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幼子の見た悪夢
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幼くとも敬虔な祈りを捧げる者であった勇者は足繁く礼拝堂に通っていた。
夢か現か、少年時代の思い出のなかに焼き付いて、一点のシミのように消えぬ光景がある。
あれは懺悔を告げる小さな部屋。
そこには勇者よりも五つ程度上だろうかと思える少女がいて、常に神の言葉を告げる神のしもべたる老人がいた。
『おゆるしを……おゆるしを……』
『そう、神に許しを乞うのです。その穢れた身を私が清めてあげますからね』
狭い部屋を照らすわずかな光のなかでニィと笑った横顔は、まるで悪魔のようだった。
醜くシワが寄った手が少女の細い肉の薄い尻を掴んで揺さぶっている。
あまりの恐ろしさに、幼い勇者はその光景が魔の者のもたらした悪夢だったのだとずっと記憶の奥に封じ込めていたのだ。
「貧しき者、身分低き者はただ強者の糧となるだけ。その姿、我らと何が違うと言うのか」
サキュバスの魔王が勇者の耳朶を舌でねっとりとねぶりながら囁く。
「まさか、あれが現実のはずが……」
「ふははははは、幼きあなたさまにそのような夢を見るための種がありましょうや? さすれば、それもまた、人の世の残酷の証」
「ふっ……くっ」
魔王の触れる部分全てからもたらされる快楽に、勇者はぶるりと身を震わせた。
この魔物は嘘を言ってはいない。
哀しいかな、勇者なればこそ、そのことをはっきりと理解出来てしまう。
人の世は聖職者すらすでに堕落しているのだと、お前はそれを知っていたはずだと突きつける。
女の、サキュバスの魔王の姿が変化した。
まだ十五、六か? 決して美人とは言えないが、純朴さとそばかすの目立つ肌の白さが印象的な少女だ。
「若様……」
「うっ、ぐっ……」
記憶などないはずだ。
彼の乳母は物心ついた頃にはいなくなっていた。
だが、確かに、その少女こそが赤子の彼に乳を含ませていた者であると、心が告げる。
「可哀想な娘。若く嫁いで、赤子を授かって、幸福になるはずだったものを、いと高きお方の乳母などに選ばれたばかりに、貪り食われてしまった」
父が、年の離れた兄が、赤ん坊をあやしていたか細い腕を折れんばかりに掴み、赤子であった彼の含んだ胸をしゃぶり、小さな尻を鷲掴みにして蹂躙する。
「それを知った王妃さまは、貧しい女を女自身の幼子と共に叩き出した。悪辣な噂と共にの。酷い話よの。自らは体の線が崩れるからとその乳を赤子に与えることもなかった母が、慈愛を持って我が子を育ててくれた女を地獄に叩き込んだのだよ。お偉い貴族の手がついた女に興味を持つ田舎者の男は多い。夫は裏切り者と呼んで妻を捨て、男どもは思うがままに女を貪った。まこと、穢れた世よ」
「あ……あ……」
勇者は目の前の魔王が偽りし、かつての自らの乳母の乳房を掴む。
そして舌を這わせ、淡いピンクにツンと突き出した突起にむしゃぶりついた。
甘い香りと、ほんのりと甘さを感じる白い乳が、壊れそうに柔らかなピンクの突起からこぼれ出る。
これを吸うのは、彼と、もう一人、乳母自身の子どもだけの権利であったものを、彼の父や兄は暴力にて無理やり貪った。
サキュバスのものとは違う、たよりないほどに小さな乳房は、揉みしだくと柔らかくて温かく、頼りない守るべき人の鼓動を伝えて来る。
『ああ、若様……』
勇者は涙をこぼす少女の乳房を形が変わるほどに掴みながら、赤子のようにそれを吸ったのだった。
夢か現か、少年時代の思い出のなかに焼き付いて、一点のシミのように消えぬ光景がある。
あれは懺悔を告げる小さな部屋。
そこには勇者よりも五つ程度上だろうかと思える少女がいて、常に神の言葉を告げる神のしもべたる老人がいた。
『おゆるしを……おゆるしを……』
『そう、神に許しを乞うのです。その穢れた身を私が清めてあげますからね』
狭い部屋を照らすわずかな光のなかでニィと笑った横顔は、まるで悪魔のようだった。
醜くシワが寄った手が少女の細い肉の薄い尻を掴んで揺さぶっている。
あまりの恐ろしさに、幼い勇者はその光景が魔の者のもたらした悪夢だったのだとずっと記憶の奥に封じ込めていたのだ。
「貧しき者、身分低き者はただ強者の糧となるだけ。その姿、我らと何が違うと言うのか」
サキュバスの魔王が勇者の耳朶を舌でねっとりとねぶりながら囁く。
「まさか、あれが現実のはずが……」
「ふははははは、幼きあなたさまにそのような夢を見るための種がありましょうや? さすれば、それもまた、人の世の残酷の証」
「ふっ……くっ」
魔王の触れる部分全てからもたらされる快楽に、勇者はぶるりと身を震わせた。
この魔物は嘘を言ってはいない。
哀しいかな、勇者なればこそ、そのことをはっきりと理解出来てしまう。
人の世は聖職者すらすでに堕落しているのだと、お前はそれを知っていたはずだと突きつける。
女の、サキュバスの魔王の姿が変化した。
まだ十五、六か? 決して美人とは言えないが、純朴さとそばかすの目立つ肌の白さが印象的な少女だ。
「若様……」
「うっ、ぐっ……」
記憶などないはずだ。
彼の乳母は物心ついた頃にはいなくなっていた。
だが、確かに、その少女こそが赤子の彼に乳を含ませていた者であると、心が告げる。
「可哀想な娘。若く嫁いで、赤子を授かって、幸福になるはずだったものを、いと高きお方の乳母などに選ばれたばかりに、貪り食われてしまった」
父が、年の離れた兄が、赤ん坊をあやしていたか細い腕を折れんばかりに掴み、赤子であった彼の含んだ胸をしゃぶり、小さな尻を鷲掴みにして蹂躙する。
「それを知った王妃さまは、貧しい女を女自身の幼子と共に叩き出した。悪辣な噂と共にの。酷い話よの。自らは体の線が崩れるからとその乳を赤子に与えることもなかった母が、慈愛を持って我が子を育ててくれた女を地獄に叩き込んだのだよ。お偉い貴族の手がついた女に興味を持つ田舎者の男は多い。夫は裏切り者と呼んで妻を捨て、男どもは思うがままに女を貪った。まこと、穢れた世よ」
「あ……あ……」
勇者は目の前の魔王が偽りし、かつての自らの乳母の乳房を掴む。
そして舌を這わせ、淡いピンクにツンと突き出した突起にむしゃぶりついた。
甘い香りと、ほんのりと甘さを感じる白い乳が、壊れそうに柔らかなピンクの突起からこぼれ出る。
これを吸うのは、彼と、もう一人、乳母自身の子どもだけの権利であったものを、彼の父や兄は暴力にて無理やり貪った。
サキュバスのものとは違う、たよりないほどに小さな乳房は、揉みしだくと柔らかくて温かく、頼りない守るべき人の鼓動を伝えて来る。
『ああ、若様……』
勇者は涙をこぼす少女の乳房を形が変わるほどに掴みながら、赤子のようにそれを吸ったのだった。
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