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第10章 その後の世界 / パーティーとやりたいことの話
ゆ~っくり(5)
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「んー……魔王さん……もう一回キス」
「あぁ……!」
「紋のとこ、かわいがって?」
「あぁ……!」
「そろそろペニスずっと勃っててしんどいから一回イかせて? 魔王さんもイこう?」
「あぁ!」
俺がねだれば全部叶えてくれるし、嬉しそうな反応をしてくれる。
だから、もっともっとねだりたくなる。
「でも、イっても抜かないでね? まだイチャイチャしたい……お腹の中に魔王さんの精液ある状態で魔王さんとイチャイチャしたい」
「くぅ……あぁ! もう、かわいいなぁ! ライトは!」
「ん、ふふっ、ん、あ、あ、あぁ!」
魔王さんがゆるゆる動いていた腰を強く、俺の弱い場所を狙って振ってくれる。
三〇分以上、射精前のふわふわした快感を味わっていた体に、射精を促す強い快感が加わると、驚くほど絶頂はすぐだった。
「あ、きもちいぃ。そこ、そこ、いい! もう、い、いきそ……あ、ふ……ん……」
「っ……あ、あぁ……俺も……!」
とろとろに満たされる気持ちよさに、セックスらしい気持ちよさが加わって……満たされる幸せと直接的な快感と、同時って、やばい。
やばい。すごい。こんなの……こんなの……
気持ちよすぎる!
「あ、あ、すご……きもち、も、い、いく。い、まおうさん、ん、あ、アァ!」
「っ……く、ぁ、ライト……ッ!」
イった。
めちゃくちゃ気持ちよく、イった。
射精して気持ちいい。
射精されて気持ちいい。
気持ちいいが同時で最高に気持ちいい。
「はぁ……ッ、はぁ……」
今、賢者タイムのはずなのにな……魔王さんの精液が、魔力が、魔王さんの専属化している体にはまた違った気持ちよさもあって……
「魔王さん……んっ……」
「ん?」
魔王さんも、いつになく気持ちよさそうで……幸せそうで……
「今、魔王さんの精液と魔力、しっかり味わっているから」
「あぁ」
「ちょっと、このまま」
下腹部を撫でながら、気持ちよくて締まりのない顔で微笑むと、魔王さんも更に幸せそうに口角を上げた。
「あぁ。では俺はその間、ライトの気持ちよさそうな顔を堪能しておこう」
「ん……」
そういって向けられる魔王さんの視線が、射精の後のけだるさで色気がヤバイ。
俺のこと好きって気持ちもすごく感じて、ドキドキする。
「ライト……かわいい……なんてかわいいんだ……」
顔を堪能するって言いながら、魔王さんは俺の髪を梳いたり、頬を撫でたり、俺のことが好きな気持ちが抑えられていないのもキュンとくる。
一回射精して落ち着くかと思った気持ちも、体も、ぜんぜん落ち着かない。
むしろ、もっととろとろになったかも。
……ってことは、もっとしたら、もっととろとろになれる?
「魔王さん……」
「ライト……」
魔王さんにねだるように擦り寄ると、魔王さんも「もっとしたい」って……硬さの戻ったペニスを擦り付けてくれる。
もう、俺たちの相性完璧すぎ。
「ふふっ。もう一回しよ?」
「いや、だめだ」
「え? ……だめかぁ……」
魔王さんが嫌なら仕方がないけど、俺はしたかったな~と素直に残念がると、魔王さんは慌てて俺の頭をよしよしと撫でた。
「あ、ち、ちがう! だめなのはもう一回ということで、その、もう一回で満足できる気がしない。このまま、あとご……いや、三回はしたい!」
「……!?」
魔王さんが思い切り焦りながら言ってくれた言葉に、すぐに笑顔になってしまう。
なんだ、そういうことか!
しかも俺の反応に焦っちゃったり、五回って言いたいところを我慢しようとしてくれたり……こんなの……今日は特に頭がとろとろだから、これはもう……
「ふ、ふふふふっ! もう、魔王さん、かわいいなぁ。大好き!」
ぎゅっと今日一番強く抱きしめて、魔王さんの耳元に唇を寄せる。
「じゃあ、あと三回して、体位かえてもう二回。しよっか?」
「い、いいのか!?」
「いいよ。その代わり、最後までちゃんと魔力濃い精液注いでね?」
「もちろんだ!」
魔王さんからもぎゅっと、力強いけど俺がつぶれてしまわないように気遣いながら抱きしめてくれる。
そして……
「ん、ん、あ……あ、きもち」
この後本当に、五回……以上。
五時間ずっと、飽きもせずセックスをしていた。
……まぁ、五時間くらいじゃ飽きないよね。
魔王さんと出会って一〇年経っても飽きないんだから。
でも、俺、これからホストクラブ作りのために忙しくなるから……こういう時間、ちゃんと取れるかな……
「ライト……」
「ん?」
魔王さんの頬が俺の頭に擦り寄る。
甘えられてる? 可愛がられてる? どっちでも嬉しいけど。
「最高の時間の過ごしかただった。全身でライトを感じられ……普段のセックスの何倍も、何倍もライトを感じた。幸せだった。また一つ、ライトのお陰で新しい幸せを知ることができた」
あ。
あー……
だめ。
魔王さんにそんなに無邪気に喜ばれちゃうと、俺、だめ。
というか、気づいた。
「俺も最高だった。またしようね?」
「あぁ! この幸せをまた味わいたい」
俺、元々魔王さんともっと愛し合うために、人間の地位や印象を変えたいって思い始めたのに……魔王さんをないがしろにするのは絶対に違うよね。
優先順位を間違えちゃいけない。
どんなに忙しくても魔王さんとの時間はしっかりとろう。魔王さんが一番!
やりたいことも、魔王さんとのイチャイチャも、絶対に死守する!
決意を固めながら、服を着る前にもう一度、魔王さんに抱き着いた。
「魔王さん、大好き」
「あぁ、俺もだ」
「あぁ……!」
「紋のとこ、かわいがって?」
「あぁ……!」
「そろそろペニスずっと勃っててしんどいから一回イかせて? 魔王さんもイこう?」
「あぁ!」
俺がねだれば全部叶えてくれるし、嬉しそうな反応をしてくれる。
だから、もっともっとねだりたくなる。
「でも、イっても抜かないでね? まだイチャイチャしたい……お腹の中に魔王さんの精液ある状態で魔王さんとイチャイチャしたい」
「くぅ……あぁ! もう、かわいいなぁ! ライトは!」
「ん、ふふっ、ん、あ、あ、あぁ!」
魔王さんがゆるゆる動いていた腰を強く、俺の弱い場所を狙って振ってくれる。
三〇分以上、射精前のふわふわした快感を味わっていた体に、射精を促す強い快感が加わると、驚くほど絶頂はすぐだった。
「あ、きもちいぃ。そこ、そこ、いい! もう、い、いきそ……あ、ふ……ん……」
「っ……あ、あぁ……俺も……!」
とろとろに満たされる気持ちよさに、セックスらしい気持ちよさが加わって……満たされる幸せと直接的な快感と、同時って、やばい。
やばい。すごい。こんなの……こんなの……
気持ちよすぎる!
「あ、あ、すご……きもち、も、い、いく。い、まおうさん、ん、あ、アァ!」
「っ……く、ぁ、ライト……ッ!」
イった。
めちゃくちゃ気持ちよく、イった。
射精して気持ちいい。
射精されて気持ちいい。
気持ちいいが同時で最高に気持ちいい。
「はぁ……ッ、はぁ……」
今、賢者タイムのはずなのにな……魔王さんの精液が、魔力が、魔王さんの専属化している体にはまた違った気持ちよさもあって……
「魔王さん……んっ……」
「ん?」
魔王さんも、いつになく気持ちよさそうで……幸せそうで……
「今、魔王さんの精液と魔力、しっかり味わっているから」
「あぁ」
「ちょっと、このまま」
下腹部を撫でながら、気持ちよくて締まりのない顔で微笑むと、魔王さんも更に幸せそうに口角を上げた。
「あぁ。では俺はその間、ライトの気持ちよさそうな顔を堪能しておこう」
「ん……」
そういって向けられる魔王さんの視線が、射精の後のけだるさで色気がヤバイ。
俺のこと好きって気持ちもすごく感じて、ドキドキする。
「ライト……かわいい……なんてかわいいんだ……」
顔を堪能するって言いながら、魔王さんは俺の髪を梳いたり、頬を撫でたり、俺のことが好きな気持ちが抑えられていないのもキュンとくる。
一回射精して落ち着くかと思った気持ちも、体も、ぜんぜん落ち着かない。
むしろ、もっととろとろになったかも。
……ってことは、もっとしたら、もっととろとろになれる?
「魔王さん……」
「ライト……」
魔王さんにねだるように擦り寄ると、魔王さんも「もっとしたい」って……硬さの戻ったペニスを擦り付けてくれる。
もう、俺たちの相性完璧すぎ。
「ふふっ。もう一回しよ?」
「いや、だめだ」
「え? ……だめかぁ……」
魔王さんが嫌なら仕方がないけど、俺はしたかったな~と素直に残念がると、魔王さんは慌てて俺の頭をよしよしと撫でた。
「あ、ち、ちがう! だめなのはもう一回ということで、その、もう一回で満足できる気がしない。このまま、あとご……いや、三回はしたい!」
「……!?」
魔王さんが思い切り焦りながら言ってくれた言葉に、すぐに笑顔になってしまう。
なんだ、そういうことか!
しかも俺の反応に焦っちゃったり、五回って言いたいところを我慢しようとしてくれたり……こんなの……今日は特に頭がとろとろだから、これはもう……
「ふ、ふふふふっ! もう、魔王さん、かわいいなぁ。大好き!」
ぎゅっと今日一番強く抱きしめて、魔王さんの耳元に唇を寄せる。
「じゃあ、あと三回して、体位かえてもう二回。しよっか?」
「い、いいのか!?」
「いいよ。その代わり、最後までちゃんと魔力濃い精液注いでね?」
「もちろんだ!」
魔王さんからもぎゅっと、力強いけど俺がつぶれてしまわないように気遣いながら抱きしめてくれる。
そして……
「ん、ん、あ……あ、きもち」
この後本当に、五回……以上。
五時間ずっと、飽きもせずセックスをしていた。
……まぁ、五時間くらいじゃ飽きないよね。
魔王さんと出会って一〇年経っても飽きないんだから。
でも、俺、これからホストクラブ作りのために忙しくなるから……こういう時間、ちゃんと取れるかな……
「ライト……」
「ん?」
魔王さんの頬が俺の頭に擦り寄る。
甘えられてる? 可愛がられてる? どっちでも嬉しいけど。
「最高の時間の過ごしかただった。全身でライトを感じられ……普段のセックスの何倍も、何倍もライトを感じた。幸せだった。また一つ、ライトのお陰で新しい幸せを知ることができた」
あ。
あー……
だめ。
魔王さんにそんなに無邪気に喜ばれちゃうと、俺、だめ。
というか、気づいた。
「俺も最高だった。またしようね?」
「あぁ! この幸せをまた味わいたい」
俺、元々魔王さんともっと愛し合うために、人間の地位や印象を変えたいって思い始めたのに……魔王さんをないがしろにするのは絶対に違うよね。
優先順位を間違えちゃいけない。
どんなに忙しくても魔王さんとの時間はしっかりとろう。魔王さんが一番!
やりたいことも、魔王さんとのイチャイチャも、絶対に死守する!
決意を固めながら、服を着る前にもう一度、魔王さんに抱き着いた。
「魔王さん、大好き」
「あぁ、俺もだ」
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