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第7章 南部編
再会 1
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<セレスティーヌ視点(姿は和見幸奈)>
「ねえ、ねえ、出かけようよ」
「幸奈が時間取れるなら、悪くないかもなぁ」
「そっだね。Dランドでも行っちゃう。 ん? ゆきちゃん、やっぱり駄目かな?」
「……」
「無理はしなくていいぞ」
「……うん、ちょっと考えてみる」
結局、ふたりの誘いを断ることも受け入れることもできず。
言葉を濁したまま、帰途についてしまった。
「……」
ふたりと出かけるのが嫌なわけじゃない。
幸奈さんだけでなく、私もそう思っている。
でもやっぱり……。
あっちの世界では、今もみんなが頑張っているのに。
私だけ楽しむなんて。
神娘の責任も果たさず、ただ楽しむだけの時間を過ごすなんて……。
そんなことを考えながら歩いていると、和見の家が目に入ってきた。
もう、家に着いてしまう。
この角を曲がると、すぐに玄関だ。
「……」
楽しむことに罪悪感があるのに、和見家に戻るとなると楽しみにすがりたくなる。
なんて未熟な心なんだろう。
本当に……。
角を曲がった未熟な私の前には和見家の門扉。
だけじゃなかった!?
「っ!」
そんな!
「……」
ずっと期待していたけれど、想像はしていなかった。
今日会えるなんて。
「セレス様、お待たせしました」
「コーキさん……」
「ここで話しましょうか」
「……」
思いがけぬ再会。
久しぶりのコーキさんの姿に舞い上がってしまった私。
多分、門の前で何か話をしたと思う。
なのに、まったく覚えていない。
そして今。
気が付けば珈紅茶館の前に立っている。
「この店なら誰に聞かれることもなく、あちらの話をできると思いますので」
「……はい」
珈紅茶館。
幸奈さんの記憶にある、コーキさんとの思い出の場所。
ここでコーキさんとお茶ができる。
その事実に、少し落ち着いていた私の心がまた浮き立って……。
「セレス様、それでは中へ」
珈紅茶館の中は、幸奈さんの記憶通り。
でも、とっても新鮮に感じる。
当然だ。
実際に店に入ったのは初めてなのだから。
「こちらの席で」
コーキさんに案内されたのは奥にあるテーブル席。
今は他にお客さんもいないようだし、ふたりで話をするには最適の場所かな。
「セレス様、遅くなってしまい申し訳ありませんでした」
そう言って頭を下げてくれるコーキさん。
「そんな! コーキさんこそ、大変だったのでしょ」
私の問いに複雑な表情を見せている。
やっぱり、色々と大変だったんだ。
「大変な中で戻って来てくださり、とっても嬉しいです」
「いえ……セレス様は、こちらで何か問題はありませんでしたか?」
「……」
コーキさんが苦労していることは明らか。
それでも、こうして私のことを心配してくれる。
思い出の珈紅茶館で。
その事実に、もう……。
「ねえ、ねえ、出かけようよ」
「幸奈が時間取れるなら、悪くないかもなぁ」
「そっだね。Dランドでも行っちゃう。 ん? ゆきちゃん、やっぱり駄目かな?」
「……」
「無理はしなくていいぞ」
「……うん、ちょっと考えてみる」
結局、ふたりの誘いを断ることも受け入れることもできず。
言葉を濁したまま、帰途についてしまった。
「……」
ふたりと出かけるのが嫌なわけじゃない。
幸奈さんだけでなく、私もそう思っている。
でもやっぱり……。
あっちの世界では、今もみんなが頑張っているのに。
私だけ楽しむなんて。
神娘の責任も果たさず、ただ楽しむだけの時間を過ごすなんて……。
そんなことを考えながら歩いていると、和見の家が目に入ってきた。
もう、家に着いてしまう。
この角を曲がると、すぐに玄関だ。
「……」
楽しむことに罪悪感があるのに、和見家に戻るとなると楽しみにすがりたくなる。
なんて未熟な心なんだろう。
本当に……。
角を曲がった未熟な私の前には和見家の門扉。
だけじゃなかった!?
「っ!」
そんな!
「……」
ずっと期待していたけれど、想像はしていなかった。
今日会えるなんて。
「セレス様、お待たせしました」
「コーキさん……」
「ここで話しましょうか」
「……」
思いがけぬ再会。
久しぶりのコーキさんの姿に舞い上がってしまった私。
多分、門の前で何か話をしたと思う。
なのに、まったく覚えていない。
そして今。
気が付けば珈紅茶館の前に立っている。
「この店なら誰に聞かれることもなく、あちらの話をできると思いますので」
「……はい」
珈紅茶館。
幸奈さんの記憶にある、コーキさんとの思い出の場所。
ここでコーキさんとお茶ができる。
その事実に、少し落ち着いていた私の心がまた浮き立って……。
「セレス様、それでは中へ」
珈紅茶館の中は、幸奈さんの記憶通り。
でも、とっても新鮮に感じる。
当然だ。
実際に店に入ったのは初めてなのだから。
「こちらの席で」
コーキさんに案内されたのは奥にあるテーブル席。
今は他にお客さんもいないようだし、ふたりで話をするには最適の場所かな。
「セレス様、遅くなってしまい申し訳ありませんでした」
そう言って頭を下げてくれるコーキさん。
「そんな! コーキさんこそ、大変だったのでしょ」
私の問いに複雑な表情を見せている。
やっぱり、色々と大変だったんだ。
「大変な中で戻って来てくださり、とっても嬉しいです」
「いえ……セレス様は、こちらで何か問題はありませんでしたか?」
「……」
コーキさんが苦労していることは明らか。
それでも、こうして私のことを心配してくれる。
思い出の珈紅茶館で。
その事実に、もう……。
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