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第11章 陰謀編
追跡
「裏を調べねえとなぁ」
あのギリオンが冷静に判断を?
まだ戦闘中なのに、しっかり先を見ている?
ほんと、どうしたんだ?
「ってことで、選ばせてやらぁ」
「……」
「もう一撃食らうか、今ここで降参するかをな」
「……しない」
「ん?」
「降参など、しない」
傷を負い、苦痛に顔を歪めながらも戦意は衰えずか。
「その闘志、嫌いじゃねえぜ」
対するギリオンは頬を緩めながらも、剣気は膨れ上がっていく。
これは無拍子じゃない、いつもの剛剣だ。
「っ!」
傷を負った剣士に、この剣気はこたえるだろう。
当然、ギリオンに対することができるとは思えない。
決まりだな。
と思ったところで。
「おまえら、何をしている!」
「散れ、散れ!」
ギリオンと長身剣士を囲む観衆の外から怒号が聞こえてきた。
「さっさと散るんだ!」
「「「「「なっ?」」」」」
「「「「「衛兵?」」」」」
「「「「「衛兵だ、衛兵が来たぞ!」」」」」
騒動を聞いた衛兵が駆けつけてきたのか?
「ちっ、いいとこだったのによ」
「これで終わりかよぉ」
「どけ、どけ、そこを退け!」
「痛え、何すんだ!」
「邪魔するんじゃない!」
観衆をかき分けて向かって来るのは、間違いない、王都巡回の衛兵たちだ。
「おまえたち……私闘だな?」
状況を確認した衛兵が問いかけてくる。
「返事をしろ」
「……」
こうなればもう、衛兵に任せるしかない。
「ギリオン」
「……ちっ!」
分かってるよな?
無茶はやめてくれよ。
「しょうがね……ん!?」
どうした?
「あいつ、逃げる気か?」
逃げる?
この状況で逃げる?
「おまえ、止まれ!」
ギリオンと衛兵が見つめる先。
確かに、長身剣士が駆け出している。
「止まれ、止まるんだ!」
「……」
衛兵の静止を無視し、逃走している。
となると。
「コーキ、追うぞ!」
そうなるよな。
「……」
「「「「「おお!」」」」」
「「「「「いいぞ!」」」」」
「うるさい!」
「邪魔するな!」
「「「「「わあぁぁ!!」」」」」
喧騒に紛れ、疾走する長身剣士。
大声で叫びながら追う衛兵たち。
観衆は衛兵たちの進行を遮るように騒いでいる。
広場はもう、とんでもないことになっているぞ。
そんな逃走を続けること数分。
脚に勝る長身剣士が衛兵の追跡から逃げ切ってしまった。
ただし、こっちは撒かれていない。
「ちっ、ここかよ」
広場の喧騒から離脱した俺たちが到着したのは、立派な門を持つ大きな建物の前。
「逃げ込む後姿が見えたな」
「ああ……」
長身剣士が姿を消した建物。
その中からは剣の音が響いてくる。
「分かっちゃいたけどよぉ、レイリュークの道場とはなぁ」
「……」
「嫌な感じだぜ」
あのギリオンが冷静に判断を?
まだ戦闘中なのに、しっかり先を見ている?
ほんと、どうしたんだ?
「ってことで、選ばせてやらぁ」
「……」
「もう一撃食らうか、今ここで降参するかをな」
「……しない」
「ん?」
「降参など、しない」
傷を負い、苦痛に顔を歪めながらも戦意は衰えずか。
「その闘志、嫌いじゃねえぜ」
対するギリオンは頬を緩めながらも、剣気は膨れ上がっていく。
これは無拍子じゃない、いつもの剛剣だ。
「っ!」
傷を負った剣士に、この剣気はこたえるだろう。
当然、ギリオンに対することができるとは思えない。
決まりだな。
と思ったところで。
「おまえら、何をしている!」
「散れ、散れ!」
ギリオンと長身剣士を囲む観衆の外から怒号が聞こえてきた。
「さっさと散るんだ!」
「「「「「なっ?」」」」」
「「「「「衛兵?」」」」」
「「「「「衛兵だ、衛兵が来たぞ!」」」」」
騒動を聞いた衛兵が駆けつけてきたのか?
「ちっ、いいとこだったのによ」
「これで終わりかよぉ」
「どけ、どけ、そこを退け!」
「痛え、何すんだ!」
「邪魔するんじゃない!」
観衆をかき分けて向かって来るのは、間違いない、王都巡回の衛兵たちだ。
「おまえたち……私闘だな?」
状況を確認した衛兵が問いかけてくる。
「返事をしろ」
「……」
こうなればもう、衛兵に任せるしかない。
「ギリオン」
「……ちっ!」
分かってるよな?
無茶はやめてくれよ。
「しょうがね……ん!?」
どうした?
「あいつ、逃げる気か?」
逃げる?
この状況で逃げる?
「おまえ、止まれ!」
ギリオンと衛兵が見つめる先。
確かに、長身剣士が駆け出している。
「止まれ、止まるんだ!」
「……」
衛兵の静止を無視し、逃走している。
となると。
「コーキ、追うぞ!」
そうなるよな。
「……」
「「「「「おお!」」」」」
「「「「「いいぞ!」」」」」
「うるさい!」
「邪魔するな!」
「「「「「わあぁぁ!!」」」」」
喧騒に紛れ、疾走する長身剣士。
大声で叫びながら追う衛兵たち。
観衆は衛兵たちの進行を遮るように騒いでいる。
広場はもう、とんでもないことになっているぞ。
そんな逃走を続けること数分。
脚に勝る長身剣士が衛兵の追跡から逃げ切ってしまった。
ただし、こっちは撒かれていない。
「ちっ、ここかよ」
広場の喧騒から離脱した俺たちが到着したのは、立派な門を持つ大きな建物の前。
「逃げ込む後姿が見えたな」
「ああ……」
長身剣士が姿を消した建物。
その中からは剣の音が響いてくる。
「分かっちゃいたけどよぉ、レイリュークの道場とはなぁ」
「……」
「嫌な感じだぜ」
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