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第8章 南部動乱編
テポレン山の戦い 29
『ピィィィィィィ!!』
笛の音に似た高音?
いったい何の音だ?
「コーキ殿、どうしました?」
どうしたって、この音しかないだろ?
「まさか、負傷を?」
なっ!?
聞こえてないのか?
周りの皆は?
「……」
気づいていない?
今も鳴り響いているのに、誰も気づいた様子がない!
『ピィィィィィィ!!』
ずっと鳴り続いているんだぞ。
「「コーキ殿!?」」
「ゼミアさん、スぺリスさん、音が聞こえませんか? 笛の音のような高音が?」
「音ですか?」
「ええ」
「……私の耳には聞こえませぬが。スぺリスはどうだ?」
「私も聞こえません」
「……」
俺だけに聞こえる音なのか?
となると、人の可聴域を超えている?
犬笛のように?
俺だから聴き取ることができた?
いや、それより問題は、なぜこんな音が響いているかだ?
誰が何の目的で?
「……」
ただでさえ難しい局面で、考えたくもない想像が頭に浮かんでくる。
その推察を掻き消すべく意識を感知に割き、周囲の状況を確認。
広範囲を探ってみると……。
……。
……。
これは?
北東に複数の気配?
まだ距離があるから詳しくは分からないが、おそらくは人の気配だ
数は多くない、10人程度のはず。
ただし、尋常の気配じゃない。
こいつらも敵なのか!
さらに、南。
あの急斜面の先に感じる気配は……!?
魔物の群れ!
しかも、少なくないぞ。
そいつらが斜面を登って?
迷いもなく一直線に上を目指している。
魔物の群れが戦場にやって来る!
『ピィィィィィィ!!』
明らかに普通の動きじゃない。
こんな動きができるのは、笛の音のせい?
だとしたら、狙いは……。
っ!
駄目だ!
もう、ゆっくり考えている時間はない。
今すぐ対応を。
「ゼミアさん、スぺリスさん、魔道具隊の編成変更を! 3組に分けて、ひとつを南に向けてください」
「南にですか?」
「コーキ殿、どういうことでしょう?」
「魔物の群れがやって来ます。南斜面の下から!」
「っ! 魔物が!?」
「……分かりました。皆、3隊に分かれるんだ!」
魔道具隊は2人に任せればいい。
次は。
「ワディンの皆さん、南から魔物が襲撃してきます!」
「なっ、魔物が!?」
「この状況でか?」
「嘘だろ?」
「いや、コーキ殿が言うのだから間違いない」
「今すぐ備えを!」
「「「……了解しました!」」」
「魔法隊も3組に!」
「「「「「はい!」」」」」
本陣の皆は動揺しているものの、動けてはいる。
これなら何とか……。
東西の王軍、南の魔物の対応ととんでもない状況になるだろうが、魔法矢と魔法で何とか耐えてくれよ!
次は西王軍への対処と幸奈の護衛だ。
「頼んだぞ」
西は今まで通りヴァーン、アルとワディン騎士に。
ディアナ、ユーフィリア、シアには幸奈を護衛するよう手早く指示を出す。
「任せとけ!」
「承知した!」
「はい!」
皆の返事を聞いた後。
本陣を出た俺の相手は東と北東だ。
この二方向は俺が対処しなきゃならない。
まずは東の山道。
ここは、既に戦闘中のフォルディさんたち念動力隊とワディン騎士、ノワールに俺が加わって対応する。
北東からやって来る謎の少数集団については……。
状況を見極めた上で、俺とノワールで相手するしかないだろう。
笛の音に似た高音?
いったい何の音だ?
「コーキ殿、どうしました?」
どうしたって、この音しかないだろ?
「まさか、負傷を?」
なっ!?
聞こえてないのか?
周りの皆は?
「……」
気づいていない?
今も鳴り響いているのに、誰も気づいた様子がない!
『ピィィィィィィ!!』
ずっと鳴り続いているんだぞ。
「「コーキ殿!?」」
「ゼミアさん、スぺリスさん、音が聞こえませんか? 笛の音のような高音が?」
「音ですか?」
「ええ」
「……私の耳には聞こえませぬが。スぺリスはどうだ?」
「私も聞こえません」
「……」
俺だけに聞こえる音なのか?
となると、人の可聴域を超えている?
犬笛のように?
俺だから聴き取ることができた?
いや、それより問題は、なぜこんな音が響いているかだ?
誰が何の目的で?
「……」
ただでさえ難しい局面で、考えたくもない想像が頭に浮かんでくる。
その推察を掻き消すべく意識を感知に割き、周囲の状況を確認。
広範囲を探ってみると……。
……。
……。
これは?
北東に複数の気配?
まだ距離があるから詳しくは分からないが、おそらくは人の気配だ
数は多くない、10人程度のはず。
ただし、尋常の気配じゃない。
こいつらも敵なのか!
さらに、南。
あの急斜面の先に感じる気配は……!?
魔物の群れ!
しかも、少なくないぞ。
そいつらが斜面を登って?
迷いもなく一直線に上を目指している。
魔物の群れが戦場にやって来る!
『ピィィィィィィ!!』
明らかに普通の動きじゃない。
こんな動きができるのは、笛の音のせい?
だとしたら、狙いは……。
っ!
駄目だ!
もう、ゆっくり考えている時間はない。
今すぐ対応を。
「ゼミアさん、スぺリスさん、魔道具隊の編成変更を! 3組に分けて、ひとつを南に向けてください」
「南にですか?」
「コーキ殿、どういうことでしょう?」
「魔物の群れがやって来ます。南斜面の下から!」
「っ! 魔物が!?」
「……分かりました。皆、3隊に分かれるんだ!」
魔道具隊は2人に任せればいい。
次は。
「ワディンの皆さん、南から魔物が襲撃してきます!」
「なっ、魔物が!?」
「この状況でか?」
「嘘だろ?」
「いや、コーキ殿が言うのだから間違いない」
「今すぐ備えを!」
「「「……了解しました!」」」
「魔法隊も3組に!」
「「「「「はい!」」」」」
本陣の皆は動揺しているものの、動けてはいる。
これなら何とか……。
東西の王軍、南の魔物の対応ととんでもない状況になるだろうが、魔法矢と魔法で何とか耐えてくれよ!
次は西王軍への対処と幸奈の護衛だ。
「頼んだぞ」
西は今まで通りヴァーン、アルとワディン騎士に。
ディアナ、ユーフィリア、シアには幸奈を護衛するよう手早く指示を出す。
「任せとけ!」
「承知した!」
「はい!」
皆の返事を聞いた後。
本陣を出た俺の相手は東と北東だ。
この二方向は俺が対処しなきゃならない。
まずは東の山道。
ここは、既に戦闘中のフォルディさんたち念動力隊とワディン騎士、ノワールに俺が加わって対応する。
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状況を見極めた上で、俺とノワールで相手するしかないだろう。
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