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第8章 南部動乱編
テポレン山の戦い 14
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「ゼミアさん、魔法矢は中央の山道にいる王軍中心にお願いします」
「承知しました」
「ヴァーン、半数の念動力隊と共に右手の樹林を頼むぞ」
「ああ」
アル、ディアナと共に念動力隊を護ってくれよ。
「フォルディさんとユーフィリアは私と共に左方の王軍を叩きましょう」
「分かりました」
「了解」
よし。
これでいい。
「では、始めましょう!」
「魔道具隊、構え! 撃てぇ!!」
ゼミアさんの号令一下。
50のクロスボウから中央の山道に向け魔法矢が放たれる。
それを脇に見ながら、ヴァーン率いる念動力隊とこっちの念動力隊が二手に分かれ坂を下っていく。
といっても樹林には足を踏み入れず、樹林に沿って山道を下るだけ。
今回は中に入って直接戦うつもりはない。
樹林の外から、あれを作動させればいい。
そう。
左右の樹林にも魔法爆弾を設置済みなんだ。
だから、こっちは念動力を使える距離まで近づくのみ。
「「「……」」」
「「「……」」」
「「「……」」」
「皆さん、止まってください」
ここだ。
左手にある樹林地中の爆弾を作動させる適距離が、まさにここ。
「止まれ!」
右の樹林横でヴァーンたちも待機している。
あとは、王軍がその位置に来るのを待つばかり。
「「「「「「「ううぅ……」」」」」」」
前方の山道上に見える王軍の兵たちは、さっきの魔法矢の斉射を受けて倒れ込んだまま。
通常の盾と魔法防壁で爆裂する矢を防ごうとしたが、上手く防げなかったのだろう。
「「「「「「「ぁぁぁ……」」」」」」」
王軍としても、魔法矢防御の難しさはこれまでの攻防で分かっているはず。
それでも、左右の樹林とともに中央を進むという選択をとっている。
犠牲を覚悟した進軍を。
これが数の力……。
っと!
そろそろか。
「フォルディさん、お願いします」
「了解です。皆、作動させるぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
フォルディさんたち念動力隊がその力を行使した次の瞬間。
ドッゴーーン!!!
ドッドーン!!!
ダーーン!!!
凄まじい轟音と爆風が樹林の中を駆け巡る。
と、ほぼ同時に右手からも強烈な爆発音。
「「「「「「「「「「ぎゃあ!!」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ああぁ!!」」」」」」」」」」
左右の樹林から聞こえてくるうめき声。
魔法爆弾が完全に発動した。
成功だ!
ただ……。
「「「「「「「「「「ぁぁぁ……」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ううぅ……」」」」」」」」」」
中央を含めて三方向から聞こえる無数の悲痛な音を耳にして、エンノアの足が止まっている。
「フォルディさん、戻りましょう」
「……」
「フォルディさん! 皆さん!」
「……あっ、はい」
「一度陣まで退きますよ」
「了解です。皆、陣に戻るぞ」
とりあえず陣地に戻って次に備えるとしよう。
*******************
<イリアル視点>
「イリアル、やつらはどれだけの魔道具を持っているのだ?」
「分かりません。ですが、こちらの予想を大幅に上回る数を保有していることは確かですね」
王軍の正面からの突撃は5回以上。
多方向からの同時攻撃も既に行った。
その全てを魔道具による攻撃で防いじまうとは。
ホント、強力な魔道具を揃えられたもんだぜ。
まっ、俺にとっては悪くない展開だけどよ。
「……どうしようもないな」
「ええ、この狭い道を攻め上っている限りは」
「では、どうする? このまま魔道具が尽きるまで攻め続けるのか?」
「味方の損害を無視して攻め続けるのもひとつの手ではあります。もちろん、上の考え方次第でしょうけど」
「うむ……」
「承知しました」
「ヴァーン、半数の念動力隊と共に右手の樹林を頼むぞ」
「ああ」
アル、ディアナと共に念動力隊を護ってくれよ。
「フォルディさんとユーフィリアは私と共に左方の王軍を叩きましょう」
「分かりました」
「了解」
よし。
これでいい。
「では、始めましょう!」
「魔道具隊、構え! 撃てぇ!!」
ゼミアさんの号令一下。
50のクロスボウから中央の山道に向け魔法矢が放たれる。
それを脇に見ながら、ヴァーン率いる念動力隊とこっちの念動力隊が二手に分かれ坂を下っていく。
といっても樹林には足を踏み入れず、樹林に沿って山道を下るだけ。
今回は中に入って直接戦うつもりはない。
樹林の外から、あれを作動させればいい。
そう。
左右の樹林にも魔法爆弾を設置済みなんだ。
だから、こっちは念動力を使える距離まで近づくのみ。
「「「……」」」
「「「……」」」
「「「……」」」
「皆さん、止まってください」
ここだ。
左手にある樹林地中の爆弾を作動させる適距離が、まさにここ。
「止まれ!」
右の樹林横でヴァーンたちも待機している。
あとは、王軍がその位置に来るのを待つばかり。
「「「「「「「ううぅ……」」」」」」」
前方の山道上に見える王軍の兵たちは、さっきの魔法矢の斉射を受けて倒れ込んだまま。
通常の盾と魔法防壁で爆裂する矢を防ごうとしたが、上手く防げなかったのだろう。
「「「「「「「ぁぁぁ……」」」」」」」
王軍としても、魔法矢防御の難しさはこれまでの攻防で分かっているはず。
それでも、左右の樹林とともに中央を進むという選択をとっている。
犠牲を覚悟した進軍を。
これが数の力……。
っと!
そろそろか。
「フォルディさん、お願いします」
「了解です。皆、作動させるぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
フォルディさんたち念動力隊がその力を行使した次の瞬間。
ドッゴーーン!!!
ドッドーン!!!
ダーーン!!!
凄まじい轟音と爆風が樹林の中を駆け巡る。
と、ほぼ同時に右手からも強烈な爆発音。
「「「「「「「「「「ぎゃあ!!」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ああぁ!!」」」」」」」」」」
左右の樹林から聞こえてくるうめき声。
魔法爆弾が完全に発動した。
成功だ!
ただ……。
「「「「「「「「「「ぁぁぁ……」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ううぅ……」」」」」」」」」」
中央を含めて三方向から聞こえる無数の悲痛な音を耳にして、エンノアの足が止まっている。
「フォルディさん、戻りましょう」
「……」
「フォルディさん! 皆さん!」
「……あっ、はい」
「一度陣まで退きますよ」
「了解です。皆、陣に戻るぞ」
とりあえず陣地に戻って次に備えるとしよう。
*******************
<イリアル視点>
「イリアル、やつらはどれだけの魔道具を持っているのだ?」
「分かりません。ですが、こちらの予想を大幅に上回る数を保有していることは確かですね」
王軍の正面からの突撃は5回以上。
多方向からの同時攻撃も既に行った。
その全てを魔道具による攻撃で防いじまうとは。
ホント、強力な魔道具を揃えられたもんだぜ。
まっ、俺にとっては悪くない展開だけどよ。
「……どうしようもないな」
「ええ、この狭い道を攻め上っている限りは」
「では、どうする? このまま魔道具が尽きるまで攻め続けるのか?」
「味方の損害を無視して攻め続けるのもひとつの手ではあります。もちろん、上の考え方次第でしょうけど」
「うむ……」
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