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第12章 激闘編
記憶
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煩わしい下等生物の相手をいくらかしてやると、またすぐに平穏が戻って来た。
「グルゥ」
まだ羽虫は残っているが問題ない。今は探索に集中するとしよう。
使える感覚全てを駆使し、状況の精査確認を。
「……」
「……」
「……」
いない。
さっき感じたはずの気配も、まったく感じられない。
なら、あれは何だったのか?
「グルゥ……」
まさか、勘違い?
過剰に意識していただけ?
戸惑いと苛立ちで地団駄を踏んでしまう。
大地を蹴って歩き出してしまう。
すると。
「……………清浄なる業火が全てを焼き尽くさん! ファイヤーストーム!!」
羽虫の1人から魔力が立ち上がり。
炎が襲い掛かってきた。
ゴオォォォ!
炎の嵐に身が包まれる。
下等生物が作り出したとは思えぬほどの炎だ。
ただし、その時間は僅かなもの。
大したことではない。
なのに。
「ォォォ?」
皮膚が軽く疼いている。
これは痛み?
羽虫に痛みを与えられた?
「……」
信じられない。
下等生物ごときに!
「「「ファイヤーボール!」」」
「「「ストーンボール!」」」
「「「たあ!」」」
「「「喰らえ!」」」
さらに、不快が降ってきた。
バン!
ドカン!
ガン、ガッ!
ガリ、ガリッ!
鬱陶しい。
本当に鬱陶しい。
ガン、ガリッ!
バキッ、バリン!
「ォォオオオ!」
いいだろう。
今すぐ喰らってやる!
ガン!
ドカン!
ガッ!
どうせ喰らうならば、少しでも美味なるものを。
どの個体がいい?
「……」
あれだな。
「「「ファイヤーボール!」」」
「「「ストーンボール!」」」
羽虫の群れから離れ、森に入ろうとしているあいつだ。
「グルルゥゥ……」
獲物が定まると、食欲も湧くというもの。
よし。
喰らうぞ!
バサッ、バサ、バサッ。
翼を広げ、まずは空へ。
「「「「「えっ!」」」」」
「「「「「はあ?」」」」」
中空を一翔。
目指すは森の入り口。
ダン!
ダッーーン!
「エリシティア様!」
「なっ!?」
「そんな!」
「バケモノ!」
いい表情をしている。
思いのほか美味しそうじゃないか。
では、さっそく……。
「グルゥ??」
何だ?
頭の中に異物が流れ込んでくる?
「グルルゥゥ……」
通常の食後に手に入る獲物の断片記憶じゃない。
もっと大量の記憶。
下等生物の、いや違う。
これは別種の……。
「ォォォ」
記憶の奔流が止まらない。
その勢いに食欲が失せていく。
煩わしい下等生物の相手をいくらかしてやると、またすぐに平穏が戻って来た。
「グルゥ」
まだ羽虫は残っているが問題ない。今は探索に集中するとしよう。
使える感覚全てを駆使し、状況の精査確認を。
「……」
「……」
「……」
いない。
さっき感じたはずの気配も、まったく感じられない。
なら、あれは何だったのか?
「グルゥ……」
まさか、勘違い?
過剰に意識していただけ?
戸惑いと苛立ちで地団駄を踏んでしまう。
大地を蹴って歩き出してしまう。
すると。
「……………清浄なる業火が全てを焼き尽くさん! ファイヤーストーム!!」
羽虫の1人から魔力が立ち上がり。
炎が襲い掛かってきた。
ゴオォォォ!
炎の嵐に身が包まれる。
下等生物が作り出したとは思えぬほどの炎だ。
ただし、その時間は僅かなもの。
大したことではない。
なのに。
「ォォォ?」
皮膚が軽く疼いている。
これは痛み?
羽虫に痛みを与えられた?
「……」
信じられない。
下等生物ごときに!
「「「ファイヤーボール!」」」
「「「ストーンボール!」」」
「「「たあ!」」」
「「「喰らえ!」」」
さらに、不快が降ってきた。
バン!
ドカン!
ガン、ガッ!
ガリ、ガリッ!
鬱陶しい。
本当に鬱陶しい。
ガン、ガリッ!
バキッ、バリン!
「ォォオオオ!」
いいだろう。
今すぐ喰らってやる!
ガン!
ドカン!
ガッ!
どうせ喰らうならば、少しでも美味なるものを。
どの個体がいい?
「……」
あれだな。
「「「ファイヤーボール!」」」
「「「ストーンボール!」」」
羽虫の群れから離れ、森に入ろうとしているあいつだ。
「グルルゥゥ……」
獲物が定まると、食欲も湧くというもの。
よし。
喰らうぞ!
バサッ、バサ、バサッ。
翼を広げ、まずは空へ。
「「「「「えっ!」」」」」
「「「「「はあ?」」」」」
中空を一翔。
目指すは森の入り口。
ダン!
ダッーーン!
「エリシティア様!」
「なっ!?」
「そんな!」
「バケモノ!」
いい表情をしている。
思いのほか美味しそうじゃないか。
では、さっそく……。
「グルゥ??」
何だ?
頭の中に異物が流れ込んでくる?
「グルルゥゥ……」
通常の食後に手に入る獲物の断片記憶じゃない。
もっと大量の記憶。
下等生物の、いや違う。
これは別種の……。
「ォォォ」
記憶の奔流が止まらない。
その勢いに食欲が失せていく。
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