剣と魔法とデスゲーム -転生先の異世界でデスゲーム勃発!?絶対に死にたくねぇ…だったら敵の能力を奪って生き残ってやる!-

泥水すする

文字の大きさ
21 / 78
第2章 ラクスマリア城とラクシャータ王女の剣

5話 グイン・アルマーニ

しおりを挟む


 記憶の閲覧とは想像していたよりも遥かに残酷だった。
 それは俺に対してではなく、アルテマ・スコットスミスという青年に対して。
 アルテマは魔物に殺された両親を救えなかった後悔から剣を手にとった。
 そうして不幸に抗う絶対的な力や大切な者を守る力を求めた。
 求めて求めて、求めた結果が俺。
 最後は俺という屑の器に治まった、ということだ。


 その事に対して、というのは[スキルドレイン]にてアルテマの全てを奪った事に対してだが、俺は別に後悔しちゃいなかった。
 むしろあれは仕方なかったという言わんばかりには図太い神経をしていて、「それはそれ、これはこれだ。別にアルテマの過去がどうだろうが俺には関係ない。俺が生きるためには必要がことだった」と、デカイ顔ではラクスマリア城のアルテマ・スコットスミスに成り代わっていたのだ。
 だから、記憶の受け継いでからといってどうしたってわけではないが…


『少しだけ、ほんの少しだけだが…嫌な気分だな、全く』
 そんなことを、思うのだった。
 



「たけし?」
 と、騎士風の女性の声が聞こえて、見ると、心配そうな瞳を浮かべていた。
 おっといかんいかん、今はこの状況をどうにかしないとだったな。
 


「…あ、ああ悪い。えーと…確か…」








Now loading…
----------------------------

Now loading…
----------------------------




ステータス展開中…  
----------------------------


ラクスマリア城 マーガレット・アーマーズ隊長
【グイン・アルマーニ】


LV  : 28
HP : 3067 / 3067
MP : 1845 / 1845



ATK攻撃 : 2598
DEF防御 : 1620
MAT魔法攻撃 : 873
MAE魔法防御 : 792


【装備】
・黒百合の竜尾剣   ランク[S] レア度[★★★★★★]
・ラクスマリア城の制服 ランク[B+] レア度[★★★]
・紅バラの鎖帷子くさりかたびら ランク[AA] レア度[★★★★]



【称号スキル】
・グイン・アルマーニ LV:xxx
・マーガレット・アーマー隊隊長 LV:5


【魔法スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。

【固有スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。

【通常スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。




----------------------------




 【固有スキル】心眼によって脳内へと映し出されたそれはステータス画面。もちろん俺のものではなく、これは彼女ーーー


「グイン・アルマーニ、そうだお前は、グイン!」


「え、ええ…そうですけど?」


 よし、ここまで成功だ。
 んで、問題はグインとアルテマとの関連性だが…
 記憶を辿るように思い出してみる。
 思い出して、「成る程な…」とは自然には呟く俺。
 そんな俺を俄然不思議そうには眺めるグイン。
 

『おいおいそんな顔すんなって、今に振る舞うからよ』


 呼び名はグインで正解。
 俺との関係性は然程深くはないらしい。
 記憶の中にもそんなにグインの姿は見ないし。
 ただそうだな、互いに実力を認め合ってるような、そんな感じか?


 記憶の中のグイン・アルマーニ、彼女はラクス・マリア城を守護する精鋭隊『マーガレット・アーマーズ』の隊長。俺がアルテマがこのラクス・マリア城へやってくる1年前には既にその席隊長に落ち着いていたようだった。


 俺がアルテマがこの城にやってきた当初はかなり疑念の眼差しを向けていて、敵国からのスパイか何かかと疑っていたっぽい。
 ただそんな俺を、庇ういてーーーて、はぁっ!?


 俺は記憶の中で、神々しい程の存在感を放つ少女を見つけた。


『おいおい、まさか少女がこのラクス・マリア城の王女だったってのか?そんなんありかよ!?』
 それはこのラクスマリア城で目覚めて最初、俺に痛烈なる右ストレートをかましては去っていった天使を彷彿させた美しい少女。


 俺のアルテマの記憶の中で、彼女ーーーラクスマリア城第一七代目王位継承者『ラクシャータ・ラクス・アリア王女』は俺を庇うようにはグインを怒っていた。
 そもそもだ、故国に残してきた妹を養うため出稼ぎに出てきた俺をアルテマをこの城に招いたのも彼女のようで、素性も定かではなかったアルテマ郊外にある森の中先の森でたまたま見つけて、そのまま城へと招き入れた…ということらしい。


「そうかそうか、大体状況が掴めて来たぞ…うん」


「貴方、やはりさっきから変よ…前から変な奴だとは思ってたけど、よりパワーアップしてる感じね…熱で脳みそ溶けたんじゃないか?」


 グインから飛んでくる辛口の文句。うん、美女から浴びる罵倒も悪くないな。


「大丈夫さグイン。俺はこの通りピンピン!もう全回復さ!はっはっはっはっは~」


「あなた、やはり変な人」



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

処理中です...