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第四章~新たな門出~
百九十四話【SIDE:???】
モニター上の地図に浮かぶ、「対象」の現在地を確認し、私は眉を顰めた。
「ん? この辺りって、まさか」
嫌な予感に震えつつ、「対象」を示す星をクリックする。地図が詳細になり、星が静止している建物が明らかになった。
――……やっぱり、ラブホテルじゃないか。
デスクに深く凭れ、脱力してしまう。
こんな真昼から、ホテルだなんて。とても、婚約者のいる人間の行動とは思えない。
「友人のマンションへ、行ったかと思えば……見境が無さ過ぎるでしょ……」
まあ、いい。
兄の勝手な振る舞いは、今に始まったことじゃない。
私はため息を吐き、手首を回した。私に課された任務を遂行するために。
「さて」
手早く、兄の居るホテルのパソコンをハッキングし、監視カメラの映像を確認した。
すると、ホテルの廊下に、二人の男にしなだれて歩く兄の姿を発見。
……二人もって、正気か?
頬が引きつりそうになるのを堪え、男達を観察する。
――相手は見たところ、大学生くらい……アルファじゃなさそうだから……事故で番にはならない。
ほっ、と胸を撫で下ろす。社交界でも、見たことのない顔だった。……恐らく、一般階層のベータだろう。
「よかった。簡単に黙らせられる」
私は映像を切り取って、背後に控えている人を振り返る。
「宍倉さん。この男達の素性、調べておいて下さい」
「かしこまりました。若様」
宍倉さんは、凛と頷いた。彼は父が私に付けた秘書で、とても有能な人だ。明日には、この男達の氏素性、大学。家族の職業、所有する預金口座に至るまで、あっさり割り出してくれるはず。
とはいえ……私は、頭をさげた。
「いつもごめんなさい。下らないことを頼んでしまって」
「いえ、そのような。そもそもはご当主様のご命令ではありませんか。若様こそお忙しいのに、お兄様を案じておられて、ご立派です」
「はは……」
他人の労いが染みる。
それから、念の為、街中にある警備用のカメラを調べて、ホテルに入る瞬間が写っていないか確認した。
顔のわかる映像は適切に対処し、ようやく作業は一段落した。
「ふう……」
額の汗を拭うと、宍倉さんが「お茶でも」と誘いを掛けてくれた。
「次のご予定までに、休憩なさって下さい」
「ありがとう。頂きます――」
そう言って、笑ったときだった。
ノックもなく、部屋の扉が開いたのは。
「……!」
「なんだ。また遊んでいるのか」
見たものを凍らせるような眼差しの、壮年の男性。黒黒とした髪をオールバックにしている。
「お父様」
私は椅子から立ち上がり、礼をした。父は悠然と歩み寄ってくると、杖の先で私の肩を打った。
「……」
痛いだろうが、このM字ハゲ予備軍。
そう言いたいのを堪え、唇を噛む。……父はどうやら、機嫌がよろしくない。
――なにが不満? この忙しいのに、兄のレポートを三つも代筆してあげたでしょ?
確実に秀をとれる出来だし、兄には私が書いたとバレないよう、代行業者を偽装してデータを送ったし。
「お前は、目を離すとすぐそれか。怠惰な……後継としての自覚が持てぬようなら、出ていっても構わないが」
怠惰って。それは、「具合が悪いから」って、レポートを放棄しておいて、朝早くから遊びに行った、兄のことでは?
じんじんする肩を押さえ、怜悧な目を見上げる。
「いいえ、遊んでなどおりません。私の義務を果たしておりました」
「何?……口答えを――」
「こちらをご覧下さい。兄様が、どなたと、どちらにいらっしゃるか――揉み消す算段をつけていたんです。我が家にとって、不利になりますので」
つらつらと説明してやると、モニターを覗き込んでいた父は、嘆息した。
「……あの子は、本当に」
絞り出すように、父は呟く。寄せられた秀麗な眉には、ありありと苦悩が浮かんでいた。
「本当に……苦しい運命に生きている。可哀想に」
――信じられる? これが、ただの不倫野郎への親の意見。
内心で鼻白んでいると、父は俳優気取りに何度か頭を振り、私を振り返る。
「――あの子のことを、己が怠惰の言い訳に使うとはな。小賢しい真似ばかり覚える奴だ」
は?
「お言葉ですが、お父様。私はお父様に課された任務を」
「聞きたくない。任務など、軽くこなして当然。お前は、言われたことだけやっていれば、当主になれるとでもいうか?――腐りきった性根、吐き気がする」
憎々しげに吐き捨てられ、米神が引き攣った。
――腐った性根だ?!
学年トップの成績を維持し、父の課す後継者教育、母について社交へ赴き……そして、兄の尻拭いまでしてるんだぞ。
拳を握りしめると、黙って控えていた宍倉さんが、控えめに声を上げた。
「ご当主様。若様は、後継者として日夜励んでおられます」
「口を挟むな宍倉。励むのは当然だ。こいつはアルファでありながら、カリスマも華もない。あの子の数段劣る出来損ないだ」
「……しかし!」
「宍倉さん、お父様の仰る通りです」
なお言い募ろうとした宍倉さんを、私は止めた。――その気持ちだけで十分だった。
「お父様、口答えして申し訳ありません。非才の身でありながら、浅墓でした」
頭を下げると、父はふんと鼻を鳴らした。
「何度、同じ過ちを繰り返すか。犬畜生め」
「申し訳ありません」
「お前は、あの子の椅子を奪って其処に居る。その自覚を持ち、死ぬまで励め」
「はい」
心を無にして頷く。
「課題を言い渡す。三ヶ月後の社内コンペの企画案を提出しろ」
……またか。
昨夜も、課題と称して、セキュリティ対策ソフトの改良を命じられたばかりなのに。
――大方、仕事で嫌なことがあったんだろう。また、商売敵の野江にしてやられたとか……
父は気に入らない事があると、私に負荷をかける癖があった。教育と称して課される任務は、父の気まぐれで増え、終わっても労いの一つもない。
「承知いたしました。お父様」
「後継として、情けない結果になったなら……お前に帰る家はないと思え」
「はい」
粛々と頷く。父は行き掛けの駄賃のように、杖で私の脚を殴り、部屋を出て行った。
痛いんだよ馬鹿。
「若様! 大丈夫ですか?」
「ああ、平気。ありがとう、宍倉さん」
秀麗な顔を青ざめさせ、心配してくれる宍倉さんに和む。この家では他人のほうが、私に優しい。
「申し訳ありません。余計な口を挟んだばかりに、若様へのご負担が……」
「いいの、いいの。父の気まぐれは今に始まったことじゃないし」
宍倉さんの気持ちが嬉しかった。
私は、にっと笑ってみせる。
「それに、今月はアレがあるからね。多少の嫌なことは目を瞑れるんだ」
「あ……」
宍倉さんは目を丸くし、頷いた。
私は、デスクの引出しを開け、ノートの下のパネルを操作する。――改造したデスクの天板が開き、ずらりと並んだ小説が見えた。
私の宝物。
「桜庭宏樹の、生原稿展……この為に、父の課題くらいラクラクこなして見せる」
桜庭宏樹は、私の一番推している作家。
AIを一切使わないのに、圧倒的な知識量と、湯水のように溢れる斬新なアイデア。
高い筆力をもって書き出される彼の小説は、まさに至高のエンターテインメントだ。
最新刊を手に取る。電子書籍もあるけど、この人の本だけは、紙で欲しい。
――桜庭宏樹は、絶対にアルファだよね。
なんの公式情報もないけれど、私はそう確信してるし、みんなそう思ってるはず。
桜庭は、己の才覚のみで道を切り開き、名誉も巨万の富も得ている……真のアルファだって。
私は本を強く抱く。
彼の小説から感じる、燃えるほどの野心。己が欲するものへの、渇望――憧れるのは、まさにそこだった。
「原稿展には、桜庭先生がこっそりいらして、サインを書いていかれるでしょ。私、なるべく通って、サインを手に入れたいんだ」
意気込みを話すと、宍倉さんはほほ笑んだ。
「若様は、本当に桜庭先生がお好きですね。若様なら、彼の正体を調べることも出来るのでは?」
「何を言うんです。いちファンとして……そんな無粋な真似はしません」
先生が正体を隠したいなら、探るなど言語道断。
宍倉さんは苦笑し、時計を見た。
「若様。そろそろ、次のご予定に向かいませんと……」
「わかりました」
私は本をしまい、デスクをもとに戻す。
父は桜庭宏樹が嫌いだ。……というか、父のように家を世襲したアルファは、概ね嫌ってる。
――桜庭を読むと、浮ついた考えになる、って。
「ねえ、宍倉さん。大きな家を継ぐのと、一から道を切り開くのと、どっちが大変なのかな」
「若様……」
「ごめんなさい。言ってみただけ」
私も、また……家を継ぐアルファ。
父母の期待にこたえ、名家の重責を担い、兄の尻拭いをする人生が決まっている。
――けれど、私はまだ若い。夢だってみたいんだ。
私は身支度を調えて、若君の顔を作ると、部屋を出た。
「ん? この辺りって、まさか」
嫌な予感に震えつつ、「対象」を示す星をクリックする。地図が詳細になり、星が静止している建物が明らかになった。
――……やっぱり、ラブホテルじゃないか。
デスクに深く凭れ、脱力してしまう。
こんな真昼から、ホテルだなんて。とても、婚約者のいる人間の行動とは思えない。
「友人のマンションへ、行ったかと思えば……見境が無さ過ぎるでしょ……」
まあ、いい。
兄の勝手な振る舞いは、今に始まったことじゃない。
私はため息を吐き、手首を回した。私に課された任務を遂行するために。
「さて」
手早く、兄の居るホテルのパソコンをハッキングし、監視カメラの映像を確認した。
すると、ホテルの廊下に、二人の男にしなだれて歩く兄の姿を発見。
……二人もって、正気か?
頬が引きつりそうになるのを堪え、男達を観察する。
――相手は見たところ、大学生くらい……アルファじゃなさそうだから……事故で番にはならない。
ほっ、と胸を撫で下ろす。社交界でも、見たことのない顔だった。……恐らく、一般階層のベータだろう。
「よかった。簡単に黙らせられる」
私は映像を切り取って、背後に控えている人を振り返る。
「宍倉さん。この男達の素性、調べておいて下さい」
「かしこまりました。若様」
宍倉さんは、凛と頷いた。彼は父が私に付けた秘書で、とても有能な人だ。明日には、この男達の氏素性、大学。家族の職業、所有する預金口座に至るまで、あっさり割り出してくれるはず。
とはいえ……私は、頭をさげた。
「いつもごめんなさい。下らないことを頼んでしまって」
「いえ、そのような。そもそもはご当主様のご命令ではありませんか。若様こそお忙しいのに、お兄様を案じておられて、ご立派です」
「はは……」
他人の労いが染みる。
それから、念の為、街中にある警備用のカメラを調べて、ホテルに入る瞬間が写っていないか確認した。
顔のわかる映像は適切に対処し、ようやく作業は一段落した。
「ふう……」
額の汗を拭うと、宍倉さんが「お茶でも」と誘いを掛けてくれた。
「次のご予定までに、休憩なさって下さい」
「ありがとう。頂きます――」
そう言って、笑ったときだった。
ノックもなく、部屋の扉が開いたのは。
「……!」
「なんだ。また遊んでいるのか」
見たものを凍らせるような眼差しの、壮年の男性。黒黒とした髪をオールバックにしている。
「お父様」
私は椅子から立ち上がり、礼をした。父は悠然と歩み寄ってくると、杖の先で私の肩を打った。
「……」
痛いだろうが、このM字ハゲ予備軍。
そう言いたいのを堪え、唇を噛む。……父はどうやら、機嫌がよろしくない。
――なにが不満? この忙しいのに、兄のレポートを三つも代筆してあげたでしょ?
確実に秀をとれる出来だし、兄には私が書いたとバレないよう、代行業者を偽装してデータを送ったし。
「お前は、目を離すとすぐそれか。怠惰な……後継としての自覚が持てぬようなら、出ていっても構わないが」
怠惰って。それは、「具合が悪いから」って、レポートを放棄しておいて、朝早くから遊びに行った、兄のことでは?
じんじんする肩を押さえ、怜悧な目を見上げる。
「いいえ、遊んでなどおりません。私の義務を果たしておりました」
「何?……口答えを――」
「こちらをご覧下さい。兄様が、どなたと、どちらにいらっしゃるか――揉み消す算段をつけていたんです。我が家にとって、不利になりますので」
つらつらと説明してやると、モニターを覗き込んでいた父は、嘆息した。
「……あの子は、本当に」
絞り出すように、父は呟く。寄せられた秀麗な眉には、ありありと苦悩が浮かんでいた。
「本当に……苦しい運命に生きている。可哀想に」
――信じられる? これが、ただの不倫野郎への親の意見。
内心で鼻白んでいると、父は俳優気取りに何度か頭を振り、私を振り返る。
「――あの子のことを、己が怠惰の言い訳に使うとはな。小賢しい真似ばかり覚える奴だ」
は?
「お言葉ですが、お父様。私はお父様に課された任務を」
「聞きたくない。任務など、軽くこなして当然。お前は、言われたことだけやっていれば、当主になれるとでもいうか?――腐りきった性根、吐き気がする」
憎々しげに吐き捨てられ、米神が引き攣った。
――腐った性根だ?!
学年トップの成績を維持し、父の課す後継者教育、母について社交へ赴き……そして、兄の尻拭いまでしてるんだぞ。
拳を握りしめると、黙って控えていた宍倉さんが、控えめに声を上げた。
「ご当主様。若様は、後継者として日夜励んでおられます」
「口を挟むな宍倉。励むのは当然だ。こいつはアルファでありながら、カリスマも華もない。あの子の数段劣る出来損ないだ」
「……しかし!」
「宍倉さん、お父様の仰る通りです」
なお言い募ろうとした宍倉さんを、私は止めた。――その気持ちだけで十分だった。
「お父様、口答えして申し訳ありません。非才の身でありながら、浅墓でした」
頭を下げると、父はふんと鼻を鳴らした。
「何度、同じ過ちを繰り返すか。犬畜生め」
「申し訳ありません」
「お前は、あの子の椅子を奪って其処に居る。その自覚を持ち、死ぬまで励め」
「はい」
心を無にして頷く。
「課題を言い渡す。三ヶ月後の社内コンペの企画案を提出しろ」
……またか。
昨夜も、課題と称して、セキュリティ対策ソフトの改良を命じられたばかりなのに。
――大方、仕事で嫌なことがあったんだろう。また、商売敵の野江にしてやられたとか……
父は気に入らない事があると、私に負荷をかける癖があった。教育と称して課される任務は、父の気まぐれで増え、終わっても労いの一つもない。
「承知いたしました。お父様」
「後継として、情けない結果になったなら……お前に帰る家はないと思え」
「はい」
粛々と頷く。父は行き掛けの駄賃のように、杖で私の脚を殴り、部屋を出て行った。
痛いんだよ馬鹿。
「若様! 大丈夫ですか?」
「ああ、平気。ありがとう、宍倉さん」
秀麗な顔を青ざめさせ、心配してくれる宍倉さんに和む。この家では他人のほうが、私に優しい。
「申し訳ありません。余計な口を挟んだばかりに、若様へのご負担が……」
「いいの、いいの。父の気まぐれは今に始まったことじゃないし」
宍倉さんの気持ちが嬉しかった。
私は、にっと笑ってみせる。
「それに、今月はアレがあるからね。多少の嫌なことは目を瞑れるんだ」
「あ……」
宍倉さんは目を丸くし、頷いた。
私は、デスクの引出しを開け、ノートの下のパネルを操作する。――改造したデスクの天板が開き、ずらりと並んだ小説が見えた。
私の宝物。
「桜庭宏樹の、生原稿展……この為に、父の課題くらいラクラクこなして見せる」
桜庭宏樹は、私の一番推している作家。
AIを一切使わないのに、圧倒的な知識量と、湯水のように溢れる斬新なアイデア。
高い筆力をもって書き出される彼の小説は、まさに至高のエンターテインメントだ。
最新刊を手に取る。電子書籍もあるけど、この人の本だけは、紙で欲しい。
――桜庭宏樹は、絶対にアルファだよね。
なんの公式情報もないけれど、私はそう確信してるし、みんなそう思ってるはず。
桜庭は、己の才覚のみで道を切り開き、名誉も巨万の富も得ている……真のアルファだって。
私は本を強く抱く。
彼の小説から感じる、燃えるほどの野心。己が欲するものへの、渇望――憧れるのは、まさにそこだった。
「原稿展には、桜庭先生がこっそりいらして、サインを書いていかれるでしょ。私、なるべく通って、サインを手に入れたいんだ」
意気込みを話すと、宍倉さんはほほ笑んだ。
「若様は、本当に桜庭先生がお好きですね。若様なら、彼の正体を調べることも出来るのでは?」
「何を言うんです。いちファンとして……そんな無粋な真似はしません」
先生が正体を隠したいなら、探るなど言語道断。
宍倉さんは苦笑し、時計を見た。
「若様。そろそろ、次のご予定に向かいませんと……」
「わかりました」
私は本をしまい、デスクをもとに戻す。
父は桜庭宏樹が嫌いだ。……というか、父のように家を世襲したアルファは、概ね嫌ってる。
――桜庭を読むと、浮ついた考えになる、って。
「ねえ、宍倉さん。大きな家を継ぐのと、一から道を切り開くのと、どっちが大変なのかな」
「若様……」
「ごめんなさい。言ってみただけ」
私も、また……家を継ぐアルファ。
父母の期待にこたえ、名家の重責を担い、兄の尻拭いをする人生が決まっている。
――けれど、私はまだ若い。夢だってみたいんだ。
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