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第8章 南部動乱編
テポレン山 1
<アル視点>
おれたちから少し離れた場所で、コーキさんと3人が顔を寄せ合っている。
「…………」
「…………」
何か話しているようだ。
が、声を落としたのだろう。
よく聞こえない。
「…………」
「…………」
「はい。では、それで」
「了解です」
話が終えたコーキさんが小走りで戻って来た。
「皆さん、安心してください。彼らはテポレン山に住んでいる私の知人ですので」
「知人?」
「こんな場所に?」
「ホントかよ?」
「テポレン山に人が住めんのか?」
「信じられない……」
騎士たちが驚いている。
姉さんもヴァーンさんも、もちろんおれも。
だって、テポレン山に人が住んでるなんて!
それも、フォルディさんが!
こんな話、驚かない方がおかしいだろ。
「ルボルグ隊長、セレス様、こちらの事情を少々話しても良いでしょうか?」
「コーキ殿、問題はないのですね?」
「はい、信用に値する方々です」
「そういうことでしたら……セレスティーヌ様?」
「……コーキさんにお任せします」
「ありがとうございます。では、少しお待ちください」
コーキさんが、再び3人のもとへ。
「…………」
「…………」
「……!?」
「……ですが、黒と白……」
「いや……」
「…………」
「しかし……」
「…………」
「…………」
「分かりました」
「では、それで進めましょう」
「お願いします」
「サキュルス、おじいさ……長老に報告を」
「はい、急ぎご意向を伺ってまいります」
良く分からないけれど、話がまとまったみたいだ。
「ということで、エンノアの方々のお世話になるわけですが、これはあくまでも彼らの好意によるものですので」
コーキさんが硬い表情で、おれたちに語りかけてくる。
「しっかり理解して行動してください」
そんなの当然だろ。
おれたちやワディン騎士に、わざわざ言うことか?
まっ、コーキさんらしいけどさ。
「それと、もう1つ」
「コーキ殿、何でしょう?」
「……これから訪れる場所についてです」
「と言いますと?」
「ルボルグ隊長やワディンの皆さんを案内する休憩所は、特殊な地に存在しています」
特殊?
テポレン山ってだけで十分特殊だけど?
「エンノアの方にとっては非常に重要な、秘密の居住地とも言える場所です」
「そいつぁ、隠れ里みたいなもんか?」
「ああ」
「……ホントかよ」
ヴァーンさんの問いに頷くコーキさん。
「信じがたい話だが、コーキがそう言うなら間違いねえんだろうな」
特殊で秘密の隠れ里がテポレン山に実在する。
その事実に、皆がざわめいている。
おれもワクワクしてきた!
「そのような場所に我々を案内していただけるのですか?」
「ええ。ですので、この先のことは口外無用でお願いします」
「おう、了解だ」
「我々も了解です」
ヴァーンさんも騎士たちも、全員が秘密厳守を約束している。
けど、それ以上に。
みんなが興味津々といった表情。
そうだよな。
そうなるよなぁ。
「くれぐれもお願いしますよ」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
コーキさんの念押しに力強く頷くワディン騎士たち。
おれも、これでもかというくらい頷いてしまった。
「それでは、フォルディさん」
「はい」
今まで黙っていたフォルディさんが一歩前に。
「皆さん、これから案内する場所はとっても面白い場所にありますけど、驚かないでくださいね」
いやいや。
そう言われると、高まっていた期待がさらに膨らむだけだぞ。
「では、まいりましょう」
「……」
フォルディさんとコーキさんを先頭に、皆が歩き出す。
ゆっくりだけど、足が軽い。
これまでの疲れが消えたかのようだ。
でも……。
やっぱり、セレス様だけは変わらないか。
おれたちから少し離れた場所で、コーキさんと3人が顔を寄せ合っている。
「…………」
「…………」
何か話しているようだ。
が、声を落としたのだろう。
よく聞こえない。
「…………」
「…………」
「はい。では、それで」
「了解です」
話が終えたコーキさんが小走りで戻って来た。
「皆さん、安心してください。彼らはテポレン山に住んでいる私の知人ですので」
「知人?」
「こんな場所に?」
「ホントかよ?」
「テポレン山に人が住めんのか?」
「信じられない……」
騎士たちが驚いている。
姉さんもヴァーンさんも、もちろんおれも。
だって、テポレン山に人が住んでるなんて!
それも、フォルディさんが!
こんな話、驚かない方がおかしいだろ。
「ルボルグ隊長、セレス様、こちらの事情を少々話しても良いでしょうか?」
「コーキ殿、問題はないのですね?」
「はい、信用に値する方々です」
「そういうことでしたら……セレスティーヌ様?」
「……コーキさんにお任せします」
「ありがとうございます。では、少しお待ちください」
コーキさんが、再び3人のもとへ。
「…………」
「…………」
「……!?」
「……ですが、黒と白……」
「いや……」
「…………」
「しかし……」
「…………」
「…………」
「分かりました」
「では、それで進めましょう」
「お願いします」
「サキュルス、おじいさ……長老に報告を」
「はい、急ぎご意向を伺ってまいります」
良く分からないけれど、話がまとまったみたいだ。
「ということで、エンノアの方々のお世話になるわけですが、これはあくまでも彼らの好意によるものですので」
コーキさんが硬い表情で、おれたちに語りかけてくる。
「しっかり理解して行動してください」
そんなの当然だろ。
おれたちやワディン騎士に、わざわざ言うことか?
まっ、コーキさんらしいけどさ。
「それと、もう1つ」
「コーキ殿、何でしょう?」
「……これから訪れる場所についてです」
「と言いますと?」
「ルボルグ隊長やワディンの皆さんを案内する休憩所は、特殊な地に存在しています」
特殊?
テポレン山ってだけで十分特殊だけど?
「エンノアの方にとっては非常に重要な、秘密の居住地とも言える場所です」
「そいつぁ、隠れ里みたいなもんか?」
「ああ」
「……ホントかよ」
ヴァーンさんの問いに頷くコーキさん。
「信じがたい話だが、コーキがそう言うなら間違いねえんだろうな」
特殊で秘密の隠れ里がテポレン山に実在する。
その事実に、皆がざわめいている。
おれもワクワクしてきた!
「そのような場所に我々を案内していただけるのですか?」
「ええ。ですので、この先のことは口外無用でお願いします」
「おう、了解だ」
「我々も了解です」
ヴァーンさんも騎士たちも、全員が秘密厳守を約束している。
けど、それ以上に。
みんなが興味津々といった表情。
そうだよな。
そうなるよなぁ。
「くれぐれもお願いしますよ」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
コーキさんの念押しに力強く頷くワディン騎士たち。
おれも、これでもかというくらい頷いてしまった。
「それでは、フォルディさん」
「はい」
今まで黙っていたフォルディさんが一歩前に。
「皆さん、これから案内する場所はとっても面白い場所にありますけど、驚かないでくださいね」
いやいや。
そう言われると、高まっていた期待がさらに膨らむだけだぞ。
「では、まいりましょう」
「……」
フォルディさんとコーキさんを先頭に、皆が歩き出す。
ゆっくりだけど、足が軽い。
これまでの疲れが消えたかのようだ。
でも……。
やっぱり、セレス様だけは変わらないか。
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