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愛されているのは妹だけでした
しおりを挟む(2021.11.19のメモに残っていた話。続きなし。供養)。
【作品名】
『愛されているのは妹だけでした』
【作品説明・設定メモ】
(双子)。
(お手伝い)。
姉が引き受けようとすると妹が横から入ってくる。いつしか、姉は――。妹ははいい子と言われるように。それに耐えられない姉は国を出ていくことにした。妹が精霊の愛し子かもしれないと言われていたが、実際は姉が精霊の愛し子。姉が国から出ていくと自然の加護、植物の実りなどが減っていく。他にも生産が減少。国は困り果てるが原因不明。その頃、姉がたどり着いた国は実りが増量。姉が精霊の愛し子だとわかっている受け入れた他国は姉の存在を受け入れて大切に扱う。もともと他国の出であった精霊の愛し子。好きな男性がいたため、別の国で過ごして行くことになった。精霊の愛し子が出ることで生産などが減るが、そこは貿易で何とか解決。しかし、近年貿易での約束事が破られることになった。他国は厳しい状況に立たされそうになる。その時に向こうから精霊の愛し子がやってきたので、驚きつつも国を助ける重要人として迎え入れた。姉は家族、妹たちと別れを告げる。
精霊の愛し子になるのは血縁ではない。魂がそれを決める??
○(主人公)リン
黒髪
○(妹)ラン
金髪
妹が精霊の愛し子だと言われるようになったが、実際は主人公が精霊の愛し子。黒髪なのも愛し子ゆえ。
【以下本文】
【リンとラン】
愛しい愛しい子。私たちが護ります。どうか愛しい子が泣くことがありませんように。その願いは叶わなかった。
「リン様、時計の修理をお願いできますか?」
「わかり……」
「わかりました! 私がやってきますね!!」
いつものことだ。私に物の修理を頼む人々の声を受け入れようとすると、遮られる。妹が張り切って受けるから。でも、私にはわかるの。貴方が笑顔の裏で思っていること。私を使って自分の評判をあげようとしているのでしょう? それをわかっているけれど、みんなも私のことをわかってくれていると思うの。だから、私は一歩下がる。妹が遮って届かない声に気づいているもの。私に苦笑いをしてから妹に頼むのだから。
「では、ラン様にお願いしようかな?」
そう言って張り切る妹に渡す。みんなそうなの。それで妹はそのまま持って帰る。自分で直す……というわけではない。私に直させている。
「これやっといて! あんたにはそんな価値しかないでしょ?」
裏表が激しい妹なことだ。みんなにはいい顔をして、姉の私を使い潰す気なんだろう。こんな妹の裏をみんなは知っているのだろうか? 父や母は私よりも妹を大切にしているような気がするんだ。
「誕生日には何が欲しいのかな?」
「あら? あの場所で予約を取って家族で食事にいきましょう」
妹には聞く。妹には話す。でも、私は私がどうしたいのかなんてことを一度も聞かれたことはない。同じ誕生日なのに、ね。母は私が言うことには「お姉さんでしょ、我慢なさい」と言う。父は「姉なんだから、妹に譲ってあげなさい」と言う。私が大切にしたいと思う物は全て妹に取られた。妹が欲しいと泣くと、父や母はそうやって叱る。私は渋々渡すのだ。逆に私が欲しいと言うと、我慢するように言われる。一体この差は何なんだろうか。私は父と母に愛されていないのかもしれないといつしか思うようになっていた。
私が直した物を妹は自分が直したかのように人々に話した。いつしか必要とされるのは私でなく、妹になった。それに応じて、私の印象がどんどん悪くなった。そして、ある日――。
「ラン様はいい子なのに、リン様はダメな子なのね」
「そうよね。直してと言っているのに、いつもラン様に任せっぱなし」
「本当は直す力なんてないんじゃない? 物を直せるのは力が強くないと無理らしいもの」
「ほんと、あのリン様いるのかしら? 両親も目に見えてラン様に愛情たっぷりって感じよね」
「そうね、リン様には厳しいものね。対して、ラン様は大層可愛がられているもの」
「うんうん、まあ、ラン様に全部任せっぱなしのリン様ではね。愛情が傾いても仕方ないかもしれないわね」
違うのに。私が直したのに。みんなわかってくれていると思っていた。私が請け負おうとしたら、いつも遮るのは妹なのに。だから、私は無理矢理やるなんて声をあげなかっただけなのに。どうして、本当は私が直してるのに、何であんな酷いこと言われないといけないの? でも、お父様とお母様が妹に優しくて、私にだけは厳しいのは本当。私は姉だから何もかもを妹に譲らなければいけないの? どうして私のことは見てくれないの? 妹の話は聞くのに私の話に耳を傾けようとしないのはどうして? 私のことが嫌いなの? 私のこといらないの? 苦しみしか生まない答えなんていらない。私は逃げた。私が直したと言うことだけは本当だ。その本当のことすら、妹に全てを奪われてしまうのなら、こんなところ捨ててしまえ!
「リン! なぜ本当のことを言わないんだ!!」
「リン。本当のことを言って!! 貴方は嘘をついているのでしょう? だって精霊に愛されている子はランだもの」
「そうだ。ランは可愛いんだからな」
馬鹿みたい。思い込み激しすぎ。可愛いから精霊の愛し子になれるのなら、可愛い子は誰でもなっている。ほんと両親も妹の裏は知らないのね。そんな親を信じようとした私もばかみたいね。
「早く言え! 罪を認めろ!!」
「早く言いなさい!! ランを怪我させた罪は重いわよ」
その子が勝手に怪我したのよ。私がやったんじゃないわ。それなのに、私の言うことなんて聞こうともしない。反論は「お前のようなおかしな子の嘘を誰が信じるのか」という声に封じられた。私は地下牢に閉じ込められる。私自身がついた嘘を認めるまで許されない。そんなことってあっていいことなの?
(私が修理した物を直したと言っただけなのに)
こんなところで一生を過ごすくらいなら、私は――。
その頃、ランは――。
「お父様もお母様もみんなも馬鹿みたい。すんなり騙されるんだから! それに、何年も馬鹿姉のことを遮り続けたかいがあったわね。これでやっと私だけになる。あんな馬鹿姉いる必要がないのよ」
部屋で一人、物騒なことを呟いていた。コンコンコンとドアが軽く叩かれる。ほくそ笑んでいたランはハッと表情を変えて、「入って」と言った。
――私は逃げた。彼らの力を借りて。あんな場所に一生い続けるのは嫌だもの。そうして、別の国に逃げた頃。私が精霊の愛し子だと知った人々は手のひらを返すように私に態度を変えて接した。けれど、私は愛する人と結婚することを決めたから。
『二度とこの国には戻りません。両親とも妹とも縁を切ります。私は絶対にみんなのことを許しません』
***
【家族】
私は家族と違う髪色をしていた。両親はキラキラと輝く金色の髪。妹も両親と同じで。私の髪色で夫婦喧嘩があったけれど、それは私が両親の子供であることを証明して収まった。お金を払うことで行える「血液診断」を使用して。血の提供は必要だったけれど、魔法のため、結果は即日でわかった。でも、問題はあった。社交の場で言われることにきっと耐えられなかったのだと語る今なら思う。
「黒い髪よ。不吉ね」
「両親は金色の髪なのに、黒髪よ。本当にあの人達の子供?」
「あの夫婦の子供であることは間違いないわよ。だって、魔法の鑑定までしたんだから。嘘はないわ」
「そうなの? 良かったわね。自分の子じゃないってことがわかったら大変だもの」
くすくすと笑う声。遠ざかる大人。良い人はいたけど、やはりその裏が透けて見える人もいた。優越感、征服欲、嫌悪感などなど、良くない感情が見え隠れしてて気持ち悪かった。両親も肩身の狭い思いをしていたのかもしれない。そして、私も愛されていると思い込みたかったんだと思う。
「ラン何が欲しい?」
「ランちゃん素敵! 今度お母様と一緒にお買い物に行きましょうね!」
「ラン誕生日おめでとう。記念だ。お前が欲しいと言っていたブレスレットだ」
「ランちゃん、誕生日おめでとう。お母様から最新のドレスよ。今度これを着てパーティにいきましょう」
私は切り離されていた。私には一切質問もなく、欲しいものなど与えられはしない。妹がいらないと言った物が私に譲られる。また、私は食事さえも私は家族と一緒には食べられなかった。両親と妹が笑って豪華な食事を囲んでいるのを見た時、自分もそこに入れないかと思った。でも、私がそこに入り込むとシーンと静まって、両親は言う。
「リン、お前の食事は使用人が持っていったはずだぞ?」
「リンちゃん、ごめんなさいね。一人で食べてくれるかしら? 今日は特別なの。ほら、早く部屋に連れて行って!!」
特別ってなんだろう? 妹の特別? 家族の特別? その日の特別? 美味しそうなお野菜、美味しそうなお肉があった。暖かそうなスープも。私が食べるのは冷たいのに。特別だと食事も良くなるのね。そう思った。私は認めたく無かっただけ。逃げてただけ。もう愛されていないことを、リンという存在はこの家族にはいらないということを。
「ふふふ、リン! 見て見て! お母様にまたお洋服を買ってもらったのよ。これ、もういらないからリンにあげるね!」
渡された穴も糸のほつれも色落ちもない綺麗な服。少し着た程度なんだろう。着れない服ではない。新しいのが妹にいくだけ。私に新しい服は与えられないので、妹からもらえることはとてもありがたかった。
「まぁ、リンにその服は着こなせないと思うけどね」
一言余計だけれど。それだけなら良いが、ランは困った子だった。
「なんでーー!! リンには買って私にはないって酷い!! 私もこの本欲しかった!!」
「あら、ランちゃんも本を読みたかったの?」
「そう、読みたい」
「でも、ランちゃんの分はないわ。すぐには買えないし……困ったわね」
「じゃあ、リンのちょうだいよ! ねぇ、いいでしょう?」
私が買ってもらったものなのに、良いわけない。私は首を振る。両親もそこは妹に言い聞かせてくれると思ったのに、どこまでも妹優先だったみたい。
「そうね、リン。ランにその本を渡しなさい!」
「えっ!? 私がお父様にお願いして買ってもらったの。嫌!!」
「貴方はランの何? お姉さんでしょ? お姉さんなら我慢なさい!!」
ぐいっと抱えている本を引っ張りあげられて、尻餅をついた。母が「はい、ランちゃん」と言って妹に本を渡す。妹は笑顔で「お母様、ありがとう」と言った。私がお父様に頼んだのに、なんで貴方が手にしているの? 私のものなのに。姉だから我慢しないといけないの?
その本をランが読んでいたのを見たことがない。後から聞いたことがある。
「ラン、あの本読み終わった?」
「本? つまんないから捨てたよ~」
「え? 捨てた??」
「まったく面白くなかったもん! それに何かを買ってもらうなんて生意気なのよ! 痛い目見るといいわ」
妹自身のお願いは良くて、私がするちょっとのお願いは許されないというのか。
「次もその次も同じことしてあげる。貴方が頼んでも私の物になるってこと忘れないでね。くれぐれも自分の立場を弁えなさい」
ショックだった。思考がまとまらなくて、その場に呆然と立っていたと思う。どうやって部屋に戻ったのかすら覚えていない。ただ、ランの言う通りだった。
「リン、物を大切にできない子に買う物はないよ。困った子だね」
破かれたページ。湿ってぐちゃぐちゃになった本。これをやったのは私じゃない。ランだ。
「ランに渡してから一切触れてない。こんなことしてない!!」
「嘘は良くないな。ランは姉であるリンにやっぱりリンがもらった物だから私が持ってるのは良くないよね、と返したと言っていたぞ」
「そんなの嘘!」
「いい加減にしなさいっ! 自分のやったことを人のせいにするなっ!! ランが嘘をつくわけがないだろう? 姉のお前が妹のせいにするのかっ!!」
一人の大人の男性が出した大きな声。たとえ父といえども、恐怖でしかない。違うのに、悔しくてしかたがないのに、私は私自身を守ろうとする。勝手に口が動いた。
「……っ、ごめん……なさい…………」
唇を噛んだ。グッと込み上げる悲しさや怒りなどのぐちゃぐちゃの感情を抑え込んだ。妹がやったことなのに、姉というだけで責任を負わされる。嫌なことだ。ランがやったことなのに、なぜ私のせいにされないといけないのか。なぜ何も悪いことをしていないのに、謝らないといけないのか。なぜ私を信じてくれないのか。
「初めから素直に謝れば良かったものを……。しばらく、お前に何かを買うことはないと思え」
疲れたようにため息を吐く父に、哀しみが沸いてきた。毎日のように妹に買い与えるのは良くて、たまに頼んでいる私のお願いはダメみたい。本を大切にしなかったのは私じゃないのに、それさえも信じてもらえない。
(ねぇ、どうしたら私の声は届くんですか? どうしたら私の声に耳を傾けてくれますか? どうすれば私を信用していた抱けたのでしょうか?)
もうわからないや。私は押し寄せてくる波に蓋をして、何もなかったことにした。これからは感情を押し殺して、表情を出さないようにしよう。それでひっそりと生きよう。それが私にとっての地獄だとしても。ここから抜け出せる自信もないのだから。
***
【出会い】
ある日、不思議な夢を見た。誰かが私に語りかけてくる夢。
「ねぇ、苦しいの? ねぇ、辛いの? 助けてあげようか?」
真っ暗で何も見えない。おかしなことだけれど、その夢で目を開く。パッと開いた視界に映るのは、ふよふよと浮かぶ小さな丸。それらが私の周りをぐるぐると回っていた。
「ねぇねぇ、聞いてる? 僕たちは愛しい子には笑って欲しいの! 幸せになって欲しいの!」
きゃっきゃっと楽しそうに笑う小さな丸。それはたくさんいた。私の頬に触れては、頭の上に移動して飛び跳ねていた。重みは感じなかったけれど、なんだか暖かさを感じた。冷え切った心を溶かされたような気がした。
「でも、きっと都合の良い夢よね」
「おーい、リーーン!! 僕達の声聞こえてる?」
「うわぁぁぁぁぁぁあ!! びっくりした!」
耳元で叫ばれた。咄嗟に耳を押さえたけれど、キンキン鳴り響いている。とてもうるさい。
「大袈裟な反応だな~。僕たちはリンに会いに来たんだ!!」
「え、私に会いに……?」
「そう。僕たちリンのこと助けに来たの!」
「助け?? よくわからないけど、なんで私の名前知ってるの?」
「むっ。リンは愛し子だもん。みんなリンのこと知ってるよ」
「えーと、愛し子とは?」
名前を知っている理由を聞いたのに、よくわからない返事がきた。『愛し子』とはなんだろう。話の内容からして私のことだとは思うが、そんなものになった覚えはない。
「うーん? なんだったっけ?? 忘れちゃった!」
声も幼いし、言ってることめちゃくちゃだし、丸い子達は小さな子供なのかと思う。
「ちっがーーーう!!! 僕達子供じゃないもん! 僕達はリンよりもっともっと歳上なんだからーーー!!!」
「えっ……?」
「僕達が他よりも幼いのは確かだけど、百年は生きてるからね。もっともーーっと生きている子もいるからね!! わかった?」
「あ、はい。わかりました」
勢いに押され、頷く。丸い子達は驚くことに私よりも歳上らしい。子供と言われたことで拗ねているように見える。そのため、やっぱり子供ではないのかと思う。すぐに「リンの馬鹿ーー! わからずやーー!!」と耳元で多くの子達に叫ばれたので、これ以上は考えないことにした。キーンとして耳が痛い。
「あのさ、ふと気になったんだけど、私が思ってることわかるの?」
そうでないと、あの会話は成り立たない。私は子供のようだと思っただけで、口には出しておないのだから。
「わかるもん。僕達リンのことならなんでもわかるもん!!」
どうやらまだ拗ねているようだ。本当に歳上なのか、と疑問が浮かぶ。激しく首を左右に振ってその思いは吹き飛ばした。大変なことになりそうだと思い、すぐにその疑問は振り払った。
「むーー!!」
「わ、わかったわかった、わかったから! 拗ねないで。私の名前も知ってたもんね。私のことを知ってるってことだよね?」
「な・ん・で、適当なのーー!! 僕達のことちゃんとかまえーー!!!」
今ちゃんと構ってる。話してるもの。え、待って。そんなにぎゅーぎゅー押さないで。重さを感じないはずなのに、大量に押し寄せてくると、潰される。倒れる。
「ね? 僕達すごいでしょ!!」
尻餅をついた。私はキョトンとした顔をしているだろう。夢の中で変な話だが、痛い思いをすると思っていた。その瞬間、不思議な力が私を受け止めた。ふわっと柔らかい何かに当たった気がする。それはもうどこにもなかった。ただ、自慢する小さい丸達がいた。私はそれに返事することなく、しばらくじっと小さい丸達を見つめていた。
「もしかして、君たちすごい子?」
「やっとわかったか!!」
考えに考えた末で、出てきた言葉は単調なものだった。
***
【友達】
「僕達リンの友達だよーー!!」
丸い子達の1人がそう言った。
「それがリンの望み?」
「なんで私の名前……」
「リンは愛し子だもん。それで、僕たちが友達になることがリンの望みなの?」
「愛し子が何かわからないけど、友達になって欲しいのは本当」
「そっか。じゃあ、僕たちみーんなリンの友達ね。今から! リンの望みはなんでも叶えてあげる!」
「あ、あのね、……今は貴方達ともっと仲良くなりたい! それが私の望みだよ」
嬉しそうに私の周りをぴょんぴょん飛ぶ子たち。それがとても可愛く見えた。
「リンは魔力をもっと生かせばいいよ。お直し屋さんしてみたら? 僕たちも力を貸してあげる。リンは家族に認められたいし、いろんな人たちと仲良くなりたいんでしょ? 僕たちが力を貸してあげる。ただし、僕たちのことは内緒。誰にも言っちゃダメ! リンと僕たちの秘密。僕たちの正体は妖精です。精霊の頼みでここまで来ました。でも、今はリンがすきだからお手伝いするの~!!」
「あ、ありがとう?」
「うんうん、感謝が1番! 僕たち嬉しい!!」
(終)
【(以下読む必要なし)本文に使用またはその予定のものをメモしていたワードなど。時系列バラバラ】
「妖精達とは仲良くなれたみたいだな」
両親からの態度は相変わらずだったけれど、家の使用人との関係は変わったと思う。小さな物を修理した。
「こんな物読む分けないじゃない。リンのくせにお父様に買ってもらうなんて生意気なのよ」
部屋の隅で――。
きらきら輝く髪が――。
決めてください。
私の印象がどんどん悪く――。
みんなに――。
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