JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ

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命令だ、奉仕をしろ

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部屋に戻ると、蓮はソファにふんぞり返ってスマホをいじっていた。
大理石の床、吹き抜けの天井、高そうなシャンデリア――まるでホテルのスイートルームみたいな広さのリビング。
ひなたはメイド服の裾を気にしながら、ぎこちなく立ち尽くしていた。

「何突っ立ってんの。ご主人様が帰宅したら、まずは“お帰りなさいませ”でしょ?」

「えっ、いま…ですか?」

「さっさと。命令だよ?」

(なんで、こんな恥ずかしいこと…)

でも、契約書にはちゃんと書いてあった。“命令には逆らわないこと”。
ひなたは目を逸らしながら、そっと膝をついた。
スカートの裾が床に広がって、膝から下がひんやりする。

「……お、お帰りなさいませ、ご主人様」

「ん。いい子」

その一言で、ぞくりと背筋が震えた。
褒められたのに、なんだろう。体の奥がきゅっと熱くなった気がする。

「じゃ、次は膝の上に来て」

「へ…? ひ、膝の…っ、ムリムリムリ!」

「逆らったら罰ゲームな。膝、今すぐ」

そう言ってぽんぽんと自分の太ももを叩いた蓮。
その顔はどこか楽しそうで、でも瞳はまっすぐで冷静で――
逃げられない。そう思った。

おそるおそる彼の膝に座ると、想像以上に近かった。顔も、体温も、呼吸も。
背筋がしゃんと伸びるのに、手は震えてしまう。

「ふふ、緊張してるの? そんなに怖い?」

「こ、怖いっていうか……なんで、こんなこと…」

「それが“お前の仕事”だからでしょ。俺に尽くす、って契約だったよな?」

「……っ」

「じゃあ次、耳見せて」

「……え?」

不意に、蓮の指先がひなたの髪をかき上げた。
左耳にそっと息がかかる。ふっと吹きかけられた瞬間、体がビクンと跳ねた。

「きゃっ…!」

「かわいい反応するね。…ねぇ、ひなた。ちゃんと分かってる?」

「な、なにが…」

「ご奉仕って、掃除とか料理とか、そういうのだけじゃないよ?」

そのまま彼の手が、首筋をなぞる。
細くて長い指が、鎖骨まで降りてきて、ボタンに触れた。
指先ひとつで、制服の胸元がふわりと開く。

「ちょっ…! れ、蓮くん、なにっ…?」

「“ご主人様”だよ、ひなた」

そう言って、彼の唇が、ひなたの耳たぶに触れた。
ちゅっ、と小さな音がしただけで、心臓が爆発しそうになる。

「ご奉仕、ちゃんと覚えないと。…今日は“初夜のレッスン”だ」

「しょ、初夜って…!?」

その瞬間、背中に彼の腕が回って、身体ごと抱き寄せられる。
制服越しに感じる熱、彼の体温、力強さ。
なのに、優しくて、逃げられない。

「……いや、でも、だめ、そんなの……っ」

「命令。俺に従って。ひなたは、俺のメイドなんだから」

そう囁かれて、唇がふさがれた。
やわらかく、けれど絶対的に支配するキス。

舌が触れ合い、息が溶け合う。
ひなたは目を見開いたまま、抗えず、身を委ねるしかなかった。

制服の中に滑り込んできた手が、素肌に触れる。
初めて感じる他人の温度に、喉から震える吐息が漏れた。

「やっ……あ、だめ……っ、そこ……」

「感じてるんだ。かわいい。メイド失格、だな」

「ち、が……う……あぁ……っ」

何度も、何度も、命令のたびに乱されていく。
頭では拒んでるのに、体が言うことを聞かなくて――

心も、体も、全部“彼のもの”になっていくのが、怖くて、でも…

少しだけ、嬉しかった。
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