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第7章 南部編
模索 1
「好くないな」
「ええ」
これはもう、悠長なことはしてられないぞ。
一刻でも早く倒す必要がある。
とんでもない怪物に成長する前に。
とはいえ、倒す術など見つかっていない。
あいつに時間的制約があるのかも定かじゃない。
倒す目処なんて、今は……。
「……」
やはり、弱点を探すしかないのか?
いや、まずは制約の有無を確認すべきか?
「グルゥゥ」
その化け物は再び上空。
悠々と滞空している。
「あいつを地面に引きずり下ろしましょう」
このままでは弱点を探すどころじゃない。
時間的制約など調べられない。
「雷撃だな?」
「ええ、雷撃で撃ち落としてやりますよ」
俺の雷撃であの怪物を倒すことはできない。
それでも、活動を阻害することはできる。
滞空中のあいつに雷撃を命中させれば、上手く飛べなくなるはず。
1発では無理でも、数発当ててやれば。
ただ、あいつの回避性能も上がっているからな。
簡単じゃないぞ。
よし。
集中だ!
「少し休憩しましょうか?」
「……必要ない」
異界からあいつが消えた直後。
すぐに戦闘の訓練を始めてしまった剣姫。
疲労と怪我がまだ癒えていない身体なのに……。
「イリサヴィア様、無理はよくありません」
「平気だ」
「ですが、まだ傷の影響は残っているでしょ?」
あいつにやられた裂傷は回復薬を使って治療済みではあるが、完全に癒えているわけじゃない。
「……」
「それに、またすぐに戦闘になりますから」
これまでの流れから考えて、あと3刻以内にあいつは現れるはず。
まずは回復に努めてもらいたい。
「分かっている」
分かってないだろ。
「……」
もちろん、剣姫の気持ちも理解はできる。
俺とて同じ気持ち、同じ焦りを持っているのだから。
これまでの戦闘で進化を遂げたあいつ。
さらなる進化の前に倒したい。
進化がいつなのか?
それは分からない。
分からないが、この異界で7回目の戦闘時にあいつは進化していた。
分身のスキルも動きも。
ということは、あと5回の戦闘で進化する可能性が高い。
5回の戦闘、つまりあと3日。
3日であいつを倒すことが……。
「……」
今のこの状況で焦りがないなんて。
そんなわけないだろ。
「あと一度だ。一度だけ頼む」
「……分かりました。その後は休んでくださいよ」
「うむ」
剣姫と俺が行っている訓練は、剣への付与魔力量を高めるための実験と言ってもいい。
「それでは、準備を」
今の俺と剣姫の剣では、あいつの鱗を破壊できない。
ならば、改良するしかない。
考え得る改良点は量と質。
剣撃の手数は、これまでの戦闘で何度も試してきた。
ある程度の効果はあったものの、量には限界がある。
限られた時間内で倒しきるのは難しいだろう。
ならば、質を上げるしかない。
剣撃の質を高める。
途方もない時間をかけて達成すべき剣士の目標。
そんなものが短期間でできるわけない。
明白なことだ。
ただ、もしそれを可能にする術があるとすれば……。
それは魔力。
剣にまとう魔力の改良のみ。
「ええ」
これはもう、悠長なことはしてられないぞ。
一刻でも早く倒す必要がある。
とんでもない怪物に成長する前に。
とはいえ、倒す術など見つかっていない。
あいつに時間的制約があるのかも定かじゃない。
倒す目処なんて、今は……。
「……」
やはり、弱点を探すしかないのか?
いや、まずは制約の有無を確認すべきか?
「グルゥゥ」
その化け物は再び上空。
悠々と滞空している。
「あいつを地面に引きずり下ろしましょう」
このままでは弱点を探すどころじゃない。
時間的制約など調べられない。
「雷撃だな?」
「ええ、雷撃で撃ち落としてやりますよ」
俺の雷撃であの怪物を倒すことはできない。
それでも、活動を阻害することはできる。
滞空中のあいつに雷撃を命中させれば、上手く飛べなくなるはず。
1発では無理でも、数発当ててやれば。
ただ、あいつの回避性能も上がっているからな。
簡単じゃないぞ。
よし。
集中だ!
「少し休憩しましょうか?」
「……必要ない」
異界からあいつが消えた直後。
すぐに戦闘の訓練を始めてしまった剣姫。
疲労と怪我がまだ癒えていない身体なのに……。
「イリサヴィア様、無理はよくありません」
「平気だ」
「ですが、まだ傷の影響は残っているでしょ?」
あいつにやられた裂傷は回復薬を使って治療済みではあるが、完全に癒えているわけじゃない。
「……」
「それに、またすぐに戦闘になりますから」
これまでの流れから考えて、あと3刻以内にあいつは現れるはず。
まずは回復に努めてもらいたい。
「分かっている」
分かってないだろ。
「……」
もちろん、剣姫の気持ちも理解はできる。
俺とて同じ気持ち、同じ焦りを持っているのだから。
これまでの戦闘で進化を遂げたあいつ。
さらなる進化の前に倒したい。
進化がいつなのか?
それは分からない。
分からないが、この異界で7回目の戦闘時にあいつは進化していた。
分身のスキルも動きも。
ということは、あと5回の戦闘で進化する可能性が高い。
5回の戦闘、つまりあと3日。
3日であいつを倒すことが……。
「……」
今のこの状況で焦りがないなんて。
そんなわけないだろ。
「あと一度だ。一度だけ頼む」
「……分かりました。その後は休んでくださいよ」
「うむ」
剣姫と俺が行っている訓練は、剣への付与魔力量を高めるための実験と言ってもいい。
「それでは、準備を」
今の俺と剣姫の剣では、あいつの鱗を破壊できない。
ならば、改良するしかない。
考え得る改良点は量と質。
剣撃の手数は、これまでの戦闘で何度も試してきた。
ある程度の効果はあったものの、量には限界がある。
限られた時間内で倒しきるのは難しいだろう。
ならば、質を上げるしかない。
剣撃の質を高める。
途方もない時間をかけて達成すべき剣士の目標。
そんなものが短期間でできるわけない。
明白なことだ。
ただ、もしそれを可能にする術があるとすれば……。
それは魔力。
剣にまとう魔力の改良のみ。
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