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第6章 移ろう魂編
急転 10
<セレスティーヌ視点>
何も見えない、何も感じない……。
何もない空間。
そんな場所にいきなり現れた光!
優しそう。
それに、とっても落ち着く。
まるで、親しい人みたいな光。
でも、悲しそう……。
初めてみる光なのに、はっきりと感じることができる。
不思議な感覚。
だから、私は光に向かって。
ゆっくりと進み……。
すると、その光もこちらに向かって動き出し。
私と重なって……。
……。
……。
「……」
温かい……?
暑い?
眩しい?
これ……。
明るい日差しに意識が浮上してくる。
でも、目がなかなか開かない。
瞼が重い。
体が重い。
上手く動かない。
「……」
どうしたのかしら?
私は……?
「……」
あっ!?
そうだ!
お父様の救出作戦の後。
みんなの治療を終えて。
部屋に戻った私はそこで!
意識を失ってしまったのね。
それで、そのまま眠ってしまった……。
「……」
ああぁ!
恥ずかしい。
祝福はたくさん使ったけれど、そんなことで意識を失うなんて。
みんなには平気だと言っていたのに。
確かに、祝福をこんなに使ったのは初めて。
それでも、まさかこんなことになるなんて想像もしていなかった。
「……」
私は、自分の身体のことも分かっていないんだ。
本当に恥ずかしいし、情けない。
不甲斐ない。
けど、今はそれより。
みんなの容態を確認する必要がある。
それに、お父様。
お父様は?
早く起きて!
目を開かないと!
「……」
えっ!?
重い瞼を開き、体に力を入れて起き上がった私の目に入ってきたのは……。
初めて見る眺め!
「……」
見知らぬ壁に、見知らぬ天井、見知らぬ窓……。
「……」
壁と天井は今まで見たことがないくらい真白で綺麗。
窓は信じられないくらい透き通っている。
それに、ふかふかの布団にベッド。
この部屋は?
いったい?
「……」
こんな部屋の記憶なんてない。
何より、私が倒れた部屋じゃないから……。
どういうこと?
ここはどこなの?
「……誰かいませんか?」
返事はない。
誰もいない?
こんな部屋にひとり。
見知らぬ場所に、私ひとり。
ひとり……。
「……」
この状況に、つい思い出してしまう。
テポレン山で彷徨っていた時のことを。
ディアナやユーフィリアと離れひとりで山中を歩いていた、あの時を。
「っ!?」
急に不安な気持ちが心の中に生まれてきた。
不安で怖くて、押しつぶされそうな……。
でも。
外に行けば誰かいるはず。
この部屋から出れば、問題ない。
ひとりじゃない!
そう思うと、少し楽に……。
「……」
この部屋?
初めて見る部屋。
少し狭いけれど、白くて綺麗。
清潔で明るい部屋。
外から日が差しているのに、天井の照明も光っている。
照明の魔道具は見たことのない形。
「……」
とても柔らかいベッド。
今身に着けている服も初めて見るもの。
初めて。
未知の部屋。
なのに、なぜか……。
知っている?
どうして?
……。
……。
ああ!
そうだ。
予知。
予知で見た部屋!
あの部屋なんだわ。
ということは、ここは予知で見た世界!
本当に?
「……」
なぜ私がこの予知の部屋にいるのか分からない。
まだ信じきれない。
けど、ここには……。
コーキさんがいるはず。
ここが予知の場所なら、きっとコーキさんが!
「……」
一緒に旅に出れなかったコーキさん。
隠れ里にいないはずのコーキさん。
私の傍にいるはずがない。
ただ、ここは予知の場所!
そんなことを考えた次の瞬間。
ガチャッ!
「あっ!」
扉の開く音!
息がとまってしまう。
「……」
姿を現したのは……。
「っ!?」
初めて見る服装。
髪色も違う。
けど……。
コーキさんだ。
間違いない。
ああぁ。
やっぱり会えた!
「コーキさん!?」
驚いたような表情のコーキさん。
私も同じく驚いている。
「……」
私が意識を失う前。
コーキさんは、あの村にいなかった。
村の存在も知らないはず。
それなのに、なぜ私のそばにいるの?
予知通りだけど。
嬉しいけれど。
信じられない。
まさか、夢?
私はまた夢を見ている?
違う。
そんなはずない!
だけど。
「……コーキさんが、どうして?」
***********************
「私は、テポレン山であなたに助けてもらったセレスです」
「……」
セレス様?
今目の前にいる幸奈がセレス様?
「……」
いや、何を考えてるんだ俺は。
幸奈がセレス様だなんて、あり得ないだろ。
「コーキさん……」
俺の目に映る姿は幸奈そのもの。
それに、幸奈はずっとここで眠っていたんだ。
そもそも、セレス様がこの世界に来る手段なんてない。
「……」
ただ、この幸奈はセレス様の名前を知っている。
テポレン山を知っている。
幸奈が知るはずのない知識を持っている。
なら……。
あり得るのか?
そんなことが?
何も見えない、何も感じない……。
何もない空間。
そんな場所にいきなり現れた光!
優しそう。
それに、とっても落ち着く。
まるで、親しい人みたいな光。
でも、悲しそう……。
初めてみる光なのに、はっきりと感じることができる。
不思議な感覚。
だから、私は光に向かって。
ゆっくりと進み……。
すると、その光もこちらに向かって動き出し。
私と重なって……。
……。
……。
「……」
温かい……?
暑い?
眩しい?
これ……。
明るい日差しに意識が浮上してくる。
でも、目がなかなか開かない。
瞼が重い。
体が重い。
上手く動かない。
「……」
どうしたのかしら?
私は……?
「……」
あっ!?
そうだ!
お父様の救出作戦の後。
みんなの治療を終えて。
部屋に戻った私はそこで!
意識を失ってしまったのね。
それで、そのまま眠ってしまった……。
「……」
ああぁ!
恥ずかしい。
祝福はたくさん使ったけれど、そんなことで意識を失うなんて。
みんなには平気だと言っていたのに。
確かに、祝福をこんなに使ったのは初めて。
それでも、まさかこんなことになるなんて想像もしていなかった。
「……」
私は、自分の身体のことも分かっていないんだ。
本当に恥ずかしいし、情けない。
不甲斐ない。
けど、今はそれより。
みんなの容態を確認する必要がある。
それに、お父様。
お父様は?
早く起きて!
目を開かないと!
「……」
えっ!?
重い瞼を開き、体に力を入れて起き上がった私の目に入ってきたのは……。
初めて見る眺め!
「……」
見知らぬ壁に、見知らぬ天井、見知らぬ窓……。
「……」
壁と天井は今まで見たことがないくらい真白で綺麗。
窓は信じられないくらい透き通っている。
それに、ふかふかの布団にベッド。
この部屋は?
いったい?
「……」
こんな部屋の記憶なんてない。
何より、私が倒れた部屋じゃないから……。
どういうこと?
ここはどこなの?
「……誰かいませんか?」
返事はない。
誰もいない?
こんな部屋にひとり。
見知らぬ場所に、私ひとり。
ひとり……。
「……」
この状況に、つい思い出してしまう。
テポレン山で彷徨っていた時のことを。
ディアナやユーフィリアと離れひとりで山中を歩いていた、あの時を。
「っ!?」
急に不安な気持ちが心の中に生まれてきた。
不安で怖くて、押しつぶされそうな……。
でも。
外に行けば誰かいるはず。
この部屋から出れば、問題ない。
ひとりじゃない!
そう思うと、少し楽に……。
「……」
この部屋?
初めて見る部屋。
少し狭いけれど、白くて綺麗。
清潔で明るい部屋。
外から日が差しているのに、天井の照明も光っている。
照明の魔道具は見たことのない形。
「……」
とても柔らかいベッド。
今身に着けている服も初めて見るもの。
初めて。
未知の部屋。
なのに、なぜか……。
知っている?
どうして?
……。
……。
ああ!
そうだ。
予知。
予知で見た部屋!
あの部屋なんだわ。
ということは、ここは予知で見た世界!
本当に?
「……」
なぜ私がこの予知の部屋にいるのか分からない。
まだ信じきれない。
けど、ここには……。
コーキさんがいるはず。
ここが予知の場所なら、きっとコーキさんが!
「……」
一緒に旅に出れなかったコーキさん。
隠れ里にいないはずのコーキさん。
私の傍にいるはずがない。
ただ、ここは予知の場所!
そんなことを考えた次の瞬間。
ガチャッ!
「あっ!」
扉の開く音!
息がとまってしまう。
「……」
姿を現したのは……。
「っ!?」
初めて見る服装。
髪色も違う。
けど……。
コーキさんだ。
間違いない。
ああぁ。
やっぱり会えた!
「コーキさん!?」
驚いたような表情のコーキさん。
私も同じく驚いている。
「……」
私が意識を失う前。
コーキさんは、あの村にいなかった。
村の存在も知らないはず。
それなのに、なぜ私のそばにいるの?
予知通りだけど。
嬉しいけれど。
信じられない。
まさか、夢?
私はまた夢を見ている?
違う。
そんなはずない!
だけど。
「……コーキさんが、どうして?」
***********************
「私は、テポレン山であなたに助けてもらったセレスです」
「……」
セレス様?
今目の前にいる幸奈がセレス様?
「……」
いや、何を考えてるんだ俺は。
幸奈がセレス様だなんて、あり得ないだろ。
「コーキさん……」
俺の目に映る姿は幸奈そのもの。
それに、幸奈はずっとここで眠っていたんだ。
そもそも、セレス様がこの世界に来る手段なんてない。
「……」
ただ、この幸奈はセレス様の名前を知っている。
テポレン山を知っている。
幸奈が知るはずのない知識を持っている。
なら……。
あり得るのか?
そんなことが?
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