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第三章~お披露目~
百三十二話【SIDE:陽平】
「陽平っ、待てってっ……!」
廊下に臥す晶の体を、後ろから責め立てた。晶は呻きながら、長い腕を床に彷徨わせる。
俺はセンターから家に帰ってすぐ、廊下に晶を突き倒し、行為に及んでいた。
「ああ、陽平っ……激しすぎっ……あんっ!」
「……晶、晶っ!」
逃げようとする体を引き戻すと、繋がりが一層深くなる。ぱん、と乾いた音が鳴り、晶が淫らな声を上げた。
俺は荒い息を吐きながら、衝動のままに晶を求める。
――『あの子は、もともと俺のものだ……』
忌々しい声が、理性を灼き尽くす。あの野郎、よくも俺を虚仮にしやがって……!
「ほら、ここか? もっと欲しいんだろ?」
「あっ!……ああん……そこぉ……!」
荒々しく揺さぶってやるうちに、晶も奔放に乱れていく。甘い声で叫び、靭やかな腰も、俺に調子をあわせ始めている。
「あうっ……そこ、もっと擦って……あっ、あっ、気持ちいいっ……!」
俺は息を荒らげ、一心不乱だった。憤怒と興奮で頭がチカチカし、視界が狭くなる。
――ふざけやがって……成己が、お前なんぞに抱かれるわけあるか……!
「……くっ!」
「ああ……っ!」
思い切り深くで吐き出すと、晶の腰が震えた。――かつて、成己が磨いた廊下に、ぱたぱたと白濁が伝い落ちる。
「はぁ……」
晶も達したようで、惚けたまま床に片頬をつけ、俺に体を捧げていた。
――どうだ、野江……こんなことが、お前にできるか?
オメガを恍惚とさせた達成感に、気分が高揚する。
お前は、成己にこんなこと、出来ねえだろう? 三流アルファが、調子に乗りやがって……!
俺は、晶の脚を掴み、体をひっくり返した。
「陽平……っ」
「まだ……満足してねえだろ?」
「あ、んんっ……」
履いたままだった靴を脱がし、放り投げる。足に絡んだパンツを下着ごと剥ぎ取ると、晶はもどかしそうに腰を揺らしていた。
「……陽平、はやくしろよっ……」
欲情しきった顔で、晶が懇願する。俺は深い愉悦を感じ、喉の奥で笑った。
「仕方ねえなあ」
「あん……っ!」
長い脚を折り畳み、上に乗り上げる。苦しい姿勢なのに、晶の表情には歓喜しかない。
「ああっ、もっと……!」
懸命にアルファを求める、オメガ――その様子に、自尊心が満たされる。
――俺は、失ってなんかねえ! 捨てただけだ。
あの野郎は、俺の捨てたもんも拾えねえ、能無しの間抜けだ。
俺は怒りのまま、白い体を貪った。
暴れ狂っていた感情が落ち着いていき……俺は、漸く腰を引いた。――繫がりが解け、白濁が溢れ出す。
「はぁん……っ」
甘い吐息を漏らし、晶は太腿を跳ね上げた。涙や汗と涎で、上気した顔はどろどろになっている。
……流石に、やり過ぎた。冷静になって、濡れた頬を撫でた。
「晶、大丈夫か……?」
「んっ……馬鹿……講義、サボらせやがって……」
息を弾ませながら、晶が睨んでくる。
俺は、少しバツが悪くなった。健診が終わった晶を引き連れて帰り、さんざん勝手をした自覚はある。
「悪い……」
「……まあ、いいよ。……お前には世話になってるし……別に、それくらい相手しろって事だろ?」
「……っ」
暗い顔で目を背ける晶に、罪悪感で胸が痛んだ。
――何やってんだ、俺は……晶の体で、気晴らししたみたいじゃねえか……
慌てて、痩身を抱きしめる。
「悪い。一方的だった」
「……」
「悪かった」
「……はぁ、もういい」
暗い声で謝ると、晶がため息をつく。しなやかな腕を伸ばし、俺を抱いた。
「で……なんで荒れてんだよ?」
「……! いや」
首をふると、晶は半眼で言う。
「あのな。苛々して、セックスするとか最悪だから。俺に悪いと思うなら、話せって」
「……」
躊躇する俺に、晶は何か察したらしい。
「ああ……成己くんのこと?」
「……違っ……野江のことだ!」
悲しげに伏せられた目に、焦って口走った。
「野江って、店長さんか? どういうことだよ」
「……」
怪訝そうに眉を潜めた晶に、問い詰められ――俺は、野江の不遜な態度を話させられちまった。
「……なるほど。『俺のもの』ね」
「別に、どうでもいいけどな。野江の覇気のなさは、社交界でも有名だろ」
野江家の次男は、親兄弟の脛をかじり、まともな仕事をしない道楽息子――それがあいつの評価だ。
オメガを手に入れられる境遇にないから、人の婚約者に付き纏うのだろう。
「どうだろうな……結婚にこだわってないのかも。恋人が、センターに行かずに済むなら、御の字って」
「……は? 恋人って」
ぎょっとして振り返ると、晶は冷たい顔をしていた。
「成己くんと、あの人……すごく距離が近かったし。成己くんの体って、開花してないんだろ?」
「そうだけど。それが何だ?」
なぜか焦燥に駆られ、問い詰める。晶は声を潜めて、答えを口にした。
「――あの二人、ただの幼馴染じゃないのかもしれねぇ。オメガの体って、特定のアルファがいるときに、他のアルファと抱き合うと……ホルモンバランスが乱れやすくなるって言うし」
「!」
「成己くん……ずっと、あの人と。だから、お前で開花出来なかった、とか……信じたくねえけど……」
晶の囁き声が耳に刺さり、俺は呼吸が早くなるのを感じてきた。
――『あの子は、もともと俺のものだからな……』
二人の寄添う姿を思い出し、吐き気がこみ上げる。
すると、晶が俺の手を握った。
「なぁんて、冗談だよ。成己くんに限って、そんなことしないって」
重い空気を払拭しようとするように、明るく笑っている。――しかし、俺はもう逆上仕切っていた。
「陽平……?」
「……っ!」
気遣わしげに肩に置かれた手を掴み、床に押し倒す。脚を開かせ、腰を強く押し付けた。――ぬかるんだ其処は、やすやすと俺を受け容れる。
「あぁ……んっ!」
「くっ……」
――ふざけるな……! 成己は、成己は……!
反省も忘れ、腰を押し付けていると――四肢が俺に巻き付いてくる。淫らな水音を立て、晶は自ら俺を飲み込んだ。
「ぁふ……っ、遠慮すんなって」
「晶……っ」
「忘れさせてやるから……ほらっ」
芳醇なフェロモンが、晶から溢れ出す。
きゅ、と妖しく締め付けられ――俺は、再び我を忘れる。
「晶、晶……!」
「ああ、きもちいいっ……陽平っ」
俺は、晶と激しく貪り合う。
何度も解き放ち、何もかも忘れ、泥のように眠るまで――
廊下に臥す晶の体を、後ろから責め立てた。晶は呻きながら、長い腕を床に彷徨わせる。
俺はセンターから家に帰ってすぐ、廊下に晶を突き倒し、行為に及んでいた。
「ああ、陽平っ……激しすぎっ……あんっ!」
「……晶、晶っ!」
逃げようとする体を引き戻すと、繋がりが一層深くなる。ぱん、と乾いた音が鳴り、晶が淫らな声を上げた。
俺は荒い息を吐きながら、衝動のままに晶を求める。
――『あの子は、もともと俺のものだ……』
忌々しい声が、理性を灼き尽くす。あの野郎、よくも俺を虚仮にしやがって……!
「ほら、ここか? もっと欲しいんだろ?」
「あっ!……ああん……そこぉ……!」
荒々しく揺さぶってやるうちに、晶も奔放に乱れていく。甘い声で叫び、靭やかな腰も、俺に調子をあわせ始めている。
「あうっ……そこ、もっと擦って……あっ、あっ、気持ちいいっ……!」
俺は息を荒らげ、一心不乱だった。憤怒と興奮で頭がチカチカし、視界が狭くなる。
――ふざけやがって……成己が、お前なんぞに抱かれるわけあるか……!
「……くっ!」
「ああ……っ!」
思い切り深くで吐き出すと、晶の腰が震えた。――かつて、成己が磨いた廊下に、ぱたぱたと白濁が伝い落ちる。
「はぁ……」
晶も達したようで、惚けたまま床に片頬をつけ、俺に体を捧げていた。
――どうだ、野江……こんなことが、お前にできるか?
オメガを恍惚とさせた達成感に、気分が高揚する。
お前は、成己にこんなこと、出来ねえだろう? 三流アルファが、調子に乗りやがって……!
俺は、晶の脚を掴み、体をひっくり返した。
「陽平……っ」
「まだ……満足してねえだろ?」
「あ、んんっ……」
履いたままだった靴を脱がし、放り投げる。足に絡んだパンツを下着ごと剥ぎ取ると、晶はもどかしそうに腰を揺らしていた。
「……陽平、はやくしろよっ……」
欲情しきった顔で、晶が懇願する。俺は深い愉悦を感じ、喉の奥で笑った。
「仕方ねえなあ」
「あん……っ!」
長い脚を折り畳み、上に乗り上げる。苦しい姿勢なのに、晶の表情には歓喜しかない。
「ああっ、もっと……!」
懸命にアルファを求める、オメガ――その様子に、自尊心が満たされる。
――俺は、失ってなんかねえ! 捨てただけだ。
あの野郎は、俺の捨てたもんも拾えねえ、能無しの間抜けだ。
俺は怒りのまま、白い体を貪った。
暴れ狂っていた感情が落ち着いていき……俺は、漸く腰を引いた。――繫がりが解け、白濁が溢れ出す。
「はぁん……っ」
甘い吐息を漏らし、晶は太腿を跳ね上げた。涙や汗と涎で、上気した顔はどろどろになっている。
……流石に、やり過ぎた。冷静になって、濡れた頬を撫でた。
「晶、大丈夫か……?」
「んっ……馬鹿……講義、サボらせやがって……」
息を弾ませながら、晶が睨んでくる。
俺は、少しバツが悪くなった。健診が終わった晶を引き連れて帰り、さんざん勝手をした自覚はある。
「悪い……」
「……まあ、いいよ。……お前には世話になってるし……別に、それくらい相手しろって事だろ?」
「……っ」
暗い顔で目を背ける晶に、罪悪感で胸が痛んだ。
――何やってんだ、俺は……晶の体で、気晴らししたみたいじゃねえか……
慌てて、痩身を抱きしめる。
「悪い。一方的だった」
「……」
「悪かった」
「……はぁ、もういい」
暗い声で謝ると、晶がため息をつく。しなやかな腕を伸ばし、俺を抱いた。
「で……なんで荒れてんだよ?」
「……! いや」
首をふると、晶は半眼で言う。
「あのな。苛々して、セックスするとか最悪だから。俺に悪いと思うなら、話せって」
「……」
躊躇する俺に、晶は何か察したらしい。
「ああ……成己くんのこと?」
「……違っ……野江のことだ!」
悲しげに伏せられた目に、焦って口走った。
「野江って、店長さんか? どういうことだよ」
「……」
怪訝そうに眉を潜めた晶に、問い詰められ――俺は、野江の不遜な態度を話させられちまった。
「……なるほど。『俺のもの』ね」
「別に、どうでもいいけどな。野江の覇気のなさは、社交界でも有名だろ」
野江家の次男は、親兄弟の脛をかじり、まともな仕事をしない道楽息子――それがあいつの評価だ。
オメガを手に入れられる境遇にないから、人の婚約者に付き纏うのだろう。
「どうだろうな……結婚にこだわってないのかも。恋人が、センターに行かずに済むなら、御の字って」
「……は? 恋人って」
ぎょっとして振り返ると、晶は冷たい顔をしていた。
「成己くんと、あの人……すごく距離が近かったし。成己くんの体って、開花してないんだろ?」
「そうだけど。それが何だ?」
なぜか焦燥に駆られ、問い詰める。晶は声を潜めて、答えを口にした。
「――あの二人、ただの幼馴染じゃないのかもしれねぇ。オメガの体って、特定のアルファがいるときに、他のアルファと抱き合うと……ホルモンバランスが乱れやすくなるって言うし」
「!」
「成己くん……ずっと、あの人と。だから、お前で開花出来なかった、とか……信じたくねえけど……」
晶の囁き声が耳に刺さり、俺は呼吸が早くなるのを感じてきた。
――『あの子は、もともと俺のものだからな……』
二人の寄添う姿を思い出し、吐き気がこみ上げる。
すると、晶が俺の手を握った。
「なぁんて、冗談だよ。成己くんに限って、そんなことしないって」
重い空気を払拭しようとするように、明るく笑っている。――しかし、俺はもう逆上仕切っていた。
「陽平……?」
「……っ!」
気遣わしげに肩に置かれた手を掴み、床に押し倒す。脚を開かせ、腰を強く押し付けた。――ぬかるんだ其処は、やすやすと俺を受け容れる。
「あぁ……んっ!」
「くっ……」
――ふざけるな……! 成己は、成己は……!
反省も忘れ、腰を押し付けていると――四肢が俺に巻き付いてくる。淫らな水音を立て、晶は自ら俺を飲み込んだ。
「ぁふ……っ、遠慮すんなって」
「晶……っ」
「忘れさせてやるから……ほらっ」
芳醇なフェロモンが、晶から溢れ出す。
きゅ、と妖しく締め付けられ――俺は、再び我を忘れる。
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