平兵士は過去を夢見る

丘野 優

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8巻

8-1

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 第1話 夢うつつ


 まどろみから目が覚めると、そこにはを囲む親しげな顔がいくつか並んでいた。

「お、ジョン。起きたか。メルロ、ヒルティス。ジョンが起きたぞ」

 俺の親友ケルケイロがそう言って、を囲む他の面々に話しかける。
 今は魔王軍によって占領されたとりでの一つを攻めるため、軍の中から何人か選び、周辺の偵察に出しているところだ。
 俺たちはといえば、とりでからかなり距離を取った場所で偵察兵たちの帰りを待っていた。
 ケルケイロは公爵家の跡取りだが、変わり者の彼は貴族であるにもかかわらず、俺と同じく一般兵として軍に所属している。メルロやヒルティスとともに、気の合う俺たちは同じ隊になることが多かった。
 周囲には他にも兵士たちが沢山いて、テントも多い。
 目的地である魔王軍のとりではまだ遠く、魔族たちはこの位置に展開しているこちらのことなど気にもしていないだろう。
 距離の問題もあるが、奴らは俺たち人間をかなり軽んじているからな。

「ジョン、君はよく寝てるよね。そんなにいつも睡眠不足なのかい?」

 メルロが大げさに腕を開いて、笑いながら尋ねた。
 まさか本気でそう思っているわけでもあるまいが、言われてみて、確かによく寝ているかもしれないと気づく。

「……別に寝不足じゃないけど、なんだか眠くてな。魔導部の実験に参加しすぎたか……」

 最近では、魔族たちに対抗するために魔導部の研究がかなり危険なものになってきている。
 平時であればとてもではないが許されないような実験が、王の名の下に堂々と行われているのだ。
 実験のことは、この緊急時であっても機密だった。それでも俺が知っているのは兵士だからであり、かつ、その研究に身をささげて参加しているからに他ならない。
 死にはしないって話だし、別にいいだろうと思っている。
 そんな俺に、メルロは顔をしかめた。

「おいおい、それはまた何だかぞっとする話だな。ジョン、あんまり無茶しないほうがいいんじゃないか? わざわざそんなことしなくても、さ」

 それにヒルティスも同意して頷く。

「まったくだ。魔導部なんかに関わっていたら、命がいくつあっても足りないと聞くぞ。なんでお前はそんな実験に参加しているんだ?」

 そりゃあ……と考えて、思考が止まる。
 一体、なんでだったか……
 魔導部の実験なんて危険なものに、どうして自らの身体を差し出すような真似をしているんだ?
 ……それは、強くなれるからだ。
 強くなってそれで……そう、魔族を倒すんだ。
 そこまで考えて、俺は答える。

「当然、魔族を倒すためだろ? あいつらは物凄い力を持っているからな。普通の方法じゃ、なかなか対抗できないさ」

 その言葉に、ケルケイロが納得したように頷く。

「ま、言わんとすることは分かるけどな……。俺たちは、お前の命のほうが大事だぜ。もちろん、人類のため、人のために……って気持ちも持っちゃいるが、それで仲間が死んじまったら元も子もないからな」
「まったくだね。僕も同感だ」

 メルロが深く頷いて言う。

「俺もだな……ジョンは本当にいざというときは自分の身体をかえりみないから……」
「そんなことないって。俺だって、自分の命が大事さ」

 そう。
 俺だって、自分の命が大事だ。
 ――だったら、魔導部の実験なんかに身をささげるのはおかしくないか?
 そうだ。おかしい。
 そもそも……
 こんな会話を、ケルケイロたちとしたことが、あったか?


 ◇◆◇◆◇


 疑問を抱いた瞬間、世界は暗転していた。
 周囲すべてが暗闇に包まれていて、何も見えない。
 ただ、どこかから、音が聞こえてくる。
 水の音。
 ぴちゃり、ぴちゃり、という粘性を帯びた、極めて不快な音。
 けれど、暗闇の世界にいる俺には他によすがとするものがない。
 聴覚だけを頼りに、暗闇の中を歩く。
 徐々に音に近づいていき、そして次に感じたのはなまぐさにおいだ。
 あまり嗅ぎたいにおいではなく、俺はつい、眉をひそめた。
 しかし、そんなことをしたからといって、何が変わるわけでもない。
 においは強くなっていく。
 音も大きくなっていって……やがて人の姿が見えた。
 かがんでいるが、おそらくはそこそこ長身の男だ。
 俺はその男に向かって、声をかける。

「あの……」

 すると、男は振り返った。
 その姿を見て、息が止まる。
 男はその手に、ぶら下げていた。
 何をかといえば、首を、だ。
 三人の首――ケルケイロの、メルロの、ヒルティスの、その首を。
 水音は彼らの首から落ちる血の音、においは今噴き出している血液のそれ……
 男は、魔族だった。
 俺はその場で、声にならない悲鳴を上げた。


 ◇◆◇◆◇


「ジョン、ジョン……? どうかしたの? ひどくうなされていたけど」

 そう声をかけられ、俺は目を覚ました。
 ちゅんちゅんと、外で鳥が鳴いている。
 朝だ。
 朝食の匂いがして……本来ならさわやかな朝なのだろうが、俺の体は冷汗でびっしょり濡れており、まったく気分が良くない。
 起こしてくれたのは……母さんだ。
 まるまると太って、昔の細い体は見る影もない。
 しかし、その笑顔の明るさとにじみ出る優しさは何も変わっていなかった。

「大丈夫、ジョン? 起きられる? 今日はアレンと一緒に森に狩りに行く予定でしょ? 私も腕によりをかけてご飯を作るから、いい獲物を狩ってきて」

 にっこり微笑むと、母さんは部屋を出て居間に戻っていった。
 そういえば、そうだった。
 アレン……親父と一緒に村の近くの森に行って、今日の晩御飯のために獲物を取ってくるという約束をしていた。
 親父は、このタロス村から離れた場所にある『魔の森』のとりでで活躍している魔剣士で、とても忙しい人だ。
 でも、まったく休みがないというわけではなく、たまに村に帰ってきてしばらくの間滞在することもある。
 そういうときは、俺も村の近くの森に一緒に行き、狩りをしたりするわけだ。
 俺は親父ほどの実力はないからそんなに役には立てないけど、まぁ、ハーブや野草の採取だったら俺のほうがうまいからな。
 あれで親父はかなりおおざっな人で、目の前に生えているハーブすら見つけられなかったりする。
 戦闘に関係するような……毒草とか薬草とかなら簡単に見つけるくせに、料理に使う草となると途端に発見できなくなるのだから謎だ。
 まぁ、どんなに凄い人でも欠点の一つや二つはある、ということなのかもしれないが。
 親父がハーブを見つけられなかったからといって困る人間はいないし、俺が補えるので問題はないか。

「……おはよう」

 起き上がって居間に行くと、いつも通り親父と母さんが仲良さそうに二人で対面に座って微笑み合っている。
 話題も尽きず、いくつになっても二人は愛し合っている、ということのようだ。
 母さんが太っても親父はまるで気にしてないもんな。
 かえって魅力が増した、とか、この愛らしさが分からないのか、とかまいごとを言っている。
 ……ともかく、俺も食卓に向かい、そこに並べられた朝食に手を付ける。
 もちろん、食前のお祈りは忘れない。
 夢神パピヨナに祈って……それから食べ始めた。
 俺っていつからこんなに信心深くなったっけ、と一瞬思うも、まぁ、そんなことははっきりと覚えているようなことでもないだろうと流した。

「さぁ、食い終わったところで森だな!」

 親父が機嫌良さそうに言う。
 身につけているのは簡易的な防具だ。
 本来の職場である魔の森だったらもっと豪華な装備なのだろうけど、この辺りではそこまでの重装備は必要ない。俺も似たような格好である。
 まぁ、とはいえ親父と俺じゃ地力が違いすぎるからもっと防具を固めたかったのだが、そうしようとしたところで、親父に止められた。
 いわく、お前は俺が守るから気にするな、とのこと。非常にありがたい話である。
 が、いつまで経っても親父の背中が見えないことに寂しさと悔しさも感じた。
 やっぱり、魔剣士というのは格が違うからな。
 仕方がないとは分かっているのだが……いや、考えてもしょうがないか。
 それから、親父と二人で森の中を散策する。
 俺はハーブ類、親父は魔物と役割分担のできている、良い採集・狩猟活動だ。
 ……これなら、別行動でも良かったんじゃないか?
 と、一瞬思わないでもないが、一人で行っても魔物は出る。
 いちいち逃げたり頑張って倒してたりしていたら、ハーブの量をあまり確保できない。
 自宅分だけでなく、他の村人たちに分ける分も必要なので、それなりの量は採らなければならないのだ。
 そのためには護衛としての親父が必須、というわけである。
 一人で楽に戦えるなら違うんだろうが……俺は魔法すら使えないからな。
 生身の肉体でまともに戦える魔物なんて、たかが知れてるさ。
 そこまで考えて、自分の思考にふっと違和感を覚える。
 魔法……使えなかったっけ?
 奇妙に思っていると、親父が正面からやってくる魔物と戦い始めた。
 それを眺めながら、ふと思う。
 これは……倒したことがあるな。
 そう、確か、氷の槍を放って……

「……ジョン!」

 ぼんやりとした思考の中で、親父の叫び声が聞こえた。
 慌てて周囲を見ると、横合いから魔物が迫っている。
 俺は驚いて……そう、驚いて、手を掲げててのひらに魔力を集中した。
 そして魔力で氷の槍を形成し、魔物に放つ。
 氷の槍はすべて命中して、魔物は倒れ伏した。
 ごごん、という巨大な音が、魔物の命が確かに絶たれたことを伝えていた。

「……ジョン、凄いじゃないか。いつの間に魔法なんて……いやいや、今日は大量だな!」

 親父が後ろからやってきて、俺の肩をバンバンと叩きながら機嫌良さそうに言った。
 けれど、俺はげんに思って呟く。

「……おかしい。こんなことはない。このとき俺は一兵卒で、魔法なんて使えなかった。母さんが太っていたのは、一度目のときだ。そのときに、無詠唱魔法なんて使えるのは……」

 そう言った瞬間、周囲の景色が突然遠くなる。
 遠くなって……そしてまた、辺りは暗闇に落ちた。


 ◇◆◇◆◇


「ぎゃぁぁっぁああ!!」
「……助けて! あの家の下には赤ちゃんが……!」
「なんでだ……どうして妹は死んだ……」
「老い先短いわしのようなのが生きて、若者が死んでいく……辛いことよ」
「お母さん……! お母さん!」

 ――悲鳴が聞こえる。
 すべて、いつかどこかで聞いた声だ。
 炎に包まれた王都、魔族に襲われた街、家族を助けに行けなかった同僚兵士、村で一人だけ生き残った老人、親を殺された子供……
 遠い記憶ではあるけれど、しかしどれも俺の心の奥底に刻まれた、重要な記憶だった。
 すべてが俺を前に進ませた。
 何もかもが、俺を前に。
 魔族を殺せと、奴らを許すなというえんの声が、俺の魂にこびりついた。
 だから、無茶をして身体をいじり、おかしな奴にも魂をささげて……

「おかしな奴って。ひどいなぁ」

 ふっと、後ろから甘い吐息とともに声が聞こえる。
 振り返ると、そこにはほっとするような、背筋が凍るような、いくつかの矛盾する感情を抱いてしまう存在が宙に浮いていた。
 薄暗いひどく濁ったおりが覗いているとも、何も入っていないがらんどうとも思える瞳が、俺を見つめている。
 悪魔のごとく薄く裂けた口には、すべてを許すような微笑みが浮かび、その手は小さく、何者をも殺したことがないと思えるほどで白かった。
 ファレーナ。
 彼女はゆっくりと俺の頬を撫でながら言う。

「みたでしょう? きみのたいせつなもの」
「ああ。あれは……なんだ。あんなことがあった記憶、ないぞ」
「それはそうだよ。だって、きみがかってにつくったきおくだもん」
「かってに……?」
「そうそう。ゆめだよ、ゆめ。ああいうことがあったかもな、ああいうことがあったらたのしかったかもな、っていう、ゆめ」
「……夢、ね。じゃあお前も夢か?」
「そうさ。きっとね」
「適当なことを言ってるみたいに聞こえるが……」
「どうとらえるのも、きみしだいだよ。それより、ジョン。ゆめをみて、どうおもった? たのしいゆめをみて」

 その質問は一体何のためか。
 ファレーナの言う通り、あれがただの夢なのであれば、何ということもない。
 俺は深くは考えず、素直に思ったことを答える。

「楽しかったさ。ああいう日々がずっと続いていくことが、幸福ってやつなんじゃないかって、そう思った……」
「でしょう? でも、かなしいゆめも、みたよね……」
「ああ……あれも夢か。そうだな……」

 ケルケイロたちの首が狩られている夢。
 魔族に血を吸われ、められている。
 だが、あれはただの夢というわけではない。
 実際、前世ではケルケイロや母さん、カレンはあんな風にされていたのだ。
 そのときの魔族は、ファレーナの力によって倒すことができたわけだが……そうだな。
 メルロやヒルティスがああなっていても、おかしくはなかった。
 死者になってまでぼうとくされるとは、酷い話だ。

「ああいうことは、起こってほしくないな。ケルケイロにも、母さんにも、カレンにも、もちろん、メルロやヒルティスにも、だ」
「そうだよね……じゃあさ、ジョン」
「ん?」
「がんばろうね」
「……何の話だ?」
「まぞくを、まおうを、いっしょにがんばってほろぼそう、ってことだよ。ほら、やくそく」

 そう言って、ファレーナは俺に小指を差し出してくる。
 約束の作法。小指を結んで、祈るってやつだ。
 今さらそんなことをしなくても俺の心は決まっているというのに、変な奴だと思う。
 まぁ、別に拒否する理由もないので、俺は指を差し出した。

「……あぁ、約束だ」

 ファレーナにそう言うと、彼女は笑みを深める。

「うん」

 ファレーナが頷き、そこで俺の意識はまた、暗闇に沈んだ……


 ◇◆◇◆◇


「……今度こそ、現実か?」

 軍からあてがわれた自室で目が覚めて、真っ先に俺が気にしたのはそれだった。
 今の今まで、起きたと思ったらまだ夢の中だった、の繰り返しだったのだ。
 何の夢を見たのかは、かなりあいまいだが、いい夢ではなかったことは記憶している。
 最後にファレーナと指切りをしたのも覚えているが……あれは、夢だよな?
 少し自信が持てなかったので、確かめたくなった。

「ファレーナ……ファレーナ!」

 呼びかけると、壁からにゅっと、黒い服を身につけた少女が俺の目の前に現れた。

「なあに、ジョン?」

 何食わぬ顔で尋ねてくるファレーナを、俺はじっと凝視する。

「……さっきのは、お前のわざか?」

 尋ねてみたが、ファレーナは首を傾げる。

「……さっきのって?」

 本当に不思議そうに聞き返してきたので、あの夢は、ただの気のせいだったのかもしれない。
 ファレーナとは長い付き合いだ。あからさまに嘘をつかれたら流石さすがに分かるのではないか。これまで築いてきた関係に対する信頼と期待から、俺はそう考えた。
 それに加えて、こいつが本気で隠し通すつもりならば、俺には分かりようがないだろうとも思う。
 だから、もう夢のことは考えないことに決めた。

「……いや、もういい。それより俺は今日、色々と予定が立て込んでるから、あんまり構ってやれないが……変なことはするなよ。まだ軍の連中はお前の存在を知らないんだ。ナコルルやブルバッハ、ケルケイロくらいだからな、普通に顔を見せていいのは」

 注意されたファレーナは不服そうだったが、俺がしばらく見つめていると、渋々返事をした。

「……はーい、わかったわかった。ジョンはしんぱいしょうだねぇ……ぼくだって、それくらいはわきまえているよ……」

 そう頷いて、どこかに消えていった。
 本当か? と、疑いの気持ちをぬぐいきれないが、確かめようがないのだから気にしても仕方がない。
 まぁ、あんな態度でもそれなりに考えているのは事実だし、ばれてもうまくやるだろう。
 ファレーナの心配よりも、今の俺に大事なのはこれからの準備だ。
 今日は魔法学院の長であるナコルルに話があると呼び出されているので、まずはそこに向かわなければならない。
 先日の魔族による王都襲撃はどうにかしのいだものの、魔族との戦いが終わったわけではない。
 襲撃のあったあの日以来、前世で起こった戦争を知る人たちの中でも、国の重要な地位にいる人物――大魔導ナコルルや親父は、これまで以上に忙しくしていた。
 今日のナコルルの用件も、おそらく魔族対策絡みだろう。
 そう考えて、俺はまず着替えから始めることにした。
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