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第8章 南部動乱編
誤算
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「セレス様?」
「その言葉は聞けません」
地下に戻るという選択を拒否する幸奈。
「地下には、コーキさんと一緒に戻ります」
それどころか、俺の戦闘が終わるまで動かないという始末。
「……」
「……」
迎撃戦開始当初は地上にいなかった幸奈を戦闘の途中で目にした時。錯覚かと思い、二度見、三度見してしまった。
それも当然。
安全な地下に留まっているはずの幸奈が、何の前触れもなく突然目の前に姿を現したのだから。
もちろん、こんな危険な行為は許せるものじゃない。
幸奈はすぐに地下に戻るべきだ。
そう思ったものの、こっちは既に戦闘中。
地下に戻る意志のない幸奈を、どうこうすることなどできない。
結局、シア、アル、ノワールを傍に置いて安全を図るしかなかった。
「お願いです」
その幸奈が、この段階になっても最後まで俺に付き合うと言って聞かないんだ。
「「セレス様……」」
幸奈の傍らでは、シアとアルがお手上げといった表情。
ノワールも幸奈の横で困った顔をしているように見える。
「しばらく様子を見た後、すぐに私も戻ります。ですので、セレス様はお先に」
「それなら、わたしも最後まで」
「……」
どうして、ここまで強く言い張るのか?
まったく理解できない。
ずっと素直に従ってくれていたのに。
「コーキさん?」
「……」
と、そんな話をしている間にも、ワディンとエンノアの退却は続き。
残っている味方は俺たちを含め10名に。
なら、そろそろだろう。
「私と一緒なら地下に戻るんですね?」
「はい」
「では、今から一緒に戻りましょう」
「戦闘は……もう良いのですか?」
「ええ」
ただし、その前に。
さらに戦意を削いでやる。
「雷波!」
「雷波!」
「「「「「「「ぎゃあぁぁ!」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ……」」」」」」
よし!
ちょっと早いが、これなら問題もない。
混乱中の王軍を一瞥した後、背を向け幸奈のもとへ足を向ける。
と、そこに。
「コーキさん、危ない!」
「先生、後ろ!」
幸奈たちから焦った声が!
その声に後ろを振り向いた俺の目に入ってきたのは。
6人のレザンジュ兵!?
彼らが走り寄って来る。
近くには誰もいなかったはず?
どこから現れた?
「っ!」
もう目の前に?
速い!
6人は俺の目の前で左右に広がり。
こちらを囲むような態勢に。
「「「「「「……」」」」」」
包囲状態で動きを止めたと思った次の瞬間。
飛び出すような勢いで剣を振るってきた!
これも速く、鋭い!
並の腕じゃないぞ。
が、対処は可能だ。
キン!
キン!
まずは、右にいる2人の剣を叩き。
ザン!
返す剣で、右奥の男を斬り払う。
「ぐうっ!」
残る4人の剣撃を体捌きでかわし。
ザシュッ!
そのまま剣を払い、右から2人目に斬りつける。
「ううっ」
キン、キン!
2人が倒されたというのに、顔色を変えることもなく剣を振るってくる残りの襲撃者たち。ただの兵士じゃないのは確実だ。
「その言葉は聞けません」
地下に戻るという選択を拒否する幸奈。
「地下には、コーキさんと一緒に戻ります」
それどころか、俺の戦闘が終わるまで動かないという始末。
「……」
「……」
迎撃戦開始当初は地上にいなかった幸奈を戦闘の途中で目にした時。錯覚かと思い、二度見、三度見してしまった。
それも当然。
安全な地下に留まっているはずの幸奈が、何の前触れもなく突然目の前に姿を現したのだから。
もちろん、こんな危険な行為は許せるものじゃない。
幸奈はすぐに地下に戻るべきだ。
そう思ったものの、こっちは既に戦闘中。
地下に戻る意志のない幸奈を、どうこうすることなどできない。
結局、シア、アル、ノワールを傍に置いて安全を図るしかなかった。
「お願いです」
その幸奈が、この段階になっても最後まで俺に付き合うと言って聞かないんだ。
「「セレス様……」」
幸奈の傍らでは、シアとアルがお手上げといった表情。
ノワールも幸奈の横で困った顔をしているように見える。
「しばらく様子を見た後、すぐに私も戻ります。ですので、セレス様はお先に」
「それなら、わたしも最後まで」
「……」
どうして、ここまで強く言い張るのか?
まったく理解できない。
ずっと素直に従ってくれていたのに。
「コーキさん?」
「……」
と、そんな話をしている間にも、ワディンとエンノアの退却は続き。
残っている味方は俺たちを含め10名に。
なら、そろそろだろう。
「私と一緒なら地下に戻るんですね?」
「はい」
「では、今から一緒に戻りましょう」
「戦闘は……もう良いのですか?」
「ええ」
ただし、その前に。
さらに戦意を削いでやる。
「雷波!」
「雷波!」
「「「「「「「ぎゃあぁぁ!」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ……」」」」」」
よし!
ちょっと早いが、これなら問題もない。
混乱中の王軍を一瞥した後、背を向け幸奈のもとへ足を向ける。
と、そこに。
「コーキさん、危ない!」
「先生、後ろ!」
幸奈たちから焦った声が!
その声に後ろを振り向いた俺の目に入ってきたのは。
6人のレザンジュ兵!?
彼らが走り寄って来る。
近くには誰もいなかったはず?
どこから現れた?
「っ!」
もう目の前に?
速い!
6人は俺の目の前で左右に広がり。
こちらを囲むような態勢に。
「「「「「「……」」」」」」
包囲状態で動きを止めたと思った次の瞬間。
飛び出すような勢いで剣を振るってきた!
これも速く、鋭い!
並の腕じゃないぞ。
が、対処は可能だ。
キン!
キン!
まずは、右にいる2人の剣を叩き。
ザン!
返す剣で、右奥の男を斬り払う。
「ぐうっ!」
残る4人の剣撃を体捌きでかわし。
ザシュッ!
そのまま剣を払い、右から2人目に斬りつける。
「ううっ」
キン、キン!
2人が倒されたというのに、顔色を変えることもなく剣を振るってくる残りの襲撃者たち。ただの兵士じゃないのは確実だ。
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