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第六章~鳥籠の愛~
三百三十六話
ぼくは濡れたまま寝室に運ばれて、シーツに横たえられた。
「宏ちゃん、お布団が……」
「替えがあるよ。明日、俺が洗濯しとくから……」
宏ちゃんはあっさり言うと、ぼくの唇を塞いだ。
ほんまに気にしたわけじゃなくって、性急さに照れただけやって気づいてるみたい。深くなるキスにうっとりしながら、逞しい首に腕を絡ませた。
濡れてしっとりした肌は、いつもよりソープの香りが強い。また、お風呂に入るときに、愛されたことを思い出してしまいそう……なんて、恥ずかしいことを思いながら、やさしい愛撫に息を乱す。
「……んっ」
ぴり、と疼くような痛みの後に、胸に新しい花が咲く。
――あ、この前のが消えてないのに……
嬉しくて、唇がほころんだ。宏ちゃんが、舌で胸の先端を潰しながら、上目に問いかける。
「どうしたんだ?」
「あっ……ん……あ、痕がいっぱいで……」
快感に震えながら、何とか伝えると、宏ちゃんは照れたように笑う。
「俺のもの、って思ったらな……成が困るなら、控えようか」
「いやっ……困らへん。たくさんして……」
ぼくは、ぎゅって夫の頭を抱く。
「そりゃ、検査の日は、ちょっと恥ずかしいけど……嬉しいん。宏ちゃんが、いっぱいしてくれるの、思い出せるから……」
愛された次の日にね、鏡で見るん。いつもと変わらへん、ちっぽけな体やけど……たくさんの花びらに彩られていると、なんだか素敵に思えるん。
そう伝えると、宏ちゃんはぐうと唸った。
「成……!」
「んんっ!」
ばふ、とベッドに押し付けられて、激しく唇を奪われる。熱い舌で、ねっとりと上あごを撫でられて、「う~」と甘えきった呻き声が漏れる。舌が泳ぎそうなほど、たっぷりと唾液が溢れて、口端から伝っていく。
「……ふぁ」
お互いの唇を銀の糸が繋ぐ。ぽうっとしながら、灰色に光る宏ちゃんの瞳を見上げていると……両手を取られ、シーツに縫い付けられる。
「えっ……ひゃんっ」
無防備な胸の真ん中に、宏ちゃんが顔を伏せた。ちゅう、と強く吸われて、肩が弾む。
「あ……」
「綺麗だ」
胸の真ん中……心臓の上に、ひと際鮮やかな赤が咲いていた。
すごく綺麗――どきどきと胸を高鳴らせていると、宏ちゃんが指先で痕を撫でる。
「俺のだって、忘れるなよ」
熱い声で囁かれて、お腹がきゅうと痛むほど、感じてしまった。
「あっ……んん……」
仰向けのぼくの上に、宏ちゃんが覆いかぶさってくる。……両腿を逞しい腕に抱えこまれ、ゆっくりとふたつの体が繋がっていく。
「成……ゆっくり息を吐いて」
「うんっ……はぅ……」
もう、幾度も夜を過ごしたのに、このときは変わらず苦しい。強張った頬に伝う涙を、熱い唇が拭ってくれる。
「好きだよ、成……」
「宏ちゃ、すき……ああッ」
それでも……この先に、たくさんの喜びがあるって知ってるから。
シーツにしがみついて、宏ちゃんが深くに達するのを、待つ。
――熱い。苦しい…………気持ちいい。
浅黒い肌から感じる森の香りを嗅ぐと、苦しさが和らぐ。快感と、苦しさがないまぜで……熱い杭に打たれるような衝撃に、涙がどっと溢れた。
「ああっ……!」
しっかりと結ばれた瞬間、腰の奥がざわざわ……と甘い電流を放つ。ぼくは、宏ちゃんの腕の中で叫んだ。
「いやぁ……あああんっ!」
あんまりにも砕けて、とろとろの声が迸る。恥ずかしいって感じる余裕も無くて、必死に逞しい背に縋り付いた。
「成……っ、ああ、凄いな……」
「んっ……ふぁあ」
息を詰めた宏ちゃんに、頭を抱え込まれる。恋しい人の切ない声に、彼を包んだところを……きゅう、と締め付けてしまう。
「宏ちゃん。宏ちゃ……」
「成……」
抱きつくと、宏ちゃんはたくさんキスしてくれる。――内側を炙るような熱とうらはらの、優しいキス。安心して、身を任せていると……お腹の奥が、甘く疼き出す。
「あっ……」
天井を向いたつま先が、きゅうと丸まってしまう。――泣きたくなるほど切ない、甘い衝動。
――宏ちゃん、好き……!
救いを求めて、愛おしい夫に縋り付く。
宏ちゃんが、低く囁いた。
「成……動くよ」
「うん……!」
ゆっくりと、宏ちゃんが動き出す。ゆらゆら、揺り籠に揺られるみたいに、優しい。
「んくぅ……ふっ……」
「……大丈夫か。苦しくない?」
こくこくと頷く。痛くない。それどころか……少しでも腰を引かれると、気持ちよくて声が溢れた。
「あっ、あっ……」
「成、かわいい……」
「あんっ」
宏ちゃんの動きに合わせて、高く上がったお尻が弾んじゃう。
――恥ずかしいのに……声も、体も止まらない……
ぎゅっと抱きしめられて、揺さぶられていると……次第に頭が真っ白になってく。
「いっちゃう……」
唇を噛み締めて、懸命に意識を繋ごうとする。けれど、当の宏ちゃんは、ぼくを抱きしめたまま甘やかす。
「愛してるよ……」
宏ちゃんに、脚をこれ以上なく押し開かれる。もっと深くまで暴かれ、耐えきれない。
「ああ……っ」
夫にきつくしがみついて、果ててしまう。
同時に、思い切り縋り付いたぼくの中で、宏ちゃんが熱を吐き出す。
「成……!」
一番奥で、熱い迸りを受け止めながら……意識を失った。
「宏ちゃん、お布団が……」
「替えがあるよ。明日、俺が洗濯しとくから……」
宏ちゃんはあっさり言うと、ぼくの唇を塞いだ。
ほんまに気にしたわけじゃなくって、性急さに照れただけやって気づいてるみたい。深くなるキスにうっとりしながら、逞しい首に腕を絡ませた。
濡れてしっとりした肌は、いつもよりソープの香りが強い。また、お風呂に入るときに、愛されたことを思い出してしまいそう……なんて、恥ずかしいことを思いながら、やさしい愛撫に息を乱す。
「……んっ」
ぴり、と疼くような痛みの後に、胸に新しい花が咲く。
――あ、この前のが消えてないのに……
嬉しくて、唇がほころんだ。宏ちゃんが、舌で胸の先端を潰しながら、上目に問いかける。
「どうしたんだ?」
「あっ……ん……あ、痕がいっぱいで……」
快感に震えながら、何とか伝えると、宏ちゃんは照れたように笑う。
「俺のもの、って思ったらな……成が困るなら、控えようか」
「いやっ……困らへん。たくさんして……」
ぼくは、ぎゅって夫の頭を抱く。
「そりゃ、検査の日は、ちょっと恥ずかしいけど……嬉しいん。宏ちゃんが、いっぱいしてくれるの、思い出せるから……」
愛された次の日にね、鏡で見るん。いつもと変わらへん、ちっぽけな体やけど……たくさんの花びらに彩られていると、なんだか素敵に思えるん。
そう伝えると、宏ちゃんはぐうと唸った。
「成……!」
「んんっ!」
ばふ、とベッドに押し付けられて、激しく唇を奪われる。熱い舌で、ねっとりと上あごを撫でられて、「う~」と甘えきった呻き声が漏れる。舌が泳ぎそうなほど、たっぷりと唾液が溢れて、口端から伝っていく。
「……ふぁ」
お互いの唇を銀の糸が繋ぐ。ぽうっとしながら、灰色に光る宏ちゃんの瞳を見上げていると……両手を取られ、シーツに縫い付けられる。
「えっ……ひゃんっ」
無防備な胸の真ん中に、宏ちゃんが顔を伏せた。ちゅう、と強く吸われて、肩が弾む。
「あ……」
「綺麗だ」
胸の真ん中……心臓の上に、ひと際鮮やかな赤が咲いていた。
すごく綺麗――どきどきと胸を高鳴らせていると、宏ちゃんが指先で痕を撫でる。
「俺のだって、忘れるなよ」
熱い声で囁かれて、お腹がきゅうと痛むほど、感じてしまった。
「あっ……んん……」
仰向けのぼくの上に、宏ちゃんが覆いかぶさってくる。……両腿を逞しい腕に抱えこまれ、ゆっくりとふたつの体が繋がっていく。
「成……ゆっくり息を吐いて」
「うんっ……はぅ……」
もう、幾度も夜を過ごしたのに、このときは変わらず苦しい。強張った頬に伝う涙を、熱い唇が拭ってくれる。
「好きだよ、成……」
「宏ちゃ、すき……ああッ」
それでも……この先に、たくさんの喜びがあるって知ってるから。
シーツにしがみついて、宏ちゃんが深くに達するのを、待つ。
――熱い。苦しい…………気持ちいい。
浅黒い肌から感じる森の香りを嗅ぐと、苦しさが和らぐ。快感と、苦しさがないまぜで……熱い杭に打たれるような衝撃に、涙がどっと溢れた。
「ああっ……!」
しっかりと結ばれた瞬間、腰の奥がざわざわ……と甘い電流を放つ。ぼくは、宏ちゃんの腕の中で叫んだ。
「いやぁ……あああんっ!」
あんまりにも砕けて、とろとろの声が迸る。恥ずかしいって感じる余裕も無くて、必死に逞しい背に縋り付いた。
「成……っ、ああ、凄いな……」
「んっ……ふぁあ」
息を詰めた宏ちゃんに、頭を抱え込まれる。恋しい人の切ない声に、彼を包んだところを……きゅう、と締め付けてしまう。
「宏ちゃん。宏ちゃ……」
「成……」
抱きつくと、宏ちゃんはたくさんキスしてくれる。――内側を炙るような熱とうらはらの、優しいキス。安心して、身を任せていると……お腹の奥が、甘く疼き出す。
「あっ……」
天井を向いたつま先が、きゅうと丸まってしまう。――泣きたくなるほど切ない、甘い衝動。
――宏ちゃん、好き……!
救いを求めて、愛おしい夫に縋り付く。
宏ちゃんが、低く囁いた。
「成……動くよ」
「うん……!」
ゆっくりと、宏ちゃんが動き出す。ゆらゆら、揺り籠に揺られるみたいに、優しい。
「んくぅ……ふっ……」
「……大丈夫か。苦しくない?」
こくこくと頷く。痛くない。それどころか……少しでも腰を引かれると、気持ちよくて声が溢れた。
「あっ、あっ……」
「成、かわいい……」
「あんっ」
宏ちゃんの動きに合わせて、高く上がったお尻が弾んじゃう。
――恥ずかしいのに……声も、体も止まらない……
ぎゅっと抱きしめられて、揺さぶられていると……次第に頭が真っ白になってく。
「いっちゃう……」
唇を噛み締めて、懸命に意識を繋ごうとする。けれど、当の宏ちゃんは、ぼくを抱きしめたまま甘やかす。
「愛してるよ……」
宏ちゃんに、脚をこれ以上なく押し開かれる。もっと深くまで暴かれ、耐えきれない。
「ああ……っ」
夫にきつくしがみついて、果ててしまう。
同時に、思い切り縋り付いたぼくの中で、宏ちゃんが熱を吐き出す。
「成……!」
一番奥で、熱い迸りを受け止めながら……意識を失った。
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