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第3章 救出編
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しおりを挟む「コーキさん、先に名前を付けましょうよ」
「分かりました。セレス様の希望はありますか?」
「セレスです」
分かっています。
でも、たまに間違うんだよ。
他の人が傍にいる場合はセレス様と呼ぶ必要があるので、普段から心の中ではセレス様と呼ぶことにしているからさ。
セレス、セレスさん、セレス様。
混乱しそうだな。
「……セレス、希望はありますか?」
「私が決めてもいいの」
「ええ、どうぞ」
「本当に? それなら……。クロなんてどう?」
「えっ?」
いや、まあね。
好きに名付けたらいいんだけどさ。
さすがに、クロってどうなのよ。
「ダメ?」
ダブルヘッドの頭をなでながらの上目遣い。
そんな可愛らしい仕草で聞かれてもなぁ。
「駄目ではないですが、もうひと捻りしませんか」
「うーん、だったら……。ゴホッ」
考えている途中に、咳込むセレス様。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。それで名前だけど、ノワールはどう?」
クロより響きは良くなった。
でもさ、それ同じ意味だよな。
俺の多言語理解って、どうなってんの?
セレス様はクロとノワールをどう使い分けてるんだ?
はあ~。
まあ、どうでもいいか。
「では、ノワールにしましょうか。お前もそれでいいか?」
「ワン」
いいらしい。
「よかったわ。ノワール、よろしくね」
「ワン、ワン」
ホント、犬だよ。
頭2つあるけど。
その後、ノワールとの対話で判明した身体に関する能力は。
身体の大きさを、今の仔犬くらいの大きさと通常の大きさの2段階に調整できる。
なんと、頭の数を1つにすることができる。
さらに、ノワールは体外に滲み出てしまう程の威圧感を備えているのだが、その調節も可能と。
そして、濡れたような体毛を乾燥させることもできる。
以上全てを実行すると……。
可愛らしいふさふさの黒毛の仔犬にしか見えない。
「あぁ、もう、なんて可愛いの」
「クゥーン」
「ふふ」
セレス様がノワールを抱きよせて撫でまわしている。
「……」
頭が2つの時は魔物感が僅かに残っていたが……。
そうだな。
今はもう完全に愛らしい仔犬だよ。
セレス様の気持ちも分かるってものだ。
こうやって眺めていると、俺も撫でたくなってしまうから。
「ノワール、ふふ」
「クゥーン」
さて、セレス様がノワールを可愛がっている間に、俺の方は素早くステータスを確認と。
有馬 功己 (アリマ コウキ)
レベル 5
20歳 男 人間
HP 165
MP 218
STR 262
AGI 182
INT 301
<ギフト>
異世界間移動 基礎魔法 鑑定改 多言語理解 アイテム収納
時間遡行(1刻)1
<アイテム>
・ショルダーバッグ
・イビルリザードの背肉 6
・イビルリザードの腹肉 5
・イビルリザードの腿肉 4
・イビルエッグの腹肉 5
3,530メルク
<クエスト>
1、人助け 済
2、人助け 済
3、魔物討伐 済
4、少数民族救済 済
5、貴族令嬢救出 済
<露見>
地球 2(点滅)/3
エストラル 1/3
時の神の加護、トトメリウス神の加護
強烈に突っ込みたい点が1つある。
が、ここは落ち着いて確認していこう。
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