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第4章 異能編
お仕置き 3
「これでも食らいやがれ」
振り向いた先には、難癖コーヒー男。
片手にはナイフ!
おいおい、刃物はまずいだろ。
「何を考えてるんだ?」
振るわれるナイフの刃先を躱しながら、一応聞いてやる。
「俺を怒らせたお前が悪い!」
駄目だ、こいつ。
本当に俺と同じ大学の学生かよ。
そこそこ偏差値の高い大学なんだぞ。
「刃物を出したら、ただの学生の喧嘩じゃ済まないぞ」
「うるさい!」
本気で刺しにくる気か。
まあ、動きは見ちゃいられないけどな。
「さすがにナイフは……」
「おい、やめとけって」
仲間ふたりは、そこは弁えているのか。
「お前ら、黙ってろ! くそっ!」
叫びながら突進してくる難癖男。
もう相手をする必要もないな。
差し出されたナイフを右に躱し、手刀でナイフを握る手首を叩きつける。
「うっ!」
ナイフを落としたところを捕まえ、腕を固めて拘束。
「ううぅ」
さっきより痛い思いをしてもらうぞ。
さあ、軽く関節を外してっと。
「ああぁぁ! おま、やめ! 止めてくれぇぇ!」
大丈夫。
軽くしておくから。
「それじゃあ、どういうことか説明してもらおうか」
抵抗の意志が無くなる程度に3人の相手をしてやった後。
校舎裏に転がした3人に説明を促す。
もちろん、難癖男の持っていた学生証などで個人情報は確保済だ。
ちなみに、残りの2人はここの大学生ではなかった。
ある意味、ほっとしたよ。
「俺はコーヒーを零されただけだ」
難癖男が口にするのは、そればかり。
「その話はもういい。さっきの電話は何だったんだ?」
「……」
「最初から里村を狙ってたんだな?」
「……」
「話さないなら、俺がこの携帯の履歴から、さっきの相手に電話をかけてやろう?」
奪った携帯電話を左右に振って見せつけてやる。
「それは……」
「お前ら、分かってるのか。さっきの暴力や学食での言い掛かりも問題だが、もし里村を拉致しようとしていたのなら、これは大学内で解決できる問題じゃなくなるぞ」
ナイフで襲うだけでも大問題だけどな。
「そんなつもりは……なかった。ただ、少しだけ拘束するというか……」
「それが犯罪なんだよ。これが公になってみろ、退学どころじゃ済まないんだ。分かるよな?」
この大学に通っている学生が、こんなことも理解できないとは思えない。
ホント、どういうことなんだ?
こいつが愚かなだけなのか?
「……ちょっと連れて行って、すぐに帰すつもりだったんだ。それは本当だ」
その顔色。
やっと、事の重大さを理解しはじめたようだな。
「とりあえず、詳しく話してみろ」
「……」
「……」
「……」
これでも、話さないのか。
なら。
「仕方ない。警察に連絡するか」
「やめろ! ただの喧嘩じゃないか」
「里村を拉致するつもりだったんだろ?」
「だから、そんなつもりはなかったって。本当だ。信じてくれ」
「そうだ、ちょっと頼まれただけで」
「おい!」
「あっ……」
「……」
こいつら、拉致するまでの心算はなかったのか?
ただ、里村をどこかに連れて行こうとしていただけ?
それが本当なら、やはり、今回の件を依頼した相手が問題だな。
「有馬くん、どうするの? ボクのことなら、もういいんだよ。有馬くんのおかげで無事だったし」
「裏を聞き出そうと思う。少し待っててくれるか」
「……うん、分かった」
素直な里村と違って、こいつらときたら。
「悪かったって」
「もう、そいつには手を出さないから」
このまま見逃してもらえる、なんてな。
そんな都合の良い話があるかよ。
「全て正直に話したら、考えてやる」
「……」
「依頼者は誰だ?」
「……」
「……」
「……証拠なんかない」
「何?」
「だから、そいつを外に連れ出そうとした証拠なんてないだろ」
まだ、言い逃れする気なのか。
往生際の悪いやつだ。
「仕方ない。少し話しやすくしてやろう」
懐からそれを取り出して。
「ほら」
『今からお前たちを、ある場所に連れて行く』
『ちっ、うるせぇやつだ。黙って付いて来ればいんだよ』
『よし、この生意気な後輩を少し躾けてやろうか』
『ああ』
『賛成だ』
「顔を殴ったな」
『ああ、それがどうした』
「お前が俺たちをここに連れ出し、先に手を出したんだぞ。俺の顔を殴ったんだぞ」
『だから、それがどうしたってんだ』
「確認しただけだ」
『おい、3人でかかるぞ』
『おう』
『いいぜ』
「今度は3人がかりで俺に暴力をふるうつもりか?」
『うるさい、いくぞ』
『これでも食らいやがれ』
「何を考えてるんだ?」
『俺を怒らせたお前が悪い!』
「刃物を出したら、ただの学生の喧嘩じゃ済まないぞ」
『うるさい』
「なっ!」
「これは?」
「録音!」
その通り。
「この録音機に全て記録させてもらった」
「……」
「……」
「……」
ますます顔色が悪くなったな。
「有馬くん、そんなことまで」
「ああ、一応な」
「さすがだよ、すごいよ、有馬くん!」
「……」
振り向いた先には、難癖コーヒー男。
片手にはナイフ!
おいおい、刃物はまずいだろ。
「何を考えてるんだ?」
振るわれるナイフの刃先を躱しながら、一応聞いてやる。
「俺を怒らせたお前が悪い!」
駄目だ、こいつ。
本当に俺と同じ大学の学生かよ。
そこそこ偏差値の高い大学なんだぞ。
「刃物を出したら、ただの学生の喧嘩じゃ済まないぞ」
「うるさい!」
本気で刺しにくる気か。
まあ、動きは見ちゃいられないけどな。
「さすがにナイフは……」
「おい、やめとけって」
仲間ふたりは、そこは弁えているのか。
「お前ら、黙ってろ! くそっ!」
叫びながら突進してくる難癖男。
もう相手をする必要もないな。
差し出されたナイフを右に躱し、手刀でナイフを握る手首を叩きつける。
「うっ!」
ナイフを落としたところを捕まえ、腕を固めて拘束。
「ううぅ」
さっきより痛い思いをしてもらうぞ。
さあ、軽く関節を外してっと。
「ああぁぁ! おま、やめ! 止めてくれぇぇ!」
大丈夫。
軽くしておくから。
「それじゃあ、どういうことか説明してもらおうか」
抵抗の意志が無くなる程度に3人の相手をしてやった後。
校舎裏に転がした3人に説明を促す。
もちろん、難癖男の持っていた学生証などで個人情報は確保済だ。
ちなみに、残りの2人はここの大学生ではなかった。
ある意味、ほっとしたよ。
「俺はコーヒーを零されただけだ」
難癖男が口にするのは、そればかり。
「その話はもういい。さっきの電話は何だったんだ?」
「……」
「最初から里村を狙ってたんだな?」
「……」
「話さないなら、俺がこの携帯の履歴から、さっきの相手に電話をかけてやろう?」
奪った携帯電話を左右に振って見せつけてやる。
「それは……」
「お前ら、分かってるのか。さっきの暴力や学食での言い掛かりも問題だが、もし里村を拉致しようとしていたのなら、これは大学内で解決できる問題じゃなくなるぞ」
ナイフで襲うだけでも大問題だけどな。
「そんなつもりは……なかった。ただ、少しだけ拘束するというか……」
「それが犯罪なんだよ。これが公になってみろ、退学どころじゃ済まないんだ。分かるよな?」
この大学に通っている学生が、こんなことも理解できないとは思えない。
ホント、どういうことなんだ?
こいつが愚かなだけなのか?
「……ちょっと連れて行って、すぐに帰すつもりだったんだ。それは本当だ」
その顔色。
やっと、事の重大さを理解しはじめたようだな。
「とりあえず、詳しく話してみろ」
「……」
「……」
「……」
これでも、話さないのか。
なら。
「仕方ない。警察に連絡するか」
「やめろ! ただの喧嘩じゃないか」
「里村を拉致するつもりだったんだろ?」
「だから、そんなつもりはなかったって。本当だ。信じてくれ」
「そうだ、ちょっと頼まれただけで」
「おい!」
「あっ……」
「……」
こいつら、拉致するまでの心算はなかったのか?
ただ、里村をどこかに連れて行こうとしていただけ?
それが本当なら、やはり、今回の件を依頼した相手が問題だな。
「有馬くん、どうするの? ボクのことなら、もういいんだよ。有馬くんのおかげで無事だったし」
「裏を聞き出そうと思う。少し待っててくれるか」
「……うん、分かった」
素直な里村と違って、こいつらときたら。
「悪かったって」
「もう、そいつには手を出さないから」
このまま見逃してもらえる、なんてな。
そんな都合の良い話があるかよ。
「全て正直に話したら、考えてやる」
「……」
「依頼者は誰だ?」
「……」
「……」
「……証拠なんかない」
「何?」
「だから、そいつを外に連れ出そうとした証拠なんてないだろ」
まだ、言い逃れする気なのか。
往生際の悪いやつだ。
「仕方ない。少し話しやすくしてやろう」
懐からそれを取り出して。
「ほら」
『今からお前たちを、ある場所に連れて行く』
『ちっ、うるせぇやつだ。黙って付いて来ればいんだよ』
『よし、この生意気な後輩を少し躾けてやろうか』
『ああ』
『賛成だ』
「顔を殴ったな」
『ああ、それがどうした』
「お前が俺たちをここに連れ出し、先に手を出したんだぞ。俺の顔を殴ったんだぞ」
『だから、それがどうしたってんだ』
「確認しただけだ」
『おい、3人でかかるぞ』
『おう』
『いいぜ』
「今度は3人がかりで俺に暴力をふるうつもりか?」
『うるさい、いくぞ』
『これでも食らいやがれ』
「何を考えてるんだ?」
『俺を怒らせたお前が悪い!』
「刃物を出したら、ただの学生の喧嘩じゃ済まないぞ」
『うるさい』
「なっ!」
「これは?」
「録音!」
その通り。
「この録音機に全て記録させてもらった」
「……」
「……」
「……」
ますます顔色が悪くなったな。
「有馬くん、そんなことまで」
「ああ、一応な」
「さすがだよ、すごいよ、有馬くん!」
「……」
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