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第12章 激闘編
白金髪 3
白金髪が発動したフロストエアー。
ピシ、ピシ、ビシッ!
その氷が俺の足に届く。
「アイスバレット!」
さらに新たな氷魔法。
無数の氷弾が放たれた。
凄いな。
本当に見事な攻撃だ。
が、それでも、ここでやられるつもりはない。
「雷波!」
まずは、紫電の範囲攻撃を発動。
と同時に。
バリン!
足回りの氷を破壊してやる。
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン!
バリ、バリ、バリ、バリ、バリ!
飛来する氷弾。
それらを包み込む紫電。
拮抗状態が数秒続くも……紫電の勝ちだ。
全ての氷弾を喰らった紫電が勢いを保ったまま白金髪に襲い掛かっていく。
これは避けられないはず。
なのに。
「アイスウォール!」
バリ、バリ、バリ……。
驚速で氷壁を作成、紫電を防いでしまった。
「……」
次の攻撃に移ることなく、再度距離を取る白金髪。
さっきと違い、かなりの距離だ。
「……」
この冒険者。
とんでもないな。
鑑定情報から推測した実力をはるかに超えている。
特に魔法が驚異的じゃないか。
鑑定の数値が必ずしも実力を表すわけじゃないとは分かっていたが、ここまでとは……。
「私はカーンゴルムの冒険者」
ん?
「シャリエルンという」
白金髪が距離を保ったまま話しかけてきた。
「君の名は?」
「……アリマ」
「アリマ? 始めて聞く名だ」
「……」
「赤鬼、剣姫、幻影以外にもキュベリッツには君のような冒険者がいるとは、驚きだな」
そう口にしながら楽しそうに笑っている。
「そんな腕利きの君がエリシティア様に害をなすとは残念だよ」
害をなす?
残念?
ということは、あれか?
彼女たちはエリシティア様の敵じゃない?
そうなのか?
「本当に残念だが」
だったら、戦う必要などないぞ。
「致し方ないな」
「違う。エリシティア様を害してなどいない」
「……?」
「害すどころか、その真逆だ。それに、そもそも会えてすら……」
「どういうことだ?」
どこから話せばいいのか?
どこまで信用していいのか?
少々言葉に迷ってしまうが、このまま黙っているわけにもいかない。
「私たちは……」
とりあえず簡単に説明をと口を開きかけた、その時。
尋常じゃない気配がシャリエルンの後ろに。
「!?」
空間が歪んで?
「何っ!?」
この歪み。
まさか……。
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