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第三章~お披露目~
百七十七話
さやさやと、庭園に風が吹き抜けていく。夏の陽ざしの匂いと木々の芳しい香りに包まれていた。
「ひろにい……」
「成、大丈夫だよ」
宏兄が笑って、ぼくを腕に抱きしめてくれる。
――宏兄……!
ぼくは、宏兄の首にぎゅっと抱きつく。
……また、守ってくれた。陽平に身を投げ出そうとしたこと、知られちゃって……もうおしまいやって思ったのに。ぼくの為に、怒ってくれて。それに――
『俺の奥さん。大好きだよ……』
「……っ!」
全身が、ぱあって熱くなる。胸がどきどき高鳴って、苦しい。ころころと、そこら中を転がりまわりたいような気がする。
――どうしよう、ぼく……
心の中が甘がゆくて、ぐるぐるして……うまく言葉にならへんけど。これだけは言わなきゃと、宏兄を見上げた。
「あのっ、宏兄」
「ん?」
「ありがとう。その、たくさん……!」
宏兄の目を、まっすぐ見つめる。すると、灰色がかった瞳が、やわらかに細まった。――「何でもないぞ」って言うように、大らかな笑顔。宏兄は、いつもそうやって……当たり前みたいに助けてくれる。
――宏兄。宏兄……
きゅう、と胸が痛くなった。なんだか堪らなくなって、宏兄に抱きつく。
「成?」
「……宏兄っ、あのね」
「うん。どうした?」
優しく抱き返されて、瞳が熱く潤む。あんなに泣いたのにって、呆れちゃう。でも、今度のは悲しいんじゃなくて、なんだか……
――どきどきして……切ない? どうしたんやろう、ぼく……
こんなに近くに居るのに――足りないような、不思議な気持ちが湧きおこってくる。おかしい自分に戸惑いながら……大きな背中に、ぎゅっと指を立てた。
「えい」と気合を入れて、体を離す。
「その……えと。ぼく、自分で歩くねっ」
「えっ? 何でまた」
不思議そうな宏兄を見上げ、お願いする。よいしょ、と腕に掴まって、地に足をつけた。
「そろそろパーティに戻らなきゃやしっ。人に見られちゃうから」
「戻るのか!? 無理しなくても……色んなことがあって、疲れたろう?」
心配そうな宏兄に、ぼくはにっこり笑って見せた。本当に優しいな。
「大丈夫! 宏兄のおかげで、元気です。それに、お義母さんのお誕生日やもん。最後まで、きちんとお祝いしたいんよ」
「……成」
「お願いっ」
途中で帰ったら、せっかくのお誕生日に心配かけちゃう。そんな悲しいのは嫌やし……なにより、優しく迎えてくれたお義母さんを、お祝いしたいから。
手を合わせて見上げると、宏兄は眉を下げた。「参ったなあ」って、苦笑する。
「そんな風に言われたら、頷くしかないじゃないか……」
「あ……ありがとう!」
「それは俺の台詞だよ。……でも、絶対に無理はしちゃだめだ。約束な?」
大きな手で頭を撫でられて、ぼくは笑って頷いた。
「本日は、ありがとうございました!」
最後のお客様を揃ってお見送りすると――お義母さんは、笑顔でぼく達を振り返った。
「いやぁ、みんなお疲れ様です! みんなのおかげで、いい誕生日になりました!」
お義母さんは笑顔で、横並びにずらりと並んだスタッフさん一同の手を握ってく。弾むような足取りは、朝と変わらないエネルギッシュさで、舌を巻いてしまった。
――すごいなあ、お義母さん。
自分のお誕生日やのに、誰より盛り上げて、みんなを労ってはる。お義母さんの後ろについて、野江家一同でミニギフトをせっせと渡しながら、眩しい思いで背中を見つめた。
「はい、おつかれ!」
ギフトのワゴンが空っぽになり、本当にお開きになる。これから、仲良しで飲みに行ったり、ホテルに併設したモールに遊びに行く人達もいるみたい。
宏兄とお兄さんは、お義父さんと一緒に何か話していた。会社の話やそうで……ぼくと綾人は、少し離れたところでパートナーを待っている。
「……お祭りのあとって感じやなあ」
「だなあ」
楽しかった分、ちょっぴり寂しい。
わいわいと賑やかなホールを眺めていると、がしりと肩を引き寄せられる。
「でもさ、いいパーティだったよな。オレ、もう腹いっぱいだぜ。何が一番うまかった?」
「そうやねえ。全部美味しかったけど……ぼくは、チーズのオムレツかなぁ」
「あー、アレ美味かった! オレはサーロインのローストビーフ」
にししと笑う綾人の、着物が目に入る。
「あの、綾人。今日は本当に――ふぎゅ!」
謝ろうとすると、鼻をぎゅっとつままれた。綾人は、メッと目を吊り上げる。
「それはナシ! 前から思ってたけど、ちょっと水くせえぞ」
「そ、そうかな?」
「おう。だって、お互い様だろ? ダチなんだから」
綾人は、からりと笑った。どこまでも爽やかな笑顔に救われて……ぼくもにっこりした。
「ありがとう、綾人」
「おう! なあ、成己。これからモール行かん?」
綾人が、びっと親指を立てる。
「モール?」
「おかーさんは、おとーさんと水入らずらしいしさ。オレらも、ぱあっと――」
綾人がいい終わる前に、べりっと引き剥がされていく。しかめっ面のお兄さんが、綾人の襟を掴んでいた。
「何すんだよ、朝匡!」
「お前は図々しすぎだ。成己さん、気にしないでくれ」
「いえっ。ぼくは嬉しいですっ」
「ほら見ろ、石頭!」
「何だと、このガキ!」
ポンポン言い合う二人に、思わず笑いが漏れる。お兄さんって、ほんまにヤキモチ焼きなんやね。綾人に伝わってへんのが惜しいけど……。
すると、後ろから抱きしめられた。芳しい香りがして――とくん、と鼓動が跳ねる。
「成、おつかれさん」
「宏兄! 宏兄も、おつかれさま」
笑顔が眩しく見えて、どきどきしながら、お礼を言う。
「よく頑張ったなあ」
「ううん。宏兄のおかげです」
宏兄が、いっぱい助けてくれたから。陽平とも、エンカウントしないように、ガードしてくれてたの、わかってるよ。
染みるような気持ちで、宏兄を見つめていると――ひょこ、とお義母さんが顔を出す。
「ひゃあっ」
「宏章、成くん。今日はありがとうねえ。本当に嬉しい、いい日になった!」
お義母さんは、宏兄とぼくの手を、かわるがわる握ってくれた。
ふっくらした手のあたたかさに、頬がほころぶ。
「こちらこそ、本当にありがとうございましたっ。お会いできて嬉しかったですし、すごく楽しかったです」
「おお、本当? 良かったぁ」
にっこりと大きな笑顔に、宏兄が重なる。何だかくすぐったい気持ちでいると、お義母さんにぎゅっと手を握られる。
「ねえ、成くん。こないだ誕生日だったんでしょ? 僕のが先に祝ってもらっちゃって、ごめんね」
「いえっ、そんな……!」
「だからさ、ちょい遅くなったけど。これ……旦那と僕からのプレゼント」
「えっ?」
きょとんとしていると、手のひらに小さな封筒が乗っかってる。リボンがついていて、可愛い。
後ろから覗き込んだ宏兄が、目を丸くして言う。
「母さん。これってまさか」
「そのまさかだ」
いつのまにか隣に来ていたお義父さんが、お義母さんの肩を抱いて頷く。お義母さんはお義父さんに寄り添って、可愛らしくしなを作って、ピースした。
「このホテルのお部屋だよ♡ 今夜は、楽しんでくれたら嬉しいな」
「ひろにい……」
「成、大丈夫だよ」
宏兄が笑って、ぼくを腕に抱きしめてくれる。
――宏兄……!
ぼくは、宏兄の首にぎゅっと抱きつく。
……また、守ってくれた。陽平に身を投げ出そうとしたこと、知られちゃって……もうおしまいやって思ったのに。ぼくの為に、怒ってくれて。それに――
『俺の奥さん。大好きだよ……』
「……っ!」
全身が、ぱあって熱くなる。胸がどきどき高鳴って、苦しい。ころころと、そこら中を転がりまわりたいような気がする。
――どうしよう、ぼく……
心の中が甘がゆくて、ぐるぐるして……うまく言葉にならへんけど。これだけは言わなきゃと、宏兄を見上げた。
「あのっ、宏兄」
「ん?」
「ありがとう。その、たくさん……!」
宏兄の目を、まっすぐ見つめる。すると、灰色がかった瞳が、やわらかに細まった。――「何でもないぞ」って言うように、大らかな笑顔。宏兄は、いつもそうやって……当たり前みたいに助けてくれる。
――宏兄。宏兄……
きゅう、と胸が痛くなった。なんだか堪らなくなって、宏兄に抱きつく。
「成?」
「……宏兄っ、あのね」
「うん。どうした?」
優しく抱き返されて、瞳が熱く潤む。あんなに泣いたのにって、呆れちゃう。でも、今度のは悲しいんじゃなくて、なんだか……
――どきどきして……切ない? どうしたんやろう、ぼく……
こんなに近くに居るのに――足りないような、不思議な気持ちが湧きおこってくる。おかしい自分に戸惑いながら……大きな背中に、ぎゅっと指を立てた。
「えい」と気合を入れて、体を離す。
「その……えと。ぼく、自分で歩くねっ」
「えっ? 何でまた」
不思議そうな宏兄を見上げ、お願いする。よいしょ、と腕に掴まって、地に足をつけた。
「そろそろパーティに戻らなきゃやしっ。人に見られちゃうから」
「戻るのか!? 無理しなくても……色んなことがあって、疲れたろう?」
心配そうな宏兄に、ぼくはにっこり笑って見せた。本当に優しいな。
「大丈夫! 宏兄のおかげで、元気です。それに、お義母さんのお誕生日やもん。最後まで、きちんとお祝いしたいんよ」
「……成」
「お願いっ」
途中で帰ったら、せっかくのお誕生日に心配かけちゃう。そんな悲しいのは嫌やし……なにより、優しく迎えてくれたお義母さんを、お祝いしたいから。
手を合わせて見上げると、宏兄は眉を下げた。「参ったなあ」って、苦笑する。
「そんな風に言われたら、頷くしかないじゃないか……」
「あ……ありがとう!」
「それは俺の台詞だよ。……でも、絶対に無理はしちゃだめだ。約束な?」
大きな手で頭を撫でられて、ぼくは笑って頷いた。
「本日は、ありがとうございました!」
最後のお客様を揃ってお見送りすると――お義母さんは、笑顔でぼく達を振り返った。
「いやぁ、みんなお疲れ様です! みんなのおかげで、いい誕生日になりました!」
お義母さんは笑顔で、横並びにずらりと並んだスタッフさん一同の手を握ってく。弾むような足取りは、朝と変わらないエネルギッシュさで、舌を巻いてしまった。
――すごいなあ、お義母さん。
自分のお誕生日やのに、誰より盛り上げて、みんなを労ってはる。お義母さんの後ろについて、野江家一同でミニギフトをせっせと渡しながら、眩しい思いで背中を見つめた。
「はい、おつかれ!」
ギフトのワゴンが空っぽになり、本当にお開きになる。これから、仲良しで飲みに行ったり、ホテルに併設したモールに遊びに行く人達もいるみたい。
宏兄とお兄さんは、お義父さんと一緒に何か話していた。会社の話やそうで……ぼくと綾人は、少し離れたところでパートナーを待っている。
「……お祭りのあとって感じやなあ」
「だなあ」
楽しかった分、ちょっぴり寂しい。
わいわいと賑やかなホールを眺めていると、がしりと肩を引き寄せられる。
「でもさ、いいパーティだったよな。オレ、もう腹いっぱいだぜ。何が一番うまかった?」
「そうやねえ。全部美味しかったけど……ぼくは、チーズのオムレツかなぁ」
「あー、アレ美味かった! オレはサーロインのローストビーフ」
にししと笑う綾人の、着物が目に入る。
「あの、綾人。今日は本当に――ふぎゅ!」
謝ろうとすると、鼻をぎゅっとつままれた。綾人は、メッと目を吊り上げる。
「それはナシ! 前から思ってたけど、ちょっと水くせえぞ」
「そ、そうかな?」
「おう。だって、お互い様だろ? ダチなんだから」
綾人は、からりと笑った。どこまでも爽やかな笑顔に救われて……ぼくもにっこりした。
「ありがとう、綾人」
「おう! なあ、成己。これからモール行かん?」
綾人が、びっと親指を立てる。
「モール?」
「おかーさんは、おとーさんと水入らずらしいしさ。オレらも、ぱあっと――」
綾人がいい終わる前に、べりっと引き剥がされていく。しかめっ面のお兄さんが、綾人の襟を掴んでいた。
「何すんだよ、朝匡!」
「お前は図々しすぎだ。成己さん、気にしないでくれ」
「いえっ。ぼくは嬉しいですっ」
「ほら見ろ、石頭!」
「何だと、このガキ!」
ポンポン言い合う二人に、思わず笑いが漏れる。お兄さんって、ほんまにヤキモチ焼きなんやね。綾人に伝わってへんのが惜しいけど……。
すると、後ろから抱きしめられた。芳しい香りがして――とくん、と鼓動が跳ねる。
「成、おつかれさん」
「宏兄! 宏兄も、おつかれさま」
笑顔が眩しく見えて、どきどきしながら、お礼を言う。
「よく頑張ったなあ」
「ううん。宏兄のおかげです」
宏兄が、いっぱい助けてくれたから。陽平とも、エンカウントしないように、ガードしてくれてたの、わかってるよ。
染みるような気持ちで、宏兄を見つめていると――ひょこ、とお義母さんが顔を出す。
「ひゃあっ」
「宏章、成くん。今日はありがとうねえ。本当に嬉しい、いい日になった!」
お義母さんは、宏兄とぼくの手を、かわるがわる握ってくれた。
ふっくらした手のあたたかさに、頬がほころぶ。
「こちらこそ、本当にありがとうございましたっ。お会いできて嬉しかったですし、すごく楽しかったです」
「おお、本当? 良かったぁ」
にっこりと大きな笑顔に、宏兄が重なる。何だかくすぐったい気持ちでいると、お義母さんにぎゅっと手を握られる。
「ねえ、成くん。こないだ誕生日だったんでしょ? 僕のが先に祝ってもらっちゃって、ごめんね」
「いえっ、そんな……!」
「だからさ、ちょい遅くなったけど。これ……旦那と僕からのプレゼント」
「えっ?」
きょとんとしていると、手のひらに小さな封筒が乗っかってる。リボンがついていて、可愛い。
後ろから覗き込んだ宏兄が、目を丸くして言う。
「母さん。これってまさか」
「そのまさかだ」
いつのまにか隣に来ていたお義父さんが、お義母さんの肩を抱いて頷く。お義母さんはお義父さんに寄り添って、可愛らしくしなを作って、ピースした。
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