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第12章 激闘編
現実
「生きていたのか?」
「それは……」
異界で止めを刺したことに疑いはない。
ただし、不可解な終わり方だったのも確か。
なら、死んでいなかったと?
あるいは蘇った?
「生きていたとして、なぜここに?」
「……」
生死の真相も出現理由も不明。
理解できないことだらけだ。
が、今目の前で起きていることは紛れもない現実。
であれば、受け入れるしかないだろ。
「真実は分かりませんが、あいつも兇神という神ですから。人知を超えた何かがあっても不思議ではありません」
「……なるほど。では、今度こそ倒さねばな」
その通り。
「ええ、決着を付けましょう」
「とはいえ、今はまだ剣が通らぬか?」
「おそらくは」
空間歪曲時のエビルズマリスに剣が通らないことは前回経験している。
仕掛けるのは、歪みが消えてからだ。
「完全に姿を現すのを待つしかないと」
「はい」
「ならば、万端整えておくとしよう。初手から急所、首を狙うぞ」
「了解です」
現出しているエビルズマリスの体は約四分の三。
あと少し待てばいい。
「……」
こうしてエビルズマリス討伐の算段を立てている俺たちの右方では。
「団長!」
「エフェ、無事か?」
「はい、私は」
エビルズマリスの呪縛から何とか脱したのだろう。
金髪魔法使いがシャリエルンのもとに駆け寄ってきた。
「ですが、ティアルダ、ドロテア、セル、ラルスが……」
「皆命はある。後で治療すればよい。それより今は」
「ドラゴンですね」
「ああ」
「信じがたいほどに恐ろしい気配ですよ」
「肌が粟立つほどの圧力だな。とはいえ、やるしかないだろ」
「はい。で、あの2人は?」
こちらに視線を送ってくる金髪魔法使いエフェ。
複雑な思いが混じり合った目の色だ。
「……」
「……」
もちろん、その思いは理解できる。
が、今は揉めている場合じゃないぞ。
エビルズマリスを倒すことに注力すべき。
「エフェ」
なだめるように金髪の肩に手を置いたのは白金髪シャリエルン。
「団長……」
全てを飲み込んだ表情で首を振り。
「少しいいかな?」
こちらに歩み寄ってくる。
「一時休戦して……」
ギギギギ……キィィィン!
っと、亀裂が消えていく。
それと同時にエビルズマリスの全身が現れた!
剛堅な四肢に太く長い首、恐ろしい重量感を感じさせる尻尾。
そして、高く広げられた2つの翼。
以前見た姿と変わらぬ蒼鱗の怪物。
エビルズマリスそのものだ。
「それは……」
異界で止めを刺したことに疑いはない。
ただし、不可解な終わり方だったのも確か。
なら、死んでいなかったと?
あるいは蘇った?
「生きていたとして、なぜここに?」
「……」
生死の真相も出現理由も不明。
理解できないことだらけだ。
が、今目の前で起きていることは紛れもない現実。
であれば、受け入れるしかないだろ。
「真実は分かりませんが、あいつも兇神という神ですから。人知を超えた何かがあっても不思議ではありません」
「……なるほど。では、今度こそ倒さねばな」
その通り。
「ええ、決着を付けましょう」
「とはいえ、今はまだ剣が通らぬか?」
「おそらくは」
空間歪曲時のエビルズマリスに剣が通らないことは前回経験している。
仕掛けるのは、歪みが消えてからだ。
「完全に姿を現すのを待つしかないと」
「はい」
「ならば、万端整えておくとしよう。初手から急所、首を狙うぞ」
「了解です」
現出しているエビルズマリスの体は約四分の三。
あと少し待てばいい。
「……」
こうしてエビルズマリス討伐の算段を立てている俺たちの右方では。
「団長!」
「エフェ、無事か?」
「はい、私は」
エビルズマリスの呪縛から何とか脱したのだろう。
金髪魔法使いがシャリエルンのもとに駆け寄ってきた。
「ですが、ティアルダ、ドロテア、セル、ラルスが……」
「皆命はある。後で治療すればよい。それより今は」
「ドラゴンですね」
「ああ」
「信じがたいほどに恐ろしい気配ですよ」
「肌が粟立つほどの圧力だな。とはいえ、やるしかないだろ」
「はい。で、あの2人は?」
こちらに視線を送ってくる金髪魔法使いエフェ。
複雑な思いが混じり合った目の色だ。
「……」
「……」
もちろん、その思いは理解できる。
が、今は揉めている場合じゃないぞ。
エビルズマリスを倒すことに注力すべき。
「エフェ」
なだめるように金髪の肩に手を置いたのは白金髪シャリエルン。
「団長……」
全てを飲み込んだ表情で首を振り。
「少しいいかな?」
こちらに歩み寄ってくる。
「一時休戦して……」
ギギギギ……キィィィン!
っと、亀裂が消えていく。
それと同時にエビルズマリスの全身が現れた!
剛堅な四肢に太く長い首、恐ろしい重量感を感じさせる尻尾。
そして、高く広げられた2つの翼。
以前見た姿と変わらぬ蒼鱗の怪物。
エビルズマリスそのものだ。
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