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第3章 救出編
セレスティーヌ 14
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<セレスティーヌ視点>
先の見えない探索と毎日のように続く魔物との戦闘。
コーキさんはボロボロになりながら戦い続け、約束通り私を護り続けてくれた。
探索で疲れているのに、わざわざ食用の魔物を探しに行ってくれた。
夜も私を護ってくれた。
日々、疲れ傷付いていくコーキさん。
私の前では元気な姿を見せてくれるけど、精神的にも肉体的にも疲労はかなり溜まっていたと思う。
なのに、私は何もできない。
コーキさんの役に立てない。
ただの足手まといでしかない。
そもそも、私がいなければこんな状況になっていなかった。
なのに、私は足を引っ張るだけ。
コーキさんにとって私は邪魔なだけ。
お父様にとっても、お兄様にとっても、お母様にとっても、ワディン領の民にとっても。
こんな無力な、神娘として役にも立たない私なんて……。
いない方がいい。
ユーナスあにさまもそう思うはず。
そんな思いが頭から離れなくなっていった。
それでも、毎日探索は続き、そして成果はない。
日々自分が壊れていくのが分かった。
でも、これ以上、コーキさんに迷惑はかけられない。
ただでさえ、足手まといなのに壊れた私なんて。
だから、何とか頑張ってはいたけれど。
ついに限界を迎えてしまった。
『私のこと殺してくれないかな』
悔しさと、苦しさのあまり言ってしまった一言。
でも、本音だった。
役立たずの私なんて見捨ててほしかった。
『何もしないでここにいるわ』
それに、もう何もしたくなかった。
『あなたとは違う』
コーキさんに対して、酷いことを言ってしまった。
その後……。
多分、もっと酷いことも言ったと思う。
でも、あの時の私はどうしようもなかった。
辛くて、情けなくて、恥ずかしくて、存在に耐え切れなくて、消えてしまいたくて!
もうどうすればいいのか……。
だから、コーキさんに当たってしまった。
コーキさんはそんな私に言葉を尽くし、励まし、そして私の努力を認めてくれた。
今までの私はお父様、お母様、お兄様に大切にされ、周りの皆に神娘と敬われ、民衆からは畏敬の念を持って見られていた。
だけど、誰も私の努力なんて見ようともしなかった。
見ていたのは私の持つ神娘としての力ばかり。
だから、いつしか私もその力ばかりを求めてしまっていた。
もちろん、お父様、お母様、お兄様の私に対する愛情に疑いなんてない。
でも……。
コーキさんは違う。
私の努力を見てくれた。
今まで私の努力を認めてくれたのは、ユーナスあにさまだけだった。
なのに……。
それからのコーキさんの話はそれまで以上に心に沁み込んできた。
だから、より一層耳が痛かった。
でも、私の胸にすとんと落ちて行くような感じもした。
好きなように生きたらいい、ありのままでいい、なんてことまで言ってくれた。
私が私のままで、神娘でなくても、ただの私でいい。
そんな私にも価値がある。
そう思えた。
嬉しかった。
ただ、ありがたかった。
そして、
『誇りを無くさないでください、セレスティーヌ・キルメニア・エル・ワディン様』
その瞬間、世界が一変した。
コーキさんが言ってくれた言葉。
ユーナスあにさまが私にくれた最後の言葉と全く同じ言葉。
眩しい光が私に降りそそいでくる。
目の前にいるのがユーナスあにさまなのか、コーキさんなのかもう分からない。
混乱してしまった。
でも、いやな混乱じゃない。
温かくて優しい混乱。
「……」
光が収まると、そこにはコーキさん。
温かい。
とても、温かい。
「……」
この人なら大丈夫。
この人になら全て話してもいい、任せてもいい。
そう思えると、世界が優しく感じられ……。
そして、私の絶望は心の中で溶けていった。
今までの私の罪や後悔や恥は消えないけれど、それでももう少し踏ん張ろうと思えた。
今度こそ傍らにいる人を、一緒にいたいと思う人を悲しませたくない、支えたいと思った。
だから、今は何もできない私だけど、諦めずに前に進もうと思う。
全てコーキさんのおかげ。
そう、彼のおかげ。
先の見えない探索と毎日のように続く魔物との戦闘。
コーキさんはボロボロになりながら戦い続け、約束通り私を護り続けてくれた。
探索で疲れているのに、わざわざ食用の魔物を探しに行ってくれた。
夜も私を護ってくれた。
日々、疲れ傷付いていくコーキさん。
私の前では元気な姿を見せてくれるけど、精神的にも肉体的にも疲労はかなり溜まっていたと思う。
なのに、私は何もできない。
コーキさんの役に立てない。
ただの足手まといでしかない。
そもそも、私がいなければこんな状況になっていなかった。
なのに、私は足を引っ張るだけ。
コーキさんにとって私は邪魔なだけ。
お父様にとっても、お兄様にとっても、お母様にとっても、ワディン領の民にとっても。
こんな無力な、神娘として役にも立たない私なんて……。
いない方がいい。
ユーナスあにさまもそう思うはず。
そんな思いが頭から離れなくなっていった。
それでも、毎日探索は続き、そして成果はない。
日々自分が壊れていくのが分かった。
でも、これ以上、コーキさんに迷惑はかけられない。
ただでさえ、足手まといなのに壊れた私なんて。
だから、何とか頑張ってはいたけれど。
ついに限界を迎えてしまった。
『私のこと殺してくれないかな』
悔しさと、苦しさのあまり言ってしまった一言。
でも、本音だった。
役立たずの私なんて見捨ててほしかった。
『何もしないでここにいるわ』
それに、もう何もしたくなかった。
『あなたとは違う』
コーキさんに対して、酷いことを言ってしまった。
その後……。
多分、もっと酷いことも言ったと思う。
でも、あの時の私はどうしようもなかった。
辛くて、情けなくて、恥ずかしくて、存在に耐え切れなくて、消えてしまいたくて!
もうどうすればいいのか……。
だから、コーキさんに当たってしまった。
コーキさんはそんな私に言葉を尽くし、励まし、そして私の努力を認めてくれた。
今までの私はお父様、お母様、お兄様に大切にされ、周りの皆に神娘と敬われ、民衆からは畏敬の念を持って見られていた。
だけど、誰も私の努力なんて見ようともしなかった。
見ていたのは私の持つ神娘としての力ばかり。
だから、いつしか私もその力ばかりを求めてしまっていた。
もちろん、お父様、お母様、お兄様の私に対する愛情に疑いなんてない。
でも……。
コーキさんは違う。
私の努力を見てくれた。
今まで私の努力を認めてくれたのは、ユーナスあにさまだけだった。
なのに……。
それからのコーキさんの話はそれまで以上に心に沁み込んできた。
だから、より一層耳が痛かった。
でも、私の胸にすとんと落ちて行くような感じもした。
好きなように生きたらいい、ありのままでいい、なんてことまで言ってくれた。
私が私のままで、神娘でなくても、ただの私でいい。
そんな私にも価値がある。
そう思えた。
嬉しかった。
ただ、ありがたかった。
そして、
『誇りを無くさないでください、セレスティーヌ・キルメニア・エル・ワディン様』
その瞬間、世界が一変した。
コーキさんが言ってくれた言葉。
ユーナスあにさまが私にくれた最後の言葉と全く同じ言葉。
眩しい光が私に降りそそいでくる。
目の前にいるのがユーナスあにさまなのか、コーキさんなのかもう分からない。
混乱してしまった。
でも、いやな混乱じゃない。
温かくて優しい混乱。
「……」
光が収まると、そこにはコーキさん。
温かい。
とても、温かい。
「……」
この人なら大丈夫。
この人になら全て話してもいい、任せてもいい。
そう思えると、世界が優しく感じられ……。
そして、私の絶望は心の中で溶けていった。
今までの私の罪や後悔や恥は消えないけれど、それでももう少し踏ん張ろうと思えた。
今度こそ傍らにいる人を、一緒にいたいと思う人を悲しませたくない、支えたいと思った。
だから、今は何もできない私だけど、諦めずに前に進もうと思う。
全てコーキさんのおかげ。
そう、彼のおかげ。
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