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第12章 激闘編
圧倒的
しおりを挟む消えてしまった。
氷も紫電も……。
「っ!」
炎で氷矢を融かし消すのはまだ理解できる。
が、雷撃まで消し去れるものなのか?
それにあの操作は……。
隙なんて微塵もないじゃないか。
「次だ、アリマ! アイスアロー!」
そう、そうだな。
魔法壁同様、やり直せばいい。
「雷撃!」
「アイスアロー!」
「雷撃!」
俺とシャリエルンの連撃、四連撃を受けてみろ。
「フレイム」
が、またしても。
あっけなく一瞬でフレイムの前に霧散してしまった。
「……っ!」
駄目だ。
今は惚けている場合じゃない。
紫電が駄目なら、違う魔法を試すだけ。
「ストーンボール!」
「ストーンボール!」
まずは原始的な大型石弾。
「アイスランス!」
シャリエルンも魔法に切り替えてきた。
「ストーンボール!」
「ストーンボール!」
「アイスロー!」
石弾に氷槍、氷矢の六連弾。
さすがに、この対応は難しいはず。
「フレイム」
難しいよな?
「フレイム!」
涼しい顔で放たれたフレイム2発。
白炎に囚われた氷と石が……。
ジュッ!
ジュウゥゥゥ!
嘘だろ?
氷だけじゃない石までもが融け、いや、昇華されていく。
その後数秒。
わずか数秒で全てが消えてしまった。
「「……」」
少女の圧倒的な力量に、シャリエルンと俺の動きが止まってしまう。
「ふふ、悪くない」
「「……」」
「まだまだ、だがな」
少女の言葉通り。
防御壁も構築していない敵に対して、魔法攻撃を通すことができない。
それどころか、少女の身近くに魔法を届かせることすら叶わない。
「それで、次はどうする?」
「「……」」
「まさかこの程度とは言わぬよな?」
少女の顔に浮かぶのは余裕の色。
こちらの仕掛けを誘うように微笑みかけてくる。
「しっかりと力を出してもらわねば困るぞ」
「「……」」
「ともに一流の冒険者なのであろう?」
挑発、それとも単なる好奇心?
少女の考えは読めないものの、余力があることだけは確か。
体力も魔力も……。
「アリマ!」
対するシャリエルンの顔は歪んでいる。
「剣だ」
それでも、彼女の瞳に宿る闘志は不変。
諦念など微塵も見えない。
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