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第12章 激闘編
斬る
ゴオォ!
ゴゴオォォ!
頭上に近づく炎嵐。
まだ少し猶予はあるとはいえ、ここで迷っていても仕方がない。
とにかく今は試すだけだ。
まずは充分な魔力付与。
「……」
完成した剣身を天に掲げ。
軽く地を蹴り。
跳躍。
迫る炎嵐目掛けて剣を一閃。
シュッ!
手応えあり。
が。
ゴゴオォォ!
まだ消えてない。
ならば、横薙ぎに剣を戻し斬る。
さらに弧を描き、斬り上げてやる。
シュッ、ザシュッ!
二閃、三閃。
ゴオォォ!
まだだ。
四閃、五閃。
ザシュッ、ザンッ!
六閃!
バシュッ!
手応えが変わった。
ということは?
着地と同時に上空の紅蓮が消え失せ、青空が目に入って……。
そうだ、成功だ。
炎嵐を消し去ったんだ。
よし!
安堵に身体が弛緩する。
気も緩みそうになる。
が、戦闘はまだ終わっちゃいない。
状況は?
周りを囲む石壁は損傷しているもののいまだ健在。
防壁機能も保持している。
では、壁の向こうの気配は?
「倒せましたよね?」
「……おそらくな」
魔法使い2人は石壁から少し離れた位置、魔法発動時と同じ場所に留まったままだが、その気配にはさっきまでの緊迫感はない。
石壁の中を目視できないためか、炎嵐を断ち切られたことに気づいていないようだ。
「生きていたとしても、無事ではないだろう」
「ほんとかよ?」
ただし、茶髪剣士は違う。
戦意も全く衰えていない。
「まっ、確かめりゃいい」
そう口にしながら石壁に近づいて来る。
コン、コン。
「おい、生きてっか?」
「……」
「生きてんなら返事しろよ」
「だから、返答できる状態ではないと」
「見るまで分かんねえだろ」
「なら、その壁を崩すか、あるいは上って確認するしかないな」
「もちろん、そうさせてもらうぜ」
「……こっちはティアルダの援護に向かう」
「おう、あっちは任せた」
1人の気配が遠ざかっていく。
言葉通り、赤髪と剣姫のもとに向かったのだろう。
「さーてと」
コン、コン。
「生きてんなら返事しろ~」
「……」
「ドロテアさん、やっぱりさっきの魔法で倒せたんですって」
「そうですよ」
「ん? ラルスとセルは向こうに行かねえのか?」
「それは……あちらには団長と副長がいますし……」
「何だ、おめえらも確認待ちかよ」
「「まあ……」」
「じゃ、少し待っとけ」
ここに残っているのは茶髪剣士、青髪魔法使い、そして駆け出し冒険者の3人か。
「ってことで、これで最後だぞ。おめえ、生きてんのか?」
「……」
「返事なしってんなら、遠慮なく」
ガン、ドガン!
石壁に剣を振るい始めたようだ。
ゴゴオォォ!
頭上に近づく炎嵐。
まだ少し猶予はあるとはいえ、ここで迷っていても仕方がない。
とにかく今は試すだけだ。
まずは充分な魔力付与。
「……」
完成した剣身を天に掲げ。
軽く地を蹴り。
跳躍。
迫る炎嵐目掛けて剣を一閃。
シュッ!
手応えあり。
が。
ゴゴオォォ!
まだ消えてない。
ならば、横薙ぎに剣を戻し斬る。
さらに弧を描き、斬り上げてやる。
シュッ、ザシュッ!
二閃、三閃。
ゴオォォ!
まだだ。
四閃、五閃。
ザシュッ、ザンッ!
六閃!
バシュッ!
手応えが変わった。
ということは?
着地と同時に上空の紅蓮が消え失せ、青空が目に入って……。
そうだ、成功だ。
炎嵐を消し去ったんだ。
よし!
安堵に身体が弛緩する。
気も緩みそうになる。
が、戦闘はまだ終わっちゃいない。
状況は?
周りを囲む石壁は損傷しているもののいまだ健在。
防壁機能も保持している。
では、壁の向こうの気配は?
「倒せましたよね?」
「……おそらくな」
魔法使い2人は石壁から少し離れた位置、魔法発動時と同じ場所に留まったままだが、その気配にはさっきまでの緊迫感はない。
石壁の中を目視できないためか、炎嵐を断ち切られたことに気づいていないようだ。
「生きていたとしても、無事ではないだろう」
「ほんとかよ?」
ただし、茶髪剣士は違う。
戦意も全く衰えていない。
「まっ、確かめりゃいい」
そう口にしながら石壁に近づいて来る。
コン、コン。
「おい、生きてっか?」
「……」
「生きてんなら返事しろよ」
「だから、返答できる状態ではないと」
「見るまで分かんねえだろ」
「なら、その壁を崩すか、あるいは上って確認するしかないな」
「もちろん、そうさせてもらうぜ」
「……こっちはティアルダの援護に向かう」
「おう、あっちは任せた」
1人の気配が遠ざかっていく。
言葉通り、赤髪と剣姫のもとに向かったのだろう。
「さーてと」
コン、コン。
「生きてんなら返事しろ~」
「……」
「ドロテアさん、やっぱりさっきの魔法で倒せたんですって」
「そうですよ」
「ん? ラルスとセルは向こうに行かねえのか?」
「それは……あちらには団長と副長がいますし……」
「何だ、おめえらも確認待ちかよ」
「「まあ……」」
「じゃ、少し待っとけ」
ここに残っているのは茶髪剣士、青髪魔法使い、そして駆け出し冒険者の3人か。
「ってことで、これで最後だぞ。おめえ、生きてんのか?」
「……」
「返事なしってんなら、遠慮なく」
ガン、ドガン!
石壁に剣を振るい始めたようだ。
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