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#9 光の三原色竜(喪)

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ちょっと一部のポンコツドラゴン拗らせ過ぎィ!!


――


「いやだってあんなむっちむちのドスケベボディで服ともいえんような布切れ貼っつけただけの超絶美少女に無防備で股の上に座られたら誰だってそうなるわ! 俺だってそうなるんですわかってくださいお願いします!!」
「え、えっ…………は?」
「冗談だろう……夢でも見ているのか僕は……」
「そんな雄はこの世に存在しないんです貴方はあのクソッタレインキュバスの類ですねそうなんですねそうと決まればブチ殺しますね」
「好き」
「ちょっと色んな感情が交錯し過ぎじゃありませんかねぇ……?」

 あとガチでブチ殺してきそうなオーラ本気で出すのやめてもらっていいですか死んでしまいます。
 クッソ良い笑顔で禍々しいDeepでDarkなBlueの気を放ちながらゆっくり近づいてくる傾国の美女がマジでヤバい目がイっちゃってる、周りに水晶生えてきてますよスペ〇スゴジラかお前は。いくらなんでも病み過ぎやろアカン死ぬ。

「四元竜が揃いも揃って何をしておるんじゃ……」
「ネラぁ!」
「ほわぁ!? あ、主様?!」

 クォーツァイトさんのガチの殺気にマジでビビり散らかしてたらいつの間にか戻ってきてたネラに抱きつく。ああこの匂いほんまに落ち着くわネラ最高、お前が竜人王だ。もうどこにも行くな。

「ネラ」
「ぴっ?♡ ひゃひ♡」
「ネラは俺のモノで、俺はネラのモノだ」
「ふぉっ?♡♡」
「だから助けてくださいお願いします」
「~~~~ぅうっぎゅ♡♡♡ ひぐ♡♡ ふぎゅ♡♡ ――――ひ、ひょうがにゃいあるひひゃまれひゅね……♡♡ ほっひゅ♡♡♡」

 凄い、ネラがここまでやっても潮吹かずに耐えてる。ほんとに王様やってたんだなこの子……。
 そして今のやり取りを見て完全に固まった四元竜の皆さん+妹君。こちらもいつの間に戻ってきたのか、顔を両手で覆ってはいるがバッチリ隙間を空けて俺がネラを抱きしめているのをガン見してぷるぷると震えるゴルトちゃん、おっぱいもぷるぷるですよ神。あと全員鼻血出てんぞ小学生か。それからこっちが本題なんですがローゼフラムさんは炎、ネフライトさんは鎌鼬みたいなの、クォーツァイトさんは水晶、イヴアールは岩撒き散らすのをやめてください死んでしまいます。





「ふへへぇ♡ 主様♡ あるじさまぁ♡♡」
「ちょ、ちょっとお姉さま! いつまで主様に抱きついてるのよズルい! ゴ、ゴルトだって、そ、その……んもぉ~! お姉さまのばかぁ!!」
「いやさっきまで普通に抱きついてたやん自分」
「ぅ……そ、それは、だってその……あんな匂い嗅がされたら誰だってああなっちゃうし……。でもほんとにゴルト達を綺麗だと思ってくれてるだなんて思いも寄らなくて……どうせ口だけなんだから手足切り落として精子サーバーにでもしてやろうと思ってたし……」
「ヒェッ」

 即堕ちしてたと思ったら可愛い顔して考えとる事えげつないわぁ。まあこの子はこの子で色々大変だったのかもしれない――――いや多分そうきっとそうむしろそうだと言ってよじゃないと怖すぎるよぉ!!

 てか改めてこの世界種族間の格差激し過ぎんか? いくら個体値としては強いいうても良く心が折れずに済んでるな……。

「ハァ……ハァ…………大丈夫、大丈夫だローゼフラム、落ち着け私の炎ッ……。こんな機会は二度とないんだ、さっきあの御方に真名だって告げたのだし……そうだ私は既に1歩先んじて――ああでもどうしよう、どうしよう! 大事な事なのに! 初めてだったのに! あんな、あんなにも適当にしてしまって……! なにが紅炎竜だ馬鹿バカ! なぜ肝心な時に私はいつもこうなのだぁ……」
「落ち着け、落ち着くんだ風の精達よ。ああそうさ、僕はいつも通りさ。この飄翠竜ともあろう者がたかが人間の雄1人どうとでも――え? 声震えまくってんぞ? あんな生意気な口きいたんだから相手になんてしてもらえない? ――……スゥー…………いや、うん、あれはほら、その、なんだ、ちょっと動揺してただけで――――嫌だイヤだそんなの無理無理どうすればいいんだ教えてくれよ頼むよぉっ! あぁっ、見捨てないでぇ!!」
「いやでもだってこれまでの1500年間ずっとそうだったじゃありませんか期待しては裏切られ希望を持てば上げて落とされええそうです今更こんな奇跡起きる筈がありませんわこれは罠です都合が良すぎますあの憎いモテ種族共の新たな陰謀に違いありませんわやはり邪魔な障害は排除しなければ王は既に洗脳されているのです妹君も他の四元竜もダメですねならばこの水晶竜クォーツァイトがタダシマス正さなければなりませんウフフフフフフフフ」
「3人とも落ち着いて。四元竜の名が泣く」
「3人目が泣くほど怖いんですがそれは」

 もう心折れちゃってる人いるじゃないですかやだー!

「ああもういい加減にしなさい! お姉さま! ローゼ! ネフ! クォーツ! 主様に対して失礼だからシャキっとしなさい! イヴもこっそり主様に座ろうとするな!」
『すみませんでした』

 ――うん、オカンかな?


――


「――と、いう訳で僕は異世界から来たので、少々価値観がこの世界の方々とは異なるんです、はい」
「主様のそれは少々とは言わんのじゃが」
「真逆だよ真逆ぅ~」
「……だ、そうです。まあその、うん、なんだ、俺から見れば皆さん失神しそうなくらいに美人で魅力的な方々ばかりなので正直たまらんですなんでアンタら揃いも揃ってそんなエロい恰好してんすかふざけてんすか視覚的に殺す気ですか?」
「エロ……ふっぐ♡♡ ――――こ、こほん。……この世界の雄の個体は発情すること自体が稀なので少しでも興奮してもらえるよう、雌の個体は大体このような服装が常なのです、主様」
「ただのぬのきれを服装と言う勇気よ……なんちゅうことや、性の乱れってレベルじゃねーぞ」
「主様が不快に思うのならすぐにでも変えられるよ、僕らみたいなのがこういう恰好は確かにちょっとね……すまない、見苦しいだろう? これらは全て各々の魔力で編んでいるから――」
「是非ともそのままで」
「えっ。いやでも――」
「そ の ま ま で」
「アッハイ」

 とんでも恵体のハイパー美人がこんなドスケベ衣装とか最高に決まっとるやろいい加減にしろ。
 ……いや、そもそも。

「万歩譲って見苦しいと思うのならやめればいいのでは?」
「着飾ることすら許されないというのか我々には……」
「いいじゃないかせめて流行にのるくらい許してくれたって……」
「あ、いや、うん……なんかすみません……良く似合ってますよほんとに……滅茶苦茶魅力的ですハイ……」

 いかんローゼさんとネフさんが死んだ魚の目に……。てかこんな服ともいえんようなドチャシコ衣装が流行りなのか異世界ヤバい。――――あのトラウマ共もこんな格好してたなそういやいかん思い出してまた吐きそう……。

「いやもうほんとに皆さん魅力的です蠱惑的です煽情的ですドスケベです目の保養になります最高です正直辛抱たまらんですExcellent!!」
「やっぱり主様は私達でも興奮してくれるんだね。嬉しい。本当に凄いこと。尊い」
「んえぁ? お、おう――――」
「証拠を見せてくださいませ」
『えっ』

 俺があれこれ説明している間も憮然としていたクォーツァイトさんの凛と発せられた言葉に、彼女以外の全員が声を重ねた。この人拗らせ具合が飛び抜けてんだよなぁ……、一番恐ろしいのはゴルトちゃんやけども。達磨→精子サーバーの極悪コンボは発想からしてヤバすぎる外道過ぎんか、怖い。いやまあ竜人族の現状からして精子が必須なのはわかるけど、わかるけども。そもそも人間と竜人族って交配できるんか? まあお互い人の形しとんやしイケるんやろ、知らんけど。

「し、証拠と言いますと……?」
「クォーツァイト、そなたいい加減に――」
「王は黙っていてください」
「…………くすん」

 竜人王ぇ……。

「殿方で、かつ本当にわたくし達に興奮なさっているのならば示していただける筈です」
「クォーツ……まさか!」
「ゴクリ……」
「そ、それは……ぼ、ぼぼ……」
「あっ(察し)」
「ぼ…………くっ! ――――勃起したおちんちんを見せていただきますわ! 今! ここでっ!!」
「な、なんという大胆不敵! かの現象は最早都市伝説ですわとか言ってた癖に! 貴様本当にクォーツァイトか!?」
「クォーツ……君を見直したよただの喪竜じゃなかったんだね……」
「もりゅうてなんやねん毬藻の親戚?」

 このポンコツ光の三原色竜共ええ加減にせえよホンマに。


――


光の三原色竜に喪竜とかいう意味不Wordが生み出される異世界怖い。

次でお詫びの3連続投稿は最後だよ1時間後にまた投下されるよ読んでねオナシャス☆センセンシャル。中々エロに辿り着かないのはこれも喪竜の呪いか何か……?

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