僕らのスキルカード使い生活!

🍄きのこ ほたる🍄

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始まりと出会いと

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未来永劫、諸君らにこのしょを託す事にする。
初めまして。僕は、リアム・クロノス。この書の所有者だった者だ。諸君らは、何故この書が渡されたのか不思議ではならないだろうが…それは僕も同じだった。そんな僕の人生体験を諸君らに書こうと思う。少しは恥ずかしいのだけどね。所謂これは、伝統行事なものだからね…軽く受けてほしい。

僕は、この本を受け取る前は只の一般教師だったんだ。生徒とは勿論上手く打ち解けていたと思う。そんなある日、僕は遠くに勤務することになった。生徒達は泣いて僕を見送ってくれ、花や手紙をくれて良い子達で僕もちょっぴり涙ぐんだ。

「まぁ、いつまでも沈んでられないなぁ…。次に出会う生徒達が楽しみだな!よし、やるぞ!って…本当にこの町で合っているのかぁ?」
段々と薄気味悪く沈む木々と夜空に少し寒気を覚える。なんだかさっきよりもこのバス古くなっているような…?
「あのー。運転手さん。次は幸爽町さちさ ちょうですか?」
「あぁ。そうですっせ」
「そう…ですか。」
僕以外に客は居なく、なんと言っても運転手のメガネが反射して光っているのがもっとも怖い。まぁ、そんな怖さなんて書いていても下らないと思うだろうから…どうして遠くに勤務する事になったのかを教えようと思う。

僕には、ロレンツォ・クロノスという弟がいる。生まれつき病弱で目が見えないのだ。先生になったのも、目の見えない弟に勉強を教えていた時の「お兄ちゃんは、教え方上手だし…先生みたいだね!」という一言で先生を目指したくらいである。先生になり、まだ弟と一緒に暮らしていた時の話だ。いつも通りに朝起きて、朝食を済ませ、学校に行くためにスーツに着替えた時だった。その日、偶然が重なり隕石が落ち、街は地震で地割れが起き、火山が噴火して津波までも起きた。まるでアクションドラマよりも酷く、世で1番最悪の災害が起きたのだ。間一髪、僕らは命拾いしたが街はポッカリと無くなっていた。ただ無くなっていたのではなく、根こそぎ何処かに持っていかれたかのように無くなっていた。そして…空は歪んでいた。空までも持っていかれたかのようにブラックホールと言ったらわかりやすいのだろうか?そのように空は歪み、地は無くなっていた。唖然と僕は声を失い、立ち止まっていた。夢だと思いたいく程、絶望的な現象に。そんな時だった。地面が崩れ、落ちたら奈落の底かもしれない場所へと地面が吸い込まれていく…そして、運悪く弟も…。
「ロレンツォ!!」
「お兄ちゃんっ!」
咄嗟に僕は弟の手を掴む。僕の今居る足場もいつ崩れてしまうか分からない現状で。冷や汗に手が滑り、うっかり離してしまいそうである。
「もう…いいよ。お兄ちゃん。」
「そんな事、言うなよっ!」
「お兄ちゃんも、落ちちゃうんでしょ?僕分かるよ。」
「大丈夫だ!すぐに…」
そんな時だった。更なる悪夢を僕らに…。運命が僕らを嘲笑うかのように降ってきた。現実的には、非現実として捉えられてきたアニメにでも出てきそうな化け物のが僕らの前に現れる。朝日のせいで神々しく見えるのかもしれないが、その化け物は
『どちらが歩み、どちらもさ迷うのかハッキリしたまえ』
と確かに言ったのを覚えている。僕は何度も驚き過ぎ、遂には動けない程に恐怖と絶望で押しつぶされていた。僕は、ただ…。『なんなんだ?』と疑問と恐怖としか思い浮かばなかった。こんな時、弟は見えていないから僕より恐怖など感じなかったのだろう。だから、こう言ったんだ…。
「僕が、落ちる!だから、お兄ちゃんには…お兄ちゃんには何もするな!」
『良かろう。』
嘘だと信じたかった。手から力が抜け、弟は落ちていく。あの化け物は、目を細めながら笑いながら弟を見ていた。許せなかったのだろう。あの時…許せなかったがために感情任せに…僕も落ちた。
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