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最終章 BLよ、永遠なれ
179-4
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「ええ? 君まで何を言い出すんだ、メルヴィン。えっと……そう、学院でだって君が『生徒会長』で僕は『副会長』だ。これだって君の方が僕よりリーダーシップがあると、皆が判断したからじゃないか?」
「それはあくまで、高等学院の学生としてのリーダーシップだ。俺の方がお前より、はっきりとものを言うから、皆がそう思っただけだ。でも、それが通用するのは学生だから……。いざとなったら、教師や学院が責任をとってくれる、それが前提だからなんだよ」
「言っている意味が、わからない」
頭を振るアルフレッドの顔を両手で挟み、正面から目を見つめながらメルヴィンが説得する。
「国王は、国のトップだ。勢いがある、主張が強いというだけで、国民を引っ張っていく資質があるとは言えない。お前のように慎重で穏やかで、誰のことも取りこぼさないよう、目配り気配りできる人間の方が向いている、と俺は思う」
「お兄様、さすがですわ。わたくしも、お兄様の言う通りだと思います!」
(こ、こここれは、キス寸止め! もっとアルたんにグイグイ行っちゃってー、お兄様!)
メルヴィンがアルフレッドの顔を手で挟み、近い位置で見つめあっている図に反応したメリーローズが、後先考えずに賛成した。
そこに、メリーローズから発せられた邪気に気付いたシルヴィアも正気に戻り、慌てて主人を止める。
「お嬢様! ご自分が何を言っておられるか、わかっていますか?」
「へ? 今にもキスしそうな二人のじれじれを堪能しているんだけど?」
「時と場所を考えてくださいませー!」
禁断の温室で再開したメリーローズとシルヴィアの漫才に、エメライン女王がクスクスと笑いながらアルフレッドの肩に手を置く。
「あなたの未来の奥方も、あなたが国王になることを賛成してくれましたわよ」
「へ?」
メルヴィンとアルフレッドの顔の近さにウットリしていたメリーローズは、そこで初めて、自分が何を言ってしまったのか気がついた。
「こら! メリー! 陛下に対して『へ?』はないだろう!」
父に叱られるが、それ以上に、現実の波に流されてしまいそうだ。
(え、待って。アルたんが国王になって、わたくしがその婚約者だから、えーっと……もしかしてだけど、わたくし未来の王妃殿下ということじゃないの?)
「おっ……お待ちくださーい!」
今更あわててみるが、時すでに遅し。
「メリーローズやメルヴィンがそこまで言うなら……、国王の件、考えてみるよ」
「頼む。私もこれまでに学んだことを生かして、お前を支えていくから」
「僕も、僕にできる精一杯で兄上を補佐します!」
兄と弟からも協力の申し出を受け、アルフレッドが頷く。
「私も、勿論お助けいたします。お前も私同様、新しい次期国王に協力していくだろうな? リントン」
ヒューストンの言葉に、大司教もまた頷くしかない。
「まま、待って。わたくし、心の準備がー……」
「大丈夫ですわ、メリーローズ嬢」
振り向けば満面の笑みの女王がいる。
「今すぐ王妃になるわけではありません。これから手続きがありますし、アルフレッドはまだ学生ですから、少なくとも国王就任は学院を卒業してからになります。心の準備をする時間は、たーーーーんとありますわ!」
コロコロと笑う女王の横で、ミルドレッドがサムズアップした。
「頑張りなさい。応援するわよ。なんなら、わたくしが書く『アル攻め本』を、陣中見舞いに差し入れするわ」
「なに言ってんの! それって最悪じゃない!」
「ミルドレッド様、よろしくお願いいたします」
「シルヴィア! なに、敵にお願いしているのよー!」
メリーローズの慌てぶりをよそに、一同はめでたしめでたしの雰囲気に包まれた……かに見えた。
「それはあくまで、高等学院の学生としてのリーダーシップだ。俺の方がお前より、はっきりとものを言うから、皆がそう思っただけだ。でも、それが通用するのは学生だから……。いざとなったら、教師や学院が責任をとってくれる、それが前提だからなんだよ」
「言っている意味が、わからない」
頭を振るアルフレッドの顔を両手で挟み、正面から目を見つめながらメルヴィンが説得する。
「国王は、国のトップだ。勢いがある、主張が強いというだけで、国民を引っ張っていく資質があるとは言えない。お前のように慎重で穏やかで、誰のことも取りこぼさないよう、目配り気配りできる人間の方が向いている、と俺は思う」
「お兄様、さすがですわ。わたくしも、お兄様の言う通りだと思います!」
(こ、こここれは、キス寸止め! もっとアルたんにグイグイ行っちゃってー、お兄様!)
メルヴィンがアルフレッドの顔を手で挟み、近い位置で見つめあっている図に反応したメリーローズが、後先考えずに賛成した。
そこに、メリーローズから発せられた邪気に気付いたシルヴィアも正気に戻り、慌てて主人を止める。
「お嬢様! ご自分が何を言っておられるか、わかっていますか?」
「へ? 今にもキスしそうな二人のじれじれを堪能しているんだけど?」
「時と場所を考えてくださいませー!」
禁断の温室で再開したメリーローズとシルヴィアの漫才に、エメライン女王がクスクスと笑いながらアルフレッドの肩に手を置く。
「あなたの未来の奥方も、あなたが国王になることを賛成してくれましたわよ」
「へ?」
メルヴィンとアルフレッドの顔の近さにウットリしていたメリーローズは、そこで初めて、自分が何を言ってしまったのか気がついた。
「こら! メリー! 陛下に対して『へ?』はないだろう!」
父に叱られるが、それ以上に、現実の波に流されてしまいそうだ。
(え、待って。アルたんが国王になって、わたくしがその婚約者だから、えーっと……もしかしてだけど、わたくし未来の王妃殿下ということじゃないの?)
「おっ……お待ちくださーい!」
今更あわててみるが、時すでに遅し。
「メリーローズやメルヴィンがそこまで言うなら……、国王の件、考えてみるよ」
「頼む。私もこれまでに学んだことを生かして、お前を支えていくから」
「僕も、僕にできる精一杯で兄上を補佐します!」
兄と弟からも協力の申し出を受け、アルフレッドが頷く。
「私も、勿論お助けいたします。お前も私同様、新しい次期国王に協力していくだろうな? リントン」
ヒューストンの言葉に、大司教もまた頷くしかない。
「まま、待って。わたくし、心の準備がー……」
「大丈夫ですわ、メリーローズ嬢」
振り向けば満面の笑みの女王がいる。
「今すぐ王妃になるわけではありません。これから手続きがありますし、アルフレッドはまだ学生ですから、少なくとも国王就任は学院を卒業してからになります。心の準備をする時間は、たーーーーんとありますわ!」
コロコロと笑う女王の横で、ミルドレッドがサムズアップした。
「頑張りなさい。応援するわよ。なんなら、わたくしが書く『アル攻め本』を、陣中見舞いに差し入れするわ」
「なに言ってんの! それって最悪じゃない!」
「ミルドレッド様、よろしくお願いいたします」
「シルヴィア! なに、敵にお願いしているのよー!」
メリーローズの慌てぶりをよそに、一同はめでたしめでたしの雰囲気に包まれた……かに見えた。
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