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第12章 激闘編
近接戦 4
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「仮に謀であったとして、それのどこに問題がある? 戦いに謀はつきものであろう」
「……」
「とはいえ、お主ら相手に策を弄する必要もないが」
「っ! きさま!」
今も宙に浮いたままの謎魔法、魔法盾。
素材は先の壁と同質に見える。
「ふむ、そろそろ口を止めて手を使わぬか?」
「黙れ!」
魔法壁と同質なら、脆点把握は難しくはない。
そこを叩けば破壊もできるだろう。
が、剣を振るう前に盾の狭い防御範囲を利用して。
「シャリエルンさん、合わせてください」
彼女の返答を待たず、左の手のひらから。
「雷波!」
雷系の範囲魔法を発動。
「ほう、広いな」
バリ、バリ、バリ!
紫電が盾を包み込んでいく。
ほぼ狙い通りだ、が、これで終わるとは思えない。
あの少女なら対処するはず。
だから、こちらも2の手3の手を用意すべき。
まずは、次の雷波の待機。
そして、剣を構えて突撃を。
「ふふ、面白い」
盾を飲み込んだ紫電が衰えることなく少女に襲いかかる。
なのに、少女は逃げようとしない?
「っ??」
バリ、バリ、バリ!
紫電が少女の全身を包み込んだ!
「……」
少女は蠢く紫電の中。
完全完璧に囚われている。
これは想定外の展開だぞ。
「……やったのか?」
バリ、バリ、バリ、バリ!
少女は動かない。
紫電に拘束され、苛まれ続けている。
「やったんだな?」
問いかけるシャリエルンは少女の数歩手前。
戦闘態勢は崩していない。
もちろん俺も剣を片手に待機状態だ。
「アリマ?」
「……分かりません」
どう考えても今は勝利間近に思える。
だというのに、実感がもてない。
それどころか不安が上回ってしまう。
バリ、バリ、バリ!
待機すること数秒。
バリ……バリ……。
紫電の勢いが衰え始め、中の様子が少しずつ見えてきた。
状況はどうなってる?
「……」
少女は直立不動のまま。
苦痛は……見えない?
苦しんでいる様子がない?
紫電の責め苦の中平然と、いや。
「アリマ、あれは……笑って?」
あり得ないことだ。
紫電の中で微笑みを浮かべるなんて。
けれど、もう、間違いないだろう。
「ふっ、ふふ……」
微かだが声まで聞こえてきたのだから。
「まさか魔法防御なのか?」
「ふふ、ふふ……」
「あの状態でそんな術が?」
防御法は不明。
紫電の中を正確に把握できるわけもない。
ただ、これまでの魔法構築から考えると……。
「……」
「とはいえ、お主ら相手に策を弄する必要もないが」
「っ! きさま!」
今も宙に浮いたままの謎魔法、魔法盾。
素材は先の壁と同質に見える。
「ふむ、そろそろ口を止めて手を使わぬか?」
「黙れ!」
魔法壁と同質なら、脆点把握は難しくはない。
そこを叩けば破壊もできるだろう。
が、剣を振るう前に盾の狭い防御範囲を利用して。
「シャリエルンさん、合わせてください」
彼女の返答を待たず、左の手のひらから。
「雷波!」
雷系の範囲魔法を発動。
「ほう、広いな」
バリ、バリ、バリ!
紫電が盾を包み込んでいく。
ほぼ狙い通りだ、が、これで終わるとは思えない。
あの少女なら対処するはず。
だから、こちらも2の手3の手を用意すべき。
まずは、次の雷波の待機。
そして、剣を構えて突撃を。
「ふふ、面白い」
盾を飲み込んだ紫電が衰えることなく少女に襲いかかる。
なのに、少女は逃げようとしない?
「っ??」
バリ、バリ、バリ!
紫電が少女の全身を包み込んだ!
「……」
少女は蠢く紫電の中。
完全完璧に囚われている。
これは想定外の展開だぞ。
「……やったのか?」
バリ、バリ、バリ、バリ!
少女は動かない。
紫電に拘束され、苛まれ続けている。
「やったんだな?」
問いかけるシャリエルンは少女の数歩手前。
戦闘態勢は崩していない。
もちろん俺も剣を片手に待機状態だ。
「アリマ?」
「……分かりません」
どう考えても今は勝利間近に思える。
だというのに、実感がもてない。
それどころか不安が上回ってしまう。
バリ、バリ、バリ!
待機すること数秒。
バリ……バリ……。
紫電の勢いが衰え始め、中の様子が少しずつ見えてきた。
状況はどうなってる?
「……」
少女は直立不動のまま。
苦痛は……見えない?
苦しんでいる様子がない?
紫電の責め苦の中平然と、いや。
「アリマ、あれは……笑って?」
あり得ないことだ。
紫電の中で微笑みを浮かべるなんて。
けれど、もう、間違いないだろう。
「ふっ、ふふ……」
微かだが声まで聞こえてきたのだから。
「まさか魔法防御なのか?」
「ふふ、ふふ……」
「あの状態でそんな術が?」
防御法は不明。
紫電の中を正確に把握できるわけもない。
ただ、これまでの魔法構築から考えると……。
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