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第34話 買い物
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この一ヶ月ほど、土曜日はデートらしいデートをすることが多かったけど、今日はアキヤさんと二人でファミリー向けの大型ショッピングモールに来ている。
目的は「来週から約一週間、一緒に暮らすための日用品の買い出し」だ。
「シャンプーとか歯磨き粉とかどうする?」
アキヤさんがドラッグストアの前で足を止める。
手を繋いでいる俺も足を止めて、棚の間隔が狭い賑やかな店内を少し覗き込んだ。
「特にこだわりもないので……泊る時と同じで、アキヤさんの使っているものを貸してもらえたらと思っています」
歯ブラシは初めてのお泊りの時に買ったものを置きっぱなしにしているし、一泊するのも一週間泊るのも同じと思って言った俺の言葉に、アキヤさんがひどく驚いた顔をした。
あれ? 俺、もしかして図々しかった?
「え……こだわりないのにそんなにキレイな髪なの?」
あ、そこか。
「そうですね。シャンプーもトリートメントも、実家にいた時からメーカーは決めていなくて、安いのも高いのもテキトーに……あ、もっとこだわったほうが良いですか?」
そういえばアキヤさんの家にあったシャンプーはドラッグストアで売っているようなものではなく、行きつけのヘアサロンで買っているとか言っていたような……?
「いや、それ以上にキレイな髪の毛はこの世に存在しないと思うから、大丈夫。ただビックリというか……俺のオメガってすごいなと感心しただけだから」
「……そ、そうですか……」
アキヤさん……ヒートが近づくにつれて、こういう甘い言葉を吐くことが増えている気がする。
嫌じゃないけど……嬉しいけど……ちょっと恥ずかしい。
嬉しいけど。
「話がそれてごめん。シャンプーや歯磨き粉だけじゃなくて、うちにあるものは何でも自由に使っていいからね。日用品でも、服でも家電でも」
「ありがとうございます。それなら、荷物は少なくてすみます」
服、部屋着、下着、ヨナちゃんにもらったスキンケア用品、編み針と毛糸も少しは持っていくとして……。
「でも、何が足りないかな……ミチくんが毎週来てくれるようになってから食器もスリッパも買い足したし……」
「服やスマホの充電器は持っていきますし……」
あれ? 意外とない?
俺、いつの間にかアキヤさんの部屋に馴染んでいるんだな。
「泊る時に必要な物だけじゃなくて、巣ごもりの準備もいるけど……ティッシュや洗剤なんかは多めに通販で注文しておいたし、水と食料はもう少し近くなってからのほうがいいか」
「薬は先週病院でもらってきたし、下着や部屋着も買い足したし……あ、熱さましのシートの買い置きがあると安心です」
「それも通販で注文しているよ」
「ありがとうございます。じゃあ、特に買う物無いですね」
「検索してみる? 番、ヒート、巣ごもり、準備……」
アキヤさんがスマホのウェブブラウザで検索すると、検索結果の一番上に俺も良く知っているアルファ向けのウェブメディアが表示される。
「えっと……薬、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、水分、ゼリー飲料、クッション……」
アキヤさんのウェブページをスクロールする指が止まったので、俺も画面をのぞき込む。
……あぁ、なるほど。
「シーツの予備か……一セットしかないんだけどどう思う?」
「洗濯する余裕もなさそうだし、必要ですね」
「この防水敷パットもいいかもしれないね。ここ、寝具店は……」
「あ、向こうにあるのそうじゃないですか?」
寝具店に移動した俺たちは、二人とも手触りが気に入ったシーツや防水の敷きパットを少し多めに購入した。
なんとなく、お店の人の視線が微笑ましい気がしたけど……俺たち、そんな……バレバレ? いや、まさかね?
目的は「来週から約一週間、一緒に暮らすための日用品の買い出し」だ。
「シャンプーとか歯磨き粉とかどうする?」
アキヤさんがドラッグストアの前で足を止める。
手を繋いでいる俺も足を止めて、棚の間隔が狭い賑やかな店内を少し覗き込んだ。
「特にこだわりもないので……泊る時と同じで、アキヤさんの使っているものを貸してもらえたらと思っています」
歯ブラシは初めてのお泊りの時に買ったものを置きっぱなしにしているし、一泊するのも一週間泊るのも同じと思って言った俺の言葉に、アキヤさんがひどく驚いた顔をした。
あれ? 俺、もしかして図々しかった?
「え……こだわりないのにそんなにキレイな髪なの?」
あ、そこか。
「そうですね。シャンプーもトリートメントも、実家にいた時からメーカーは決めていなくて、安いのも高いのもテキトーに……あ、もっとこだわったほうが良いですか?」
そういえばアキヤさんの家にあったシャンプーはドラッグストアで売っているようなものではなく、行きつけのヘアサロンで買っているとか言っていたような……?
「いや、それ以上にキレイな髪の毛はこの世に存在しないと思うから、大丈夫。ただビックリというか……俺のオメガってすごいなと感心しただけだから」
「……そ、そうですか……」
アキヤさん……ヒートが近づくにつれて、こういう甘い言葉を吐くことが増えている気がする。
嫌じゃないけど……嬉しいけど……ちょっと恥ずかしい。
嬉しいけど。
「話がそれてごめん。シャンプーや歯磨き粉だけじゃなくて、うちにあるものは何でも自由に使っていいからね。日用品でも、服でも家電でも」
「ありがとうございます。それなら、荷物は少なくてすみます」
服、部屋着、下着、ヨナちゃんにもらったスキンケア用品、編み針と毛糸も少しは持っていくとして……。
「でも、何が足りないかな……ミチくんが毎週来てくれるようになってから食器もスリッパも買い足したし……」
「服やスマホの充電器は持っていきますし……」
あれ? 意外とない?
俺、いつの間にかアキヤさんの部屋に馴染んでいるんだな。
「泊る時に必要な物だけじゃなくて、巣ごもりの準備もいるけど……ティッシュや洗剤なんかは多めに通販で注文しておいたし、水と食料はもう少し近くなってからのほうがいいか」
「薬は先週病院でもらってきたし、下着や部屋着も買い足したし……あ、熱さましのシートの買い置きがあると安心です」
「それも通販で注文しているよ」
「ありがとうございます。じゃあ、特に買う物無いですね」
「検索してみる? 番、ヒート、巣ごもり、準備……」
アキヤさんがスマホのウェブブラウザで検索すると、検索結果の一番上に俺も良く知っているアルファ向けのウェブメディアが表示される。
「えっと……薬、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、水分、ゼリー飲料、クッション……」
アキヤさんのウェブページをスクロールする指が止まったので、俺も画面をのぞき込む。
……あぁ、なるほど。
「シーツの予備か……一セットしかないんだけどどう思う?」
「洗濯する余裕もなさそうだし、必要ですね」
「この防水敷パットもいいかもしれないね。ここ、寝具店は……」
「あ、向こうにあるのそうじゃないですか?」
寝具店に移動した俺たちは、二人とも手触りが気に入ったシーツや防水の敷きパットを少し多めに購入した。
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