JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ

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この指に、あなたの証を

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朝日がカーテン越しに差し込んで、真っ白なシーツの上に柔らかく影を落とした。

ひなたは目をゆっくりと開ける。
心地よい倦怠感が全身に広がっていて、どこもかしこもじんわりと熱を帯びていた。
ベッドの隣、まだ温もりが残る場所には――蓮が座っていた。シャツの袖をまくり、朝の光に細めた瞳が、静かに彼女を見ていた。

「……おはよう」

ひなたがつぶやくと、蓮は小さく頷いて、なにかを取り出した。

小さな、黒い箱。
彼が指先で開けると、中にはシンプルな銀のリングが一つ、輝いていた。

「……え、これ……?」

「渡そうと思ってた。昨夜、お前が“全部俺のものにして”って言ったからな」

蓮は無表情のまま、ひなたの左手をそっと取る。

「これは、婚約指輪とかじゃない。“命令”じゃない。…でも、つけてほしい」

彼の声は、昨日までと違っていた。
冷たさでも命令でもない、ただ真っ直ぐな感情がこもっていた。

「俺は、お前をモノにしたい。誰にも渡したくない。どこにいても、“こいつは俺のものだ”って分かるようにしたい」

ひなたは、少しだけ迷って、それから――笑った。

「うん……わたしも。あなたのメイドで、オモチャで、…それでいい。……もう、他の誰にもなりたくないから」

涙が、ひと粒だけ頬を伝った。
でもそれは、悲しみじゃなかった。
恐怖でも、羞恥でもない。

あの夜、身体に刻まれた熱が、今はただ優しい光に変わっていた。

蓮は、そっとその指輪をひなたの左手薬指に通す。
カチリと指に嵌まる感触が、心まで締め付けた。

「これからも、俺に従え。…ベッドの上でも、外でも」

「はい、ご主人様」

微笑みながら頷いたその瞬間、彼の手がひなたの頭を引き寄せ、額をこつんとぶつけてきた。

「……あと、“好き”って言え。言うまでキスしない」

「え……ちょ、なにそれ、子供じゃ……」

「命令。さ、言え」

ひなたは顔を真っ赤にして、布団に顔を埋めた。
それでも、しばらくして小さな声で囁く。

「……好き。…ずっと、好きでした」

その瞬間、蓮の唇がそっと、ひなたの額に触れた。
それは、これまでのどんなキスよりも、熱くて、優しいものだった。
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