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第8章 その後の二人 / 嫉妬と未来の話
幸せ
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「それでは、失礼いたします」
お菓子の箱を抱えたローズウェルさんと騎士団長さん、騎士さんたちが部屋を後にして、ファイさんも会議があると言って執務室を出て行った。
国際会議の翌日だからって、お休みじゃないもんね?
魔王さんもお仕事があるみたいだしそろそろ……
「魔王さん、俺ももう部屋に……」
魔王さんの膝から立ち上がろうとするのに、腰のあたりに回った魔王さんの手が緩まない。
ん?
「魔王さん?」
首を傾げて、顔を覗き込むと……あれ? その拗ねたような顔、なに?
「騎士団長にだけ、特別か……」
さっきのお土産のことだよね?
おっと?
これは……まさか……
「ライトは、騎士団長のことを気に入っているのか?」
「……!」
やっぱり、これは……。
「気に入っているよって言ったら、どうする?」
「……どうにかしたいが、どうすればいいか解らない」
「……!!」
この反応! 絶対にこれ……!
「魔王さん、もしかして……嫉妬、してる?」
「……あぁ」
やっぱり!
あぁどうしよう。顔がにやける!
大好きな人が、不機嫌そうな顔しているのに、ごめんね? すごく楽しい!
「えー! 嫉妬してくれるの? 嬉しい! 俺がイルズちゃんと二人で出かけるって言っても嫉妬しなかったのに! シンくんと至近距離で話していても嫉妬しなかったのに!」
「それは……人間同士は、かわいいからな……」
魔王さん、人間が好きだから、人間はノーカウントだったの?
「じゃあ、イルズちゃんが魔族なら嫉妬していた?」
「絶対に二人きりで観光などさせなかった」
「じゃあ、シンくんがエルフのままだったら嫉妬していた?」
「すぐに引きはがしていた」
そういえば、前に騎士団長さんに服をもらった時も、「魔王さん大好きTシャツ」だから許してくれたけど、一瞬嫌な顔したよね?
そうか。
魔王さん、ちゃんと嫉妬する時は嫉妬するんだ!
人間はいいっていうのは気になるけど……でも、今はこれが知れただけで十分かな。
「魔王さん、安心して。騎士団長さんのことは気に入っているけど、それってローズウェルさんやリリリさんやファイさんや、みんなに対しての気に入っている、好きって気持ちなだけだから」
「だが……特別に……」
「あれね、本当は騎士さんが買おうとしていたんだけど、任務中だし、騎士さんからだと騎士団長さんが受け取ってくれなさそうだと思って俺が代わりに買っただけ。騎士団長さんが好きと言うよりは、騎士さんみんなへの日頃のお礼に近いかな? いつも護衛してくれるから」
俺の説明で、魔王さんの表情がやっと和らいだ。
「あ……あぁ、そうか。あいつは確か家から……そうか。そういうことか」
「騎士団長さんには内緒ね?」
人差し指を魔王さんの唇に押し当てると、魔王さんは少しバツが悪そうではあるけど笑顔になってくれた。
「あぁ。内緒にする。それに……理解した。ライトの素敵な気遣いなのに、すまない」
「大丈夫。俺も先に話しておけば良かったね? 昨日はいっぱいイチャイチャして楽しかったから……忘れちゃってた。ごめんね?」
イチャイチャ以外に色々な出来事がいっぱいあったけど……まぁ、それは言わない方が良いか。
「いや、ライトが謝ることなど微塵もない。俺は、伴侶だ、ライト専用だ、などと言ったくせに、ライトにも言ってもらったくせに……女々しいことを言った。すまない。ライトを信用していないというわけではないんだ」
「解っているよ。むしろ、伴侶だったら嫉妬して当然だよね。嫉妬する権利ある。俺だって昨日魔王さんが他の女の人とエッチするかもしれないって勘違いして嫉妬したし」
魔王さん、俺の嫉妬を喜んでくれたのに。自分が嫉妬するのはだめなの?
笑顔ではあるけど、ちょっとぎこちない。
「ライトの嫉妬はかわいいが……」
「俺の嫉妬がかわいいなら、魔王さんの嫉妬も同じ。かわいいよ。嫉妬しちゃうくらい愛されているって嬉しいなぁ……」
嬉しい気持ちを隠さずに、満面の笑顔になって魔王さんの唇を啄むと、やっと魔王さんも俺の気持ちを理解してくれたようだ。
「かわいいライトに、そんなにかわいいかわいい言われると照れるな」
「だって、かわいくて仕方がないよ? ね、魔王さん。昨日、魔王さんが俺が欲しいもの全部くれて、人生で一番幸せ、魔王さん大好き! ……って、思ったんだけどね」
笑顔になってくれた魔王さんの両頬を手の平で包む。
「まだ翌日なのに、もう一番幸せを更新しちゃった!」
「そんなに、嬉しかったのか……?」
「うん。嬉しい。俺、魔王さんがくれるもの、何でも嬉しい、大好き」
俺の手の中で、魔王さんが笑顔を深めてくれる。
嫉妬して拗ねた顔もかわいかったけど、やっぱり笑顔がかわいいな。
「俺もだ! ライトがくれるものは何でも嬉しい! 何でも好きだ!」
魔王さんが全力の全肯定をしてくれながら俺の体をぎゅっと抱きしめなおす。
身体も、顔も近くなって、俺も手を魔王さんの後頭部へと回した。
「魔王さん、これからもいっぱいいっぱいいろんな愛し方してね?」
「あぁ」
「いっぱいいっぱい色んな愛し方、させてね」
「あぁ」
俺の言葉に、全部頷いてくれる。
いいな。
嬉しいな。
大好きだな。
魔王さんと出会って、何度も、何度も魔王さんとの関係を幸せに思った。
でも、
三年の縛りが無くなって、
一緒の時間を歩める「専属」になれて、
まるで伴侶のような言葉をかけてもらえて、
皆には内緒だけど、伴侶で、子どもって言ってもらえて、
何度も何度もその幸せな関係が更新されていく。
今日だって、魔王さんが嫉妬しちゃうほど俺を愛しているって解って、関係が深まった。
俺と魔王さん、これから何百年も一緒にいるんだよね?
寿命が尽きる頃には、俺と魔王さんの関係、どうなっちゃっているんだろう?
俺が頑張れば、公的にも魔王さんの伴侶になれちゃうかもしれないよね?
お、これは良い目標ができちゃったかな?
「ライト、愛している」
その言葉、何度言われても嬉しい。幸せ。
でも、今が幸せなだけじゃない。
未来も楽しみだな。
そんな風に幸せな未来を思い描ける魔王さんと出会えて……魔王さんのペットになれて良かった。
「俺もだよ。魔王さん、愛してる」
心からそう思いながら、ゆっくりと唇を重ねた。
お菓子の箱を抱えたローズウェルさんと騎士団長さん、騎士さんたちが部屋を後にして、ファイさんも会議があると言って執務室を出て行った。
国際会議の翌日だからって、お休みじゃないもんね?
魔王さんもお仕事があるみたいだしそろそろ……
「魔王さん、俺ももう部屋に……」
魔王さんの膝から立ち上がろうとするのに、腰のあたりに回った魔王さんの手が緩まない。
ん?
「魔王さん?」
首を傾げて、顔を覗き込むと……あれ? その拗ねたような顔、なに?
「騎士団長にだけ、特別か……」
さっきのお土産のことだよね?
おっと?
これは……まさか……
「ライトは、騎士団長のことを気に入っているのか?」
「……!」
やっぱり、これは……。
「気に入っているよって言ったら、どうする?」
「……どうにかしたいが、どうすればいいか解らない」
「……!!」
この反応! 絶対にこれ……!
「魔王さん、もしかして……嫉妬、してる?」
「……あぁ」
やっぱり!
あぁどうしよう。顔がにやける!
大好きな人が、不機嫌そうな顔しているのに、ごめんね? すごく楽しい!
「えー! 嫉妬してくれるの? 嬉しい! 俺がイルズちゃんと二人で出かけるって言っても嫉妬しなかったのに! シンくんと至近距離で話していても嫉妬しなかったのに!」
「それは……人間同士は、かわいいからな……」
魔王さん、人間が好きだから、人間はノーカウントだったの?
「じゃあ、イルズちゃんが魔族なら嫉妬していた?」
「絶対に二人きりで観光などさせなかった」
「じゃあ、シンくんがエルフのままだったら嫉妬していた?」
「すぐに引きはがしていた」
そういえば、前に騎士団長さんに服をもらった時も、「魔王さん大好きTシャツ」だから許してくれたけど、一瞬嫌な顔したよね?
そうか。
魔王さん、ちゃんと嫉妬する時は嫉妬するんだ!
人間はいいっていうのは気になるけど……でも、今はこれが知れただけで十分かな。
「魔王さん、安心して。騎士団長さんのことは気に入っているけど、それってローズウェルさんやリリリさんやファイさんや、みんなに対しての気に入っている、好きって気持ちなだけだから」
「だが……特別に……」
「あれね、本当は騎士さんが買おうとしていたんだけど、任務中だし、騎士さんからだと騎士団長さんが受け取ってくれなさそうだと思って俺が代わりに買っただけ。騎士団長さんが好きと言うよりは、騎士さんみんなへの日頃のお礼に近いかな? いつも護衛してくれるから」
俺の説明で、魔王さんの表情がやっと和らいだ。
「あ……あぁ、そうか。あいつは確か家から……そうか。そういうことか」
「騎士団長さんには内緒ね?」
人差し指を魔王さんの唇に押し当てると、魔王さんは少しバツが悪そうではあるけど笑顔になってくれた。
「あぁ。内緒にする。それに……理解した。ライトの素敵な気遣いなのに、すまない」
「大丈夫。俺も先に話しておけば良かったね? 昨日はいっぱいイチャイチャして楽しかったから……忘れちゃってた。ごめんね?」
イチャイチャ以外に色々な出来事がいっぱいあったけど……まぁ、それは言わない方が良いか。
「いや、ライトが謝ることなど微塵もない。俺は、伴侶だ、ライト専用だ、などと言ったくせに、ライトにも言ってもらったくせに……女々しいことを言った。すまない。ライトを信用していないというわけではないんだ」
「解っているよ。むしろ、伴侶だったら嫉妬して当然だよね。嫉妬する権利ある。俺だって昨日魔王さんが他の女の人とエッチするかもしれないって勘違いして嫉妬したし」
魔王さん、俺の嫉妬を喜んでくれたのに。自分が嫉妬するのはだめなの?
笑顔ではあるけど、ちょっとぎこちない。
「ライトの嫉妬はかわいいが……」
「俺の嫉妬がかわいいなら、魔王さんの嫉妬も同じ。かわいいよ。嫉妬しちゃうくらい愛されているって嬉しいなぁ……」
嬉しい気持ちを隠さずに、満面の笑顔になって魔王さんの唇を啄むと、やっと魔王さんも俺の気持ちを理解してくれたようだ。
「かわいいライトに、そんなにかわいいかわいい言われると照れるな」
「だって、かわいくて仕方がないよ? ね、魔王さん。昨日、魔王さんが俺が欲しいもの全部くれて、人生で一番幸せ、魔王さん大好き! ……って、思ったんだけどね」
笑顔になってくれた魔王さんの両頬を手の平で包む。
「まだ翌日なのに、もう一番幸せを更新しちゃった!」
「そんなに、嬉しかったのか……?」
「うん。嬉しい。俺、魔王さんがくれるもの、何でも嬉しい、大好き」
俺の手の中で、魔王さんが笑顔を深めてくれる。
嫉妬して拗ねた顔もかわいかったけど、やっぱり笑顔がかわいいな。
「俺もだ! ライトがくれるものは何でも嬉しい! 何でも好きだ!」
魔王さんが全力の全肯定をしてくれながら俺の体をぎゅっと抱きしめなおす。
身体も、顔も近くなって、俺も手を魔王さんの後頭部へと回した。
「魔王さん、これからもいっぱいいっぱいいろんな愛し方してね?」
「あぁ」
「いっぱいいっぱい色んな愛し方、させてね」
「あぁ」
俺の言葉に、全部頷いてくれる。
いいな。
嬉しいな。
大好きだな。
魔王さんと出会って、何度も、何度も魔王さんとの関係を幸せに思った。
でも、
三年の縛りが無くなって、
一緒の時間を歩める「専属」になれて、
まるで伴侶のような言葉をかけてもらえて、
皆には内緒だけど、伴侶で、子どもって言ってもらえて、
何度も何度もその幸せな関係が更新されていく。
今日だって、魔王さんが嫉妬しちゃうほど俺を愛しているって解って、関係が深まった。
俺と魔王さん、これから何百年も一緒にいるんだよね?
寿命が尽きる頃には、俺と魔王さんの関係、どうなっちゃっているんだろう?
俺が頑張れば、公的にも魔王さんの伴侶になれちゃうかもしれないよね?
お、これは良い目標ができちゃったかな?
「ライト、愛している」
その言葉、何度言われても嬉しい。幸せ。
でも、今が幸せなだけじゃない。
未来も楽しみだな。
そんな風に幸せな未来を思い描ける魔王さんと出会えて……魔王さんのペットになれて良かった。
「俺もだよ。魔王さん、愛してる」
心からそう思いながら、ゆっくりと唇を重ねた。
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