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第2章 ラクスマリア城とラクシャータ王女の剣
5話 グイン・アルマーニ
しおりを挟む記憶の閲覧とは想像していたよりも遥かに残酷だった。
それは俺に対してではなく、アルテマ・スコットスミスという青年に対して。
アルテマは魔物に殺された両親を救えなかった後悔から剣を手にとった。
そうして不幸に抗う絶対的な力や大切な者を守る力を求めた。
求めて求めて、求めた結果が俺。
最後は俺という屑の器に治まった、ということだ。
その事に対して、というのは[スキルドレイン]にてアルテマの全てを奪った事に対してだが、俺は別に後悔しちゃいなかった。
むしろあれは仕方なかったという言わんばかりには図太い神経をしていて、「それはそれ、これはこれだ。別にアルテマの過去がどうだろうが俺には関係ない。俺が生きるためには必要がことだった」と、デカイ顔ではラクスマリア城のアルテマ・スコットスミスに成り代わっていたのだ。
だから、記憶の受け継いでからといってどうしたってわけではないが…
『少しだけ、ほんの少しだけだが…嫌な気分だな、全く』
そんなことを、思うのだった。
「たけし?」
と、騎士風の女性の声が聞こえて、見ると、心配そうな瞳を浮かべていた。
おっといかんいかん、今はこの状況をどうにかしないとだったな。
「…あ、ああ悪い。えーと…確か…」
Now loading…
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Now loading…
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ステータス展開中…
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ラクスマリア城 マーガレット・アーマーズ隊長
【グイン・アルマーニ】
LV : 28
HP : 3067 / 3067
MP : 1845 / 1845
ATK : 2598
DEF : 1620
MAT : 873
MAE : 792
【装備】
・黒百合の竜尾剣 ランク[S] レア度[★★★★★★]
・ラクスマリア城の制服 ランク[B+] レア度[★★★]
・紅バラの鎖帷子 ランク[AA] レア度[★★★★]
【称号スキル】
・グイン・アルマーニ LV:xxx
・マーガレット・アーマー隊隊長 LV:5
【魔法スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。
【固有スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。
【通常スキル】
※現在の閲覧権限で閲覧できません。
----------------------------
【固有スキル】心眼によって脳内へと映し出されたそれはステータス画面。もちろん俺のものではなく、これは彼女ーーー
「グイン・アルマーニ、そうだお前は、グイン!」
「え、ええ…そうですけど?」
よし、ここまで成功だ。
んで、問題はグインとアルテマとの関連性だが…
記憶を辿るように思い出してみる。
思い出して、「成る程な…」とは自然には呟く俺。
そんな俺を俄然不思議そうには眺めるグイン。
『おいおいそんな顔すんなって、今に以前のように振る舞うからよ』
呼び名はグインで正解。
俺との関係性は然程深くはないらしい。
記憶の中にもそんなにグインの姿は見ないし。
ただそうだな、互いに実力を認め合ってるような、そんな感じか?
記憶の中のグイン・アルマーニ、彼女はラクス・マリア城を守護する精鋭隊『マーガレット・アーマーズ』の隊長。俺がこのラクス・マリア城へやってくる1年前には既にその席に落ち着いていたようだった。
俺がこの城にやってきた当初はかなり疑念の眼差しを向けていて、敵国からのスパイか何かかと疑っていたっぽい。
ただそんな俺を、庇う誰かがいてーーーて、はぁっ!?
俺は記憶の中で、神々しい程の存在感を放つ少女を見つけた。
『おいおい、まさかあの時少女がこのラクス・マリア城の王女だったってのか?そんなんありかよ!?』
それはこのラクスマリア城で目覚めて最初、俺に痛烈なる右ストレートをかましては去っていった天使を彷彿させた美しい少女。
俺の記憶の中で、彼女ーーーラクスマリア城第一七代目王位継承者『ラクシャータ・ラクス・アリア王女』は俺を庇うようにはグインを怒っていた。
そもそもだ、故国に残してきた妹を養うため出稼ぎに出てきた俺をこの城に招いたのも彼女のようで、素性も定かではなかった俺を郊外にある森の中でたまたま見つけて、そのまま城へと招き入れた…ということらしい。
「そうかそうか、大体状況が掴めて来たぞ…うん」
「貴方、やはりさっきから変よ…前から変な奴だとは思ってたけど、よりパワーアップしてる感じね…熱で脳みそ溶けたんじゃないか?」
グインから飛んでくる辛口の文句。うん、美女から浴びる罵倒も悪くないな。
「大丈夫さグイン。俺はこの通りピンピン!もう全回復さ!はっはっはっはっは~」
「あなた、やはり変な人」
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