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第1話 死んだ!
しおりを挟む俺の名前は神無月スバル、高校二年生だ。部活はサッカー部で、これでも体力には自信がある。
喧嘩も強く、この前なんて喧嘩をふっかけてきた不良三人のボコボコにしてやった。
そして今は学校から下校中、幼馴染で親友の深影タケヒコと、そのまた幼馴染の漆薔薇ヒナコと一緒に帰っている。
俺たち三人は昔からの腐れ縁で、家も近く、同じ学校だ。
「おい、スバル。お前また不良ボコボコにしたらしいな?」
タケヒコが喋りかけてきた。
「…はぁ、俺としては喧嘩なんかしたくないんだがな。」
俺はタケヒコに言った。
「もう、スバルは空手の黒帯で、剣道も有段者なんだから、少しは手加減してあげなさいよね?」
ヒナコが俺に注意をしてきた。
「仕方ねーだろ!?俺は別にやりたくてやったわけじゃッ!」
と、俺が言いかけた。
その時だった。
ブウゥゥーーーーンッ!!
後ろから、車が猛スピードで急接近していた!
やばい、あれはどうやら銀行強盗の乗った車みたいだ!このままじゃタケヒコとヒナコが轢かれてしまう!
何とかしなくては!
俺はタケヒコとヒナコを突き飛ばした。
そして、
「うわぁあああああああああああああああッ!!」
俺は車に轢かれた。
「「タケヒコ!」」
二人の声が聞こえる。良かった、どうやら無事みたいだな…
「へへっ、お前ら…俺の事、忘れんなよな?」
そして、俺は死んだ。
◆◇◆◇◆
目が覚めると、そこは真っ暗な場所だった。
「あれ、どこだここ…俺は確か車に轢かれて…。」
「おはようございますスバル。貴方は車に轢かれて死んで、異世界転生しました。」
女の声だ。見ると、目の前に綺麗な女がいた!
いや待て、異世界転生ってあれか!?
俺は普段から小説とかよく読むから知っているが、あの死んだ後に行くつくという違う世界!
「てゆうことは、お前は女神か!?」
「いかにも、私は女神。貴方を異世界に導く者です。」
「成る程な…じゃあ俺は死んで、これから異世界に行くということか。まさかアニメやゲームでしか見たことない異世界に俺が行くなんてな…。」
「そうです。貴方はこれから貴方は異世界に行き、異世界転生者として旅をしてもらいます。まず、こちらをご覧下さい。」
女神がいきなり、俺に言った。
そしたら、
【ステータス】
・名前 スバル
・職業 冒険者
・HP 99999999
・MP 99999999
・スキル
《竜王の加護》
《大精霊の祝福》
《エターナルブリザード》
《ファイヤーブレス》
《ライトニングスマッシュ》
《愚者》
「うぉわ!?何だ、これ!?」
俺は驚いた!
「それは貴方のステータスです。何でか知りませんが、貴方は最初から、かなりの強さを兼ね備えているようです。良かったですね、スバル。」
「はは、何だかよく分からないが、とにかく強いってことなんだな。」
「はい。ちなみに、異世界で魔王を倒したら、元の世界に帰れますので、頑張って下さい。」
「マジかよ!?はぁ…先は長いが、頑張るしかないって、そういうことだろ?」
「はい!」
「ふぅ…やれやれ…。」
ちくしょう、死んでしまったのは残念だが、腐ってもいられねー!
しかも異世界転生にチート?まるでテンプレ過ぎる展開じゃねーか!?
とにかく、やる事は決まっている。異世界転生して、魔王を倒して現実世界に帰る。
待ってろ、タケヒコにヒナコ!
俺は絶対、現実世界に戻ってみせるからな!?
「ではスバル、貴方に幸運があらんことを。」
「ああ、色々ありがとよ女神様とやら!てか、お前笑った方が可愛いぜ?」
「なっ!?ス、スバル!からかわないで下さい!」
「へへ、悪い悪い!じゃあ、ちょっくら行ってくるわ!魔王退治に!」
「ええ、御武運を。」
「おう!」
そうして、俺は異世界転生を果たした。
この先どんな未来が待ち受けているかは知らないが、とにかく生き抜いてやる!
応援ありがとうございます!
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