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第4章 異能編
能力開発研究所 6
この状況、悪くはないが、良いとも言えない。
眠っている3人を人質に取られるとまずいからな。
ここは、一気に片を付けるべき。
そういう場面だ。
「……」
用意しておいた小石を収納から取り出し、軽く魔力でコーティング。
それを連続で3投。
衝撃で動けなくなる程度の威力。
やり過ぎないように。
匙加減が難しいが、これでどうだ。
「ぐっ!」
「あっ!」
「うぅ!」
狙い違わず3人の胸に命中。
床に膝をつき、蹲ってしまった。
「まずい! 武志、防御結界だ。時間を稼ぐんだ!」
「っ!」
橘にはまだ余裕がある。
武志ともう1人もまだ動けている。
「……」
少しばかり投石の威力が足りなかったようだ。
なら、次でしっかりと眠ってもらおう。
意識を刈り取るべく3人に接近。
うん?
薄い膜があるな。
これが防御結界か。
今までの半球状の結界とは異なり平面の結界で範囲も狭い。
ただ、こんなに素早く展開できるとは……。
大したものだ。
が、これは脆い。
触れただけで破壊できてしまう。
ほら。
パシーーン!
この通り。
「そんな!」
「!?」
つぶやく武志、呆然とこちらを見つめる女性異能者に近づき、首に魔力入りの手刀をくれてやる。
「ぅ……」
「っ……」
これで、しばらくは目を覚まさないはず。
続いて、後ろの橘……。
床に膝と手をついた状態で転移した!
その先は……パソコンの並んだデスクの向こう。
「……」
とはいえ、これも想定内。
「普通人が、こんな!」
距離は10メートルも離れていない。
何も問題はない。
いや、逃げられたら問題だな。
「なっ! まさか……お前、あの時の!」
今頃気付いたか。
「くっ! なぜだ?」
何が?
「なぜ、邪魔をする」
「……話す必要はない」
「……」
「あんたは、ここで眠ればいい」
「……ふっ、ふふ」
歪んでいた表情が一変。
口の端を上げ、嗤っている。
「はは、ははは」
狂ったか?
「まあいい。お前が相手というなら、考えがあるんだよ」
橘がゆっくりと立ち上がり。
「くらえ!」
その手から放たれたのは3本のナイフ。
一瞬で消失、転移だ。
それが対策?
1本増えただけだろ。
まっ、3本は厄介ではあるが、こっちも初見じゃない。
さあ、どこからくる?
と、ナイフの出現に備えている俺の目に入って来たのは……。
「殺してやる!」
拳銃!?
橘が拳銃を構えている!
「異能を使えないお前には、これが一番だ!」
まずい!
銃弾はまずいぞ!
「くっ!」
前方に橘の拳銃。
さらに、左右と後ろにナイフが出現!
考える余裕もない。
咄嗟に、右前に身体を!
身体を投げ出す!
ダン、ダン!
と同時に、2発の銃声。
重く暗い金属音とともに、銃弾がすぐそこをかすめていく。
ギリギリだ!
が、何とかなった。
ナイフを掻いくぐり、銃弾も避けることができた。
「っ!? これも避けるのか! なら」
ダン、ダン!
再び火を噴き、銃弾が飛来!
の直前に、横に跳躍して床を転がる。
「……」
これも紙一重。
それでも、回避に成功だ。
「くそっ!」
今ので4発。
残りの銃弾数は?
「この!」
橘の指に力が入るのが見える。
今回ははっきり見える。
撃鉄を起こし、引き金を……。
それを見極め、また跳躍。
ダン、ダン!
三度静寂を斬り裂いた銃弾が空を切り、壁に沈んでいく。
「……」
よし!
タイミングがつかめてきた。
しかも、もう6発を撃ち終えている。
残る弾数も少ないはず。
あと1度か2度避ければ終わりだ。
眠っている3人を人質に取られるとまずいからな。
ここは、一気に片を付けるべき。
そういう場面だ。
「……」
用意しておいた小石を収納から取り出し、軽く魔力でコーティング。
それを連続で3投。
衝撃で動けなくなる程度の威力。
やり過ぎないように。
匙加減が難しいが、これでどうだ。
「ぐっ!」
「あっ!」
「うぅ!」
狙い違わず3人の胸に命中。
床に膝をつき、蹲ってしまった。
「まずい! 武志、防御結界だ。時間を稼ぐんだ!」
「っ!」
橘にはまだ余裕がある。
武志ともう1人もまだ動けている。
「……」
少しばかり投石の威力が足りなかったようだ。
なら、次でしっかりと眠ってもらおう。
意識を刈り取るべく3人に接近。
うん?
薄い膜があるな。
これが防御結界か。
今までの半球状の結界とは異なり平面の結界で範囲も狭い。
ただ、こんなに素早く展開できるとは……。
大したものだ。
が、これは脆い。
触れただけで破壊できてしまう。
ほら。
パシーーン!
この通り。
「そんな!」
「!?」
つぶやく武志、呆然とこちらを見つめる女性異能者に近づき、首に魔力入りの手刀をくれてやる。
「ぅ……」
「っ……」
これで、しばらくは目を覚まさないはず。
続いて、後ろの橘……。
床に膝と手をついた状態で転移した!
その先は……パソコンの並んだデスクの向こう。
「……」
とはいえ、これも想定内。
「普通人が、こんな!」
距離は10メートルも離れていない。
何も問題はない。
いや、逃げられたら問題だな。
「なっ! まさか……お前、あの時の!」
今頃気付いたか。
「くっ! なぜだ?」
何が?
「なぜ、邪魔をする」
「……話す必要はない」
「……」
「あんたは、ここで眠ればいい」
「……ふっ、ふふ」
歪んでいた表情が一変。
口の端を上げ、嗤っている。
「はは、ははは」
狂ったか?
「まあいい。お前が相手というなら、考えがあるんだよ」
橘がゆっくりと立ち上がり。
「くらえ!」
その手から放たれたのは3本のナイフ。
一瞬で消失、転移だ。
それが対策?
1本増えただけだろ。
まっ、3本は厄介ではあるが、こっちも初見じゃない。
さあ、どこからくる?
と、ナイフの出現に備えている俺の目に入って来たのは……。
「殺してやる!」
拳銃!?
橘が拳銃を構えている!
「異能を使えないお前には、これが一番だ!」
まずい!
銃弾はまずいぞ!
「くっ!」
前方に橘の拳銃。
さらに、左右と後ろにナイフが出現!
考える余裕もない。
咄嗟に、右前に身体を!
身体を投げ出す!
ダン、ダン!
と同時に、2発の銃声。
重く暗い金属音とともに、銃弾がすぐそこをかすめていく。
ギリギリだ!
が、何とかなった。
ナイフを掻いくぐり、銃弾も避けることができた。
「っ!? これも避けるのか! なら」
ダン、ダン!
再び火を噴き、銃弾が飛来!
の直前に、横に跳躍して床を転がる。
「……」
これも紙一重。
それでも、回避に成功だ。
「くそっ!」
今ので4発。
残りの銃弾数は?
「この!」
橘の指に力が入るのが見える。
今回ははっきり見える。
撃鉄を起こし、引き金を……。
それを見極め、また跳躍。
ダン、ダン!
三度静寂を斬り裂いた銃弾が空を切り、壁に沈んでいく。
「……」
よし!
タイミングがつかめてきた。
しかも、もう6発を撃ち終えている。
残る弾数も少ないはず。
あと1度か2度避ければ終わりだ。
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