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第7章 南部編
嵐のローンドルヌ大橋 5
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これでもう、やり残したことはないか?
和見家にいるセレス様のこと、異能関係、それにローンドルヌ渡河のための用意……。
大丈夫だ。
日本滞在時にやるべきこと、思いつくことは全て終えたはず。
なら、戻るだけ。
ローンドルヌ河に戻って渡河の準備を進めるだけだ。
12時間という制限時間も、今まさに過ぎたところ。
よし。
「異世界間移動!」
ひとり暮らしの部屋から移動した先は、ローンドルヌ河南岸近くの小さな集落。
その外れにある小屋の中。
状況的に宿より小屋の方が動きやすいということで借りることになった小屋なんだが、まさに期待通り。雨風を凌げれば、それで十分……ん?
これは?
凄い風と雨、それに雷まで!
小屋が揺れているぞ。
まるで台風のような天気じゃないか。
「……」
まともに活動できないくらいの荒天だ。
この風雨の中、手紙を対岸まで投擲なんてできないだろ。
今は待機するしかないか。
そう思い、半刻あまりを小屋の中で過ごしたものの。
相変わらず空は黒いまま、激しい雨が降り続いている。
うーん……。
今日一日を小屋の中で過ごすという選択肢は、ないよなぁ。
なら、様子を見に行くか?
そうだな。
河の状況次第で、何をするか考えればいい。
ということで、暴風雨の中を外に出て歩いてみたところ……。
この風、半端ないぞ。
並の台風どころじゃない。
歩くだけでも大変だ。
油断すると身体を持っていかれそうになる。
これ、ローンドルヌ河が氾濫なんてしてないよな?
「……」
そう思うと、不安になってきた。
とりあえず、急いで河の様子を見に行くか。
*************************
<和見幸奈視点(姿はセレスティーヌ)>
「このまま馬車の中にいても良いのでしょうか?」
何発も魔法が馬車に当たっているから。
このままでは破壊されてしまうのでは?
それなら、外に逃げた方が?
「ユーフィリアさん、どう思います?」
シアさんも迷っている。
ガシャーン!!
そこに、ひと際大きな揺れが!
大きな魔法が直撃したの?
「っ!」
何とか揺れはおさまったけれど……窓の下には大きな穴!
他にも、無数の小さな穴が開いている。
「セレス様! お怪我は?」
「大丈夫です。ただ……」
もう、馬車が持たない!
多分、魔法の的になっているんだわ。
「……出ましょう」
ユーフィリアさんの一言。
「……」
外からは、剣がぶつかり合う音が絶え間なく聞こえてくる。
魔法音もひっきりない。
「セレス様!」
外は怖い、危険だ。
でも、このまま馬車の中にいる方がもっと危ないから。
「……はい」
今はもう外へ。
先導してくれるユーフィリアさんの手を取り馬車の外に足を踏み出そうとした、その時。
ドッガァァーーン!!
えっ!?
これまでにない衝撃!!
何!?
分からない。
分からないけど、馬車が横転し。
わたしの身体が宙に投げ出されて……。
和見家にいるセレス様のこと、異能関係、それにローンドルヌ渡河のための用意……。
大丈夫だ。
日本滞在時にやるべきこと、思いつくことは全て終えたはず。
なら、戻るだけ。
ローンドルヌ河に戻って渡河の準備を進めるだけだ。
12時間という制限時間も、今まさに過ぎたところ。
よし。
「異世界間移動!」
ひとり暮らしの部屋から移動した先は、ローンドルヌ河南岸近くの小さな集落。
その外れにある小屋の中。
状況的に宿より小屋の方が動きやすいということで借りることになった小屋なんだが、まさに期待通り。雨風を凌げれば、それで十分……ん?
これは?
凄い風と雨、それに雷まで!
小屋が揺れているぞ。
まるで台風のような天気じゃないか。
「……」
まともに活動できないくらいの荒天だ。
この風雨の中、手紙を対岸まで投擲なんてできないだろ。
今は待機するしかないか。
そう思い、半刻あまりを小屋の中で過ごしたものの。
相変わらず空は黒いまま、激しい雨が降り続いている。
うーん……。
今日一日を小屋の中で過ごすという選択肢は、ないよなぁ。
なら、様子を見に行くか?
そうだな。
河の状況次第で、何をするか考えればいい。
ということで、暴風雨の中を外に出て歩いてみたところ……。
この風、半端ないぞ。
並の台風どころじゃない。
歩くだけでも大変だ。
油断すると身体を持っていかれそうになる。
これ、ローンドルヌ河が氾濫なんてしてないよな?
「……」
そう思うと、不安になってきた。
とりあえず、急いで河の様子を見に行くか。
*************************
<和見幸奈視点(姿はセレスティーヌ)>
「このまま馬車の中にいても良いのでしょうか?」
何発も魔法が馬車に当たっているから。
このままでは破壊されてしまうのでは?
それなら、外に逃げた方が?
「ユーフィリアさん、どう思います?」
シアさんも迷っている。
ガシャーン!!
そこに、ひと際大きな揺れが!
大きな魔法が直撃したの?
「っ!」
何とか揺れはおさまったけれど……窓の下には大きな穴!
他にも、無数の小さな穴が開いている。
「セレス様! お怪我は?」
「大丈夫です。ただ……」
もう、馬車が持たない!
多分、魔法の的になっているんだわ。
「……出ましょう」
ユーフィリアさんの一言。
「……」
外からは、剣がぶつかり合う音が絶え間なく聞こえてくる。
魔法音もひっきりない。
「セレス様!」
外は怖い、危険だ。
でも、このまま馬車の中にいる方がもっと危ないから。
「……はい」
今はもう外へ。
先導してくれるユーフィリアさんの手を取り馬車の外に足を踏み出そうとした、その時。
ドッガァァーーン!!
えっ!?
これまでにない衝撃!!
何!?
分からない。
分からないけど、馬車が横転し。
わたしの身体が宙に投げ出されて……。
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