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第11章 陰謀編
覚醒
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「殺すしか術はない」
仲間を殺す他に手段がない?
それほどの状態だと?
「……そうですね」
剣姫も納得している。
「ああぁ、あががが!!」
「早く縄を解け!」
「がが、あが、ああぁぁぁ!!」
「もう覚醒する! 早く解くんだ!」
喚くバシモスを無視して俺の傍らに歩み寄る剣姫。
「仕方ありません。お願いできますか?」
公爵令嬢姿の剣姫が実力を見せるわけにはいかない。
かといって、バシモスを解放するのも避けたいところ。
必然、選択肢は限られてくる。
「無論です」
俺が倒すだけだ。
「ががっ、がガガ、アアァァァ!!!」
俺の返答に呼応するように、断末魔のごとき咆哮を轟かせるオルセー。
その姿は、さらなる変貌を遂げ……。
「っ! 覚醒してしまった」
「……」
悲壮な声を漏らすバシモス。
剣姫は若干当惑の表情。
階段下に留まる多くの気配。
俺は剣を抜き放ち……。
********************
<ヴァーンベック視点>
「うぅ、んんっ……」
これは?
俺の背中にいるギリオンの声?
ギリオンが目覚めようとしている?
「ヴァルターさん、ちょっと止まってください。こいつ目覚めますよ」
「……そのようだな」
急ぎ床に下したギリオンの両瞼が軽く痙攣している。
「うぅ」
今にも目を開きそうだ。
「魔道具か薬か分かりませんが、効果が切れたようですね」
「うむ」
ここまで長かった。
けど、やっとギリオンと話ができる。
そう思えるだけで、まあ、あれだ。
「……ん? んん?」
「おう、目が覚めたか」
「……ヴァーン?」
「ああ、俺だ。迎えに来てやったぜ」
「迎え?」
「そうだ、助けに来てやったんだよ」
「おめえが? 何で? ん? んん?」
まだ朦朧としているのか?
それとも、混乱しているのか?
「どこだ、ここ?」
「地下通路だな」
「地下通路だあ?」
ギリオンが倒れていたのは地下石牢の前だったのだから、薄暗い通路しかない状況に疑問の声を漏らすのも当然。だが。
「何があったのか覚えてるか?」
「……」
まさか、記憶が消えてるんじゃ?
「っ! 石牢だ!」
良かった。
ちゃんと覚えてるんだな。
仲間を殺す他に手段がない?
それほどの状態だと?
「……そうですね」
剣姫も納得している。
「ああぁ、あががが!!」
「早く縄を解け!」
「がが、あが、ああぁぁぁ!!」
「もう覚醒する! 早く解くんだ!」
喚くバシモスを無視して俺の傍らに歩み寄る剣姫。
「仕方ありません。お願いできますか?」
公爵令嬢姿の剣姫が実力を見せるわけにはいかない。
かといって、バシモスを解放するのも避けたいところ。
必然、選択肢は限られてくる。
「無論です」
俺が倒すだけだ。
「ががっ、がガガ、アアァァァ!!!」
俺の返答に呼応するように、断末魔のごとき咆哮を轟かせるオルセー。
その姿は、さらなる変貌を遂げ……。
「っ! 覚醒してしまった」
「……」
悲壮な声を漏らすバシモス。
剣姫は若干当惑の表情。
階段下に留まる多くの気配。
俺は剣を抜き放ち……。
********************
<ヴァーンベック視点>
「うぅ、んんっ……」
これは?
俺の背中にいるギリオンの声?
ギリオンが目覚めようとしている?
「ヴァルターさん、ちょっと止まってください。こいつ目覚めますよ」
「……そのようだな」
急ぎ床に下したギリオンの両瞼が軽く痙攣している。
「うぅ」
今にも目を開きそうだ。
「魔道具か薬か分かりませんが、効果が切れたようですね」
「うむ」
ここまで長かった。
けど、やっとギリオンと話ができる。
そう思えるだけで、まあ、あれだ。
「……ん? んん?」
「おう、目が覚めたか」
「……ヴァーン?」
「ああ、俺だ。迎えに来てやったぜ」
「迎え?」
「そうだ、助けに来てやったんだよ」
「おめえが? 何で? ん? んん?」
まだ朦朧としているのか?
それとも、混乱しているのか?
「どこだ、ここ?」
「地下通路だな」
「地下通路だあ?」
ギリオンが倒れていたのは地下石牢の前だったのだから、薄暗い通路しかない状況に疑問の声を漏らすのも当然。だが。
「何があったのか覚えてるか?」
「……」
まさか、記憶が消えてるんじゃ?
「っ! 石牢だ!」
良かった。
ちゃんと覚えてるんだな。
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