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第7章 南部編
四半刻 2
今できる最高の準備を整え、あいつを迎え撃つ戦い。
決着をつける一戦。
戦闘の前半はほぼこちらの想定通りに進み、四半刻(30分)程が経過。
今は4頭の分身を片付け、あいつを地面に引きずり下ろしたところ。
鉄錆の大地に足をつけたあいつと俺たちが対峙している。
「グルゥゥ」
剣姫も俺も傷は負っていない。
ふたりともに万全の状態での後半戦だ。
「いきますよ!」
「ああ!」
ここからが本当の勝負。
覚悟しろよ、エビルズマリス。
四半刻以内に倒してやるからな。
「雷撃!」
以前とは違い動きの良くなったあいつに雷撃を当てるのは容易じゃない。
それでも、一撃当てた後はかなり楽になる。数発当てて地面に落とした今なら、なおさら。
もう当てるのも難しくない。
「雷撃!」
動きの鈍ったあいつに雷撃を立て続けに放ってやる。
「グウゥゥゥゥ」
よし、痙攣しているな。
これでしばらくはまともに動けないはず。
剣姫に視線を向けると。
すでに反応している、言葉は不要か。
頼りになるよ。
一足であいつに接近した剣姫。
強烈な一撃を首元へ。
ザシュッ!
魔剣ドゥエリンガーが首元の鱗を直撃。
もちろん、鱗の破壊には至っていない。
が、今までとは違うぞ。
剣は弾かれていない。
音も違う。
剣撃の威力が相当上がっているんだ。
内部に魔力付与されたドゥエリンガー。
想像以上に効いているんじゃないか?
あいつも心なしか顔に苦痛を滲ませているような……。
ザシュッ!
さらにもう一撃。
「鋭!」
ザシュッ!
続けて3撃目も首元へ。
すべて綺麗に決まった。
「オオォォ……」
剣姫の強烈な剣撃を受け、これまでと違う反応を見せるエビルズマリス。
次はこっちの番。
「……」
今の俺では、剣姫のように上手く魔力は込められない。
相変わらず剣身に魔力をまとわせることしかできない。
それでも、まとう魔力の質を上げることには成功しているんだ。
攻撃力も上がってるはず。
その剣をあいつの首元へ。
叩き込む!
ザッ!
「オオォ」
よし。
悪くない。
剣姫ほどじゃないが、これまでより手応えはある。
なら、続けて。
ザッ!
ザッ!
俺も三連撃を!
「オオォォォ!」
悲鳴のような声を上げる怪物。
やはり、効いているぞ。
剣姫と俺で放った剣はまだ6撃。
だというのに、エビルズマリスの声と鱗に確かな手応えを感じる。
「アリマ!」
「ええ」
この流れ、申し分ない。
ただ……。
さすがに順調すぎないか?
ここまで、それなりに苦労はしたものの、戦闘自体は流れ作業のようなものだった。
分身4頭を倒し、空を滞空するあいつを地面に引きずり下ろし、新生魔力剣で首元にダメージを与える。それら全てを無難にこなした上で、こちらはほぼ無傷。四半刻の時間も残っている。
完璧と言っても良いくらい剣姫と俺の想定通りだ。
「……」
この状況。
あの怪物はどう考えている?
貯蔵空間に俺たちを閉じ込め、分身を増やし、自在に空間を往来するあいつ。
僅か数日の間に多くの面で進化を遂げてきたエビルズマリスが、されるがまま?
決着をつける一戦。
戦闘の前半はほぼこちらの想定通りに進み、四半刻(30分)程が経過。
今は4頭の分身を片付け、あいつを地面に引きずり下ろしたところ。
鉄錆の大地に足をつけたあいつと俺たちが対峙している。
「グルゥゥ」
剣姫も俺も傷は負っていない。
ふたりともに万全の状態での後半戦だ。
「いきますよ!」
「ああ!」
ここからが本当の勝負。
覚悟しろよ、エビルズマリス。
四半刻以内に倒してやるからな。
「雷撃!」
以前とは違い動きの良くなったあいつに雷撃を当てるのは容易じゃない。
それでも、一撃当てた後はかなり楽になる。数発当てて地面に落とした今なら、なおさら。
もう当てるのも難しくない。
「雷撃!」
動きの鈍ったあいつに雷撃を立て続けに放ってやる。
「グウゥゥゥゥ」
よし、痙攣しているな。
これでしばらくはまともに動けないはず。
剣姫に視線を向けると。
すでに反応している、言葉は不要か。
頼りになるよ。
一足であいつに接近した剣姫。
強烈な一撃を首元へ。
ザシュッ!
魔剣ドゥエリンガーが首元の鱗を直撃。
もちろん、鱗の破壊には至っていない。
が、今までとは違うぞ。
剣は弾かれていない。
音も違う。
剣撃の威力が相当上がっているんだ。
内部に魔力付与されたドゥエリンガー。
想像以上に効いているんじゃないか?
あいつも心なしか顔に苦痛を滲ませているような……。
ザシュッ!
さらにもう一撃。
「鋭!」
ザシュッ!
続けて3撃目も首元へ。
すべて綺麗に決まった。
「オオォォ……」
剣姫の強烈な剣撃を受け、これまでと違う反応を見せるエビルズマリス。
次はこっちの番。
「……」
今の俺では、剣姫のように上手く魔力は込められない。
相変わらず剣身に魔力をまとわせることしかできない。
それでも、まとう魔力の質を上げることには成功しているんだ。
攻撃力も上がってるはず。
その剣をあいつの首元へ。
叩き込む!
ザッ!
「オオォ」
よし。
悪くない。
剣姫ほどじゃないが、これまでより手応えはある。
なら、続けて。
ザッ!
ザッ!
俺も三連撃を!
「オオォォォ!」
悲鳴のような声を上げる怪物。
やはり、効いているぞ。
剣姫と俺で放った剣はまだ6撃。
だというのに、エビルズマリスの声と鱗に確かな手応えを感じる。
「アリマ!」
「ええ」
この流れ、申し分ない。
ただ……。
さすがに順調すぎないか?
ここまで、それなりに苦労はしたものの、戦闘自体は流れ作業のようなものだった。
分身4頭を倒し、空を滞空するあいつを地面に引きずり下ろし、新生魔力剣で首元にダメージを与える。それら全てを無難にこなした上で、こちらはほぼ無傷。四半刻の時間も残っている。
完璧と言っても良いくらい剣姫と俺の想定通りだ。
「……」
この状況。
あの怪物はどう考えている?
貯蔵空間に俺たちを閉じ込め、分身を増やし、自在に空間を往来するあいつ。
僅か数日の間に多くの面で進化を遂げてきたエビルズマリスが、されるがまま?
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