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7巻
7-1
しおりを挟む第1話 現代の剣聖
これから起こるであろう魔族戦争に備え、俺――ジョン・セリアスは前世の剣の師匠に協力を求めるべく、タルズ山脈の山頂にやってきた。
俺の親友、ケルケイロも一緒だ。
家の扉を開けた途端、仕掛けによって斬撃が飛んでくるなどという手荒な歓迎を受けたが、それを難なく避けた俺たちを見て家の主は面白そうに笑い、中に招き入れてくれたのである。
「……それで、お主らは一体どこの誰じゃ?」
椅子に腰かけた家の主――ハキム・スルトは、俺とケルケイロに尋ねた。
彼がそう聞きたくなるのも無理はない。
なにせ、こんな山奥の小屋に、何の連絡もなく唐突に二人の人間が訪ねてきたのだ。
しかも、ぱっと見、年端もいかない子供である。怪訝に思わないほうがおかしい。
とはいえ、俺もケルケイロも、特に怪しい者だというわけではない。
俺には前世の記憶があり、ケルケイロは大貴族の息子であるという、非常に特殊な身の上ではあるが、それでも世間に堂々と胸を張れる人間であることには違いない。
だから俺たちは、正直に自分たちの身分を告げる。
「俺は、ジョン・セリアス。この間、魔法学院を卒業して、これから軍に入る予定だ」
「ケルケイロ・マルキオーニ・フィニクスだ。……名前で分かると思うが、これでも公爵家の跡継ぎだな」
俺たち二人の名乗りに、ハキムは少し驚いた表情をした。
「こいつはまた……奇妙な組み合わせじゃの? いや……魔法学院の優秀な生徒に、卒業前から唾をつけておいた目端の利くお坊ちゃんというところか?」
そう言われたケルケイロは憤慨した様子で声を荒らげる。
「俺とジョンはそんなんじゃないぜ! 爺さん」
俺が特に何か反応するわけでもなく、ただ二人のやりとりを見ていると、ハキムは少し笑った。
「……ふむ。確かに、そういう関係でもなさそうじゃの。貴族の坊ちゃんが猛っておるのに、お前さんはさして気にしておらぬ。どうやら、対等な関係のようじゃ。余計にお主らの目的が見えん……」
ハキムは顎髭を撫でながら首を傾げた。
なるほど、先ほどの言葉は俺たちの反応を見るためにあえて放った、挑発だったらしい。
ケルケイロはそれにまんまと乗ってしまったわけだ。
ハキムは続ける。
「そもそも、わしのことを一体どこで、誰に聞いたのじゃ? わしが誰なのか、分かっておるのか?」
ハキムは、この時代、特に有名な存在ではない。
知っている者は知っているようだが、まずその名を口にすることはない。
それは彼がどちらかといえば表舞台より、世間の裏側の人生を歩む人物だからである。
彼に関わるにはそれなりの覚悟が必要で、名前を知ることすら場合によっては危険なのだ。
そんな彼の名を、軽々しく口にしようとは誰も思わない。
だからこそのハキムの質問だったが、俺はこれに頷く。
「誰に聞いたと尋ねられると困るんだが、あんたが誰なのかは知ってる。よく、知っているよ。ハキム・スルト。かつてルフィニア・コールに敗北したルドルフの末裔。そして、今でもその剣を鍛え続けている稀代の剣士であることも、な」
俺の言葉にハキムは目を見開き、それから物騒に笑って言う。
「ほう……そこまで知っておるのか。分かった上でのその物言い……お主、命が要らんのか? 当然、わしの今までしてきたことも知っておるのじゃろう?」
彼はつまり、ただ気に入らないからという理由で決闘相手を殺したり、腹が立ったというだけで家屋を倒壊させたり、面白くないからというのみで騎士団を壊滅させたりしてきた、自身の人生のことを言っているのだろう。
実際、それを俺は前世で本人から聞いている。
当時は自慢話というより、若気の至りとか、ちょっとした失敗談という風に話していたハキムであるが、冷静に考えてみるとどれもふざけた話だった。
あの頃は、比較的楽しくハキムの馬鹿話を聞いていたあたり、俺の頭の部品もいくつか抜けていたのだろうと今になってよく分かる。
まぁ、少しおかしくなってでもいなければ生きていけないほど厳しい時代だったので、むしろそれでよかったのかもしれない。
しかし、そんなふざけたことをやったのが目の前にいる人物だと改めて認識すると、ここにいるのが怖くなってくる。
いつ、ハキムの気分が変わって斬りつけられるか分かったものではないし、そうなった時、確実に生き残れるかというと難しいだろう。
なにせ、彼はいずれ最強の剣聖となる人物なのである。
今、どれほど強いのかは未知数だが、現時点での俺よりも確実に上であることは剣を交えるまでもなく明らかだった。
だからといって、ここで怯えて王都に戻る、というのもなしだ。
魔族に対抗するためには、絶対に彼の力が不可欠なのだから。
命が要らないわけではないが、それを懸けて頼み込むくらいの覚悟はある。
「あんたがしてきたことは知っているよ。それに、どういう性格をしているのかも。けれど、それでも俺にはやらなきゃならないことがある。だからここに来たんだ」
俺がそう言うと、ハキムは物騒な気配を少し引っ込め、再び首を傾げた。
「やらなければならぬことだと? その若さでか? まぁ、魔法学院出なら、色々と研究したいことがあるのは分かるが……」
「いや、そうじゃない。俺がしたいのは、簡単なことだ」
「ふむ……それは?」
「あんたに、王都に来てほしい。そして軍に入って、その剣技を兵に教えてほしい」
俺の言葉に、ハキムの首の傾きが大きくなった。
「お主、自分が何を言っているのか、本当に分かっておるのか?」
「もちろん」
「今、王都で主流なのはルフィニアの剣聖流じゃ。あれは合理的で隙のない、良い剣術体系じゃ。しかし、お主の言う通り、わしが教えるとなると……それを捨てよ、という話になる。その意味が分かっておるのか?」
「当然だ。今まで学んできたことが、無駄になるな」
即答した俺に、ハキムは苦々しい顔をした。
「……わしも、これで自分自身のことを中々に常識外れじゃと思ってきたが……目の前にわしを超える人物がいるようじゃのう……」
半分冗談、半分本気、といった様子だ。
俺はそれに苦笑しながら応える。
「もう少し常識的に考えろとは、よく言われるよ」
「じゃろうな……ふむ、しかし、何かお主は面白そうじゃのう。このまま帰れと言うのは簡単じゃが、それでは楽しくない。わしに軍で教えを広めよと言うくらいじゃ。何か事情があるのじゃろう。それは、聞かせてくれるのか?」
はっきりとは言っていないが、若干乗り気になっているというか、頭ごなしにダメだという反応ではない。
俺は密かに喜ばしい気持ちになった。
ハキムを引っ張りだすにあたって大事なことは、彼をいかに乗り気にさせるかということだったので、目的の達成に向けて一歩進めたといえる。
だから、俺は力強く頷く。
「もちろん。聞きたいことがあるなら、何でも聞いてくれ」
そう答えたのだった。
◇◆◇◆◇
「……荒唐無稽にもほどがあるのではないか?」
ハキムに事情をすべて説明し終えると、彼はため息を吐いてそう言った。
話したのは、俺の前世、そこであった出来事、魔族や魔物、それに魔王についてだ。
ハキムに隠し事をする気は、初めからなかった。
彼は非常に賢い人間であるし、野性的な勘も鋭い。
下手に謀ろうとすると即座に見抜き、噛みついてきかねない危険人物でもある。
そんな人間をだまそうなどとは、とてもではないが思えなかった。
「荒唐無稽なのは百も承知だ。だけど……嘘だと思っているのか?」
俺がそう尋ねると、ハキムは唸ってから口を開く。
「……別にそうは言っておらん。確かに嘘じゃろうと言いたくなるような話じゃが、筋は通っておる。それに、お主のような者が、わしのことを知り、わしの人生や性格をそこまで詳しく把握しておるのは……奇妙じゃ。まさに、実際に会っていなければ説明がつかん」
「じゃあ……」
信じてくれるのか?
そう言おうとした俺に、ハキムは手のひらをずいと出して言う。
「いや、待て。最後の一つが残っておる。それが確認できなければ、わしはお主のことを完全に信じることはできんよ」
「最後の一つ?」
質問にはすべて答えたはずだが、まさか――
「そう、最後の一つ。わしの技。これをお主が知っておるかどうかですべてを決めよう。よいな?」
そう言って、にやりと笑うハキム。
やはり、こうなってしまったか。「最後の一つ」と聞いた時、嫌な予感がしたのだ。
できることなら、ハキムとは戦いたくない。
そう思いながらここまでやってきたが、ハキムの性格上、剣を交えて決めると言い出すであろうことは初めから分かっていた。むしろ、そうしないのはハキムらしくないといえる。
だから、避けたいと思いつつも、覚悟はできていた。
できていたが、それでも、かなり厳しいことは間違いない。
なにせ、ハキムはとにかく強いのだ。魔法学院の卒業試験の一環として、神都エルランでハキムの幻影と戦ったが、あんなものは所詮偽物にすぎない。
本物は格の違う強さであることを、かつて彼の戦いを見続けていた俺は知っている。
しかしそれでも、ハキムの申し出を断ることなどできやしない。
「……断る選択肢がないことは、最初から分かっていた。いいだろう。受けよう……ただ」
「ただ?」
「せめて明日にしてくれないか。正直、ここまで登ってきて疲れてるんだ。万全な態勢で戦いたい」
それを聞いたハキムが何か言おうとしたので、俺はそれを遮って続ける。
「『お前が万全になるのを、敵が待つと思うのか?』と言われるとぐうの音も出ないんだが、今日のところは頼むよ……」
この言葉にハキムは驚き、やがて納得したように頷いた。
「……そうじゃったな。お主は、わしの教えを受けたのじゃったか。だから、わしの言うことの予測がつく、か……なるほど、信憑性が増したぞ」
「でも、戦わないと信じる気にはならないんだよな?」
「当たり前じゃろう」
俺が尋ねると、ハキムは胸を張ってそう言ったのだった。
◇◆◇◆◇
「まぁ、今回は許してやろう。一応部屋は余っておる。好きなところを使うといい。さあ、こっちに……」
ハキムが一泊を俺たちに与えることを決め、部屋に案内しようと歩き出したところで、どこかからガタリ、という音がした。
不思議に思ってハキムを見ると、ハキムは小屋の奥の方、今まで俺たちが話をしていた場所から死角になる位置にずんずんと歩いていった。
「……まさか、カトラ。お主、聞いておったのではなかろうな?」
ハキムが誰かに対して言った。
すると、ハキムの質問に答えが返ってくる。
それはどこかで聞き覚えのある、若い女性の声だった。
「……お祖父様。ええ、その……聞いてしまいました」
「やはりか。どこまで聞いた?」
「……あの少年が二度目の人生を過ごしているという話から、未来を救うためにお祖父様の剣術が必要であるというところまで」
その返答にハキムはため息を吐く。
「すべてではないか……まぁ、よい。まずこちらに来い。お主は今、盗み聞きをしたのじゃ。褒められたことではないぞ」
そう言って、ハキムは誰かの手を引いて俺たちのところまで戻ってくる。
ハキムが連れてきた人物の顔を見ると、やはり見覚えがあった。
「あんたは……泉で会った……?」
山登りの途中に立ち寄った泉で、水浴びをしていた少女だ。
俺とケルケイロは山賊か覗き魔かと少女に疑われたものの、誤解が解けてハキムを訪ねてきたことを告げると、彼女は「また後で会えるぞ」と言って立ち去った。
俺たちを見た彼女は、ばつが悪そうに答える。
「……また後で会えると言っただろう? こんな再会になってしまったが、どうか許してほしい。私はカトラ・スルト。このお祖父様の孫に当たる者だ。よろしく頼む」
そう言って、深々と頭を下げたのだった。
第2話 老人の夢
夢を見た。
今となっては、気の遠くなるほど昔の夢だ。
――がきぃん!
持っていた剣を思い切り弾かれて、俺はバランスを崩し倒れた。
気合いを入れて、しっかりと足を踏ん張っていたし、剣も渾身の力を込めて握っていたつもりだったが、思っていた以上に疲労がたまっていたらしい。
剣は俺の意思によらず吹っ飛んでいき、また体も簡単に倒れてしまったのだ。
「……なんじゃ、情けないのう。もう少し気張れ。魔族はわしのように優しくないぞ」
肩に剣を背負って、呆れた表情で近づきながらそう言ったのは、今の今まで俺が対戦していた相手、現代最強の剣聖ハキム・スルトだ。
魔王討伐軍の剣術指南役として、長い間俺たちと道を共にしている彼は今、俺たち一般兵と模擬戦をしながら教導を行っているところだった。
もちろん、一対一ではない。
ハキム一人に対しておよそ十人ほどの一般兵が相手となり、あの手この手で挑みかかっている、という状況である。
そんな中、今回は最後の一人に残ることができた俺だが、それでもハキムは不服らしかった。
まだまだやれるじゃろう、と俺を見下ろすその老人の視線は言っている。
実際、できなくもない。
が、その場合はファレーナの力を使った戦いになる。
ファレーナは俺の魂と引き換えに力を貸すという契約をした、正体不明の少女だ。
確かに彼女は強大な力を与えてくれるが、消耗が激しいため、日に何度も使えるものではない。
いつ魔族が襲ってくるか分からない状況で、模擬戦という稽古にすぎない場面で使うわけにはいかない切り札だった。
けれどハキムは、そのあたりが不満なようだ。
ファレーナの力を使えば、俺はハキムともある程度戦える。
これは別に俺に限った話ではなく、〝皿〟によって〝あいつら〟の力を得た兵士であれば皆に共通することだが、当然、誰もがいざという時のためにその切り札を温存している。
力の使い方を洗練させるため、それぞれハキムなど指導役の人間に一度は使ってみせているものの、普段から頻繁に使えるものではない。
そのことは、魔王討伐軍に所属する人間なら皆分かっていることだが、残念なことにハキムは一種の戦闘狂であった。
自分の実力を高めるため、少しでも強い相手と長く戦いたいという本能にも似た欲求があり、俺たちに対し、宿る力を使わせたいと望む。
結果として、今みたいな微妙な表情を浮かべているというわけだ。
「次はもっと長く戦えるように努力するつもりだ……でも、ファレーナの力は使わないぞ。あれは、そうそう使えるもんじゃないんだからな」
「じゃからこそ訓練が必要じゃろ? いざという時に使おうとして、うまく扱えなかった、ではせっかくの力も宝の持ち腐れというもんじゃ。ほれ、ジョン坊よ、わしにあの力を使って挑んでみぃ」
俺の言葉に、挑発するように返して剣を向けるハキム。
しかし、これに乗ってはいけない。
この爺さんは、ただ、ファレーナの力を使った俺と戦いたいだけだ。
口にしている理屈も本当にそう考えているわけではなく、ただの建前である。
それが分かったのは、わりと最近のことだ。
以前はハキムの口車に乗ってたまにファレーナの力を使い、魂の力を消耗してしまっていた。それだけに、今は余計に温存する必要がある。
「遠慮しておくよ。さっきも言ったように、そもそも、あいつの力は滅多に使えないんだ。強くなるなら、まず、このままの状態でもっと戦えるようにならないと……」
この言葉には、ハキムも同感らしい。
「ふむ、まぁ、それはその通りじゃな……。お前たちもじゃぞ! 仕方あるまい、もう一戦じゃ! 今度は全員で来るがいい! どんな手段を使っても構わんぞ! わしは剣聖流みたいな騎士道は求めんからのう!」
剣聖流は遥か昔にルフィニア・コールが作り上げた剣術体系だが、その教えには、年月を経て騎士道ともいうべき一種の思想も含まれるようになった。
その思想とは、正々堂々戦うべし、ということに尽きる。
卑怯な手段や小手先の技には否定的な立場をとっているのだ。
しかし、ハキムが教える剣術はその真逆をいく。
つまり――勝てばいい。
それがすべてだ。
この時代に必要なのは、ルフィニアの正々堂々とした清廉潔白さではなく、ただ貪欲に勝利を求めるハキムのそれなのだった。
ハキムの言葉に周囲の兵士たちは殺気立ち、武具を構える。
彼らの表情には、剣術指南を務める人間に対して向けるべきではないと思えるほどの感情が浮かんでいた。
これもまた、ハキムの教えによるもの。
いかに師が相手といえども、絶対に手を抜いてはならない。常に殺す気でかかってこい。
そういう教えだ。
この教えは、魔族との戦いにおいて、俺たちの生存率を飛躍的に高めている。
従わない兵士などいるはずがなかった。
◇◆◇◆◇
死屍累々、とはこのことを言うのだろう。
そうとしか表現できない光景が、目の前に広がっていた。
ハキムにかかっていった大勢の兵士全員が、地面に崩れ落ちている。
近づいてみると、何とか浅い息を繰り返しているのが確認できる。それだけが、彼らがかろうじて生存していることの証明だった。
治癒術師たちが彼らのところをまわって、魔術での治癒を繰り返している。
施術を受けたとしても、やっと立ち上がれる程度なので、どれだけ重傷だったのかはっきりと分かるというものだ。
俺は、といえば彼らほど酷くはない。
満身創痍なのは同じだが、俺には専属の術師がいる。
すなわち、ファレーナである。
彼女のおかげで、俺は他の兵士たちより若干打たれ強くなっていた。
といっても、彼女に本領発揮してもらったわけではない。だから、直接魂の力を大幅に消費して俺の身体能力を上げたり、武具の性能を向上させたりといったことはしないのだが、一般的な魔術をたまに使うくらいの補助はしてくれるのだ。
それでもわずかに俺が契約上引き渡した魂を消費しているらしいが、補充が必要になるほどではないのが救いだった。
「しかしこれじゃあ、みんなしばらくは立ち上がれないな……」
周囲を見ながらそう呟くと、後ろからハキムの声が聞こえてきた。
「全員、お主らみたいになれればよいのじゃがな」
俺たちみたいに、とは、同じようにファレーナたちと契約できればいいのに、ということだ。
しかし、それは無理な相談である。
なぜなら、俺だってしようと思って契約したわけではないし、国の魔導部でもその全容は未だに解明できていないのだから。
ただ、分かっていることは……
「これは相性の問題らしいからな……本人の強さとは無関係で、あいつらが気に入るかどうかで決まると聞いた」
「そのようじゃな。わしもあの〝皿〟とかいう奴を使ってみたのじゃが、ダメじゃった」
ハキムはそう言って笑う。
ありとあらゆる意味で強さに貪欲なハキムである。
色々と問題のある契約を結ばなければならないとはいえ、結果的に強くなれるなら、あいつらの力を取り入れようと考えるのも不思議ではない。
しかし、ハキムでも無理だったというのは驚きであった。
彼なら、たとえどんな障害があっても可能にしてしまいそうな凄味がある。
それが、あいつら相手であってもだ。
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