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11章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にとろとろえっちになってしまうお話
215:教育
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その時です。エレナさんが、空になったグラスをテーブルに置こうとして、ぐらり、と身体が大きく傾きました。
「え、あらっ!?」
「おねえちゃん!?」
視界が、ぐるぐると回り始めます。天井のフレスコ画と、床の大理石が、混じり合って、渦を巻いているようでした。
「あら……? すこし、飲みすぎて、しまったようですわ……♡」
「だ、大丈夫!? 立てる!?」
慌てたユーノくんが、小さな身体で、必死にエレナさんの身体を支えようとします。その肩に回された、まだ細く、しかし確かな力強さを秘めた腕の感触。首筋にかかる、彼の甘い匂い。それらすべてが、エレナさんの最後の理性を、優しく、そして完全に、断ち切りに来るのでした。
「ユーノ様……。そこの、寝台まで……♡ 連れて行って、くださらないかしら……♡」
吐息まじりの、甘く、ねっとりとした声でそうねだると、ユーノくんは顔を真っ赤にしながらも、こくこくと頷きます。
「う、うん! わかった! ちょっと待ってて!」
小さなご主人様は、一生懸命、エレナさんの重い身体を支え、部屋の隅にある、豪奢な天蓋付きのベッドへと、ゆっくりと運んでいきます。その健気な姿が、エレナさんには、たまらなく愛おしく、そして、食欲をそそるように見えました。
(ああ……なんて、可愛らしい……♡)
ベッドの縁にたどり着き、ユーノくんが彼女をそっと横たえようとした、まさにその瞬間。
エレナさんは、倒れ込むその勢いを利用して、自分を支えていたユーノくんの腕を、強く、ぐいっと引き寄せました。
「えっ!?」
驚くユーノくんの、小さな悲鳴。
抵抗する間もなく、彼の華奢な身体は、エレナさんの豊満で柔らかな身体の下敷きになり、二人一緒に、ふかふかのベッドの上へと倒れ込んだのです。
「エレナ……おねえちゃん……?」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。
その上に跨るようにして、エレナさんは、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべました。
「ユーノ様……♡」
その声は、どこまでも甘く、そして、これから始まる晩餐への期待に満ちています。
「いただきます、ね……♡」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。その上に跨るようにして、エレナさんは、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべました。熟れた果実が発酵して、極上の酒になるように、彼女の中で酒精は、理性を溶かし、純粋な欲望だけを蒸留していたのです。
「え、エレナ…おねえちゃん……?」
か細い声で、ご主人様が問いかけます。その声さえも、今のエレナさんにとっては、食欲をそそるスパイスでしかありません。
「ふふっ♡ ユーノ様。先ほどは、あんなに美味しいお酒とタルトを、ごちそうさまでした♡」
とろん、と蕩けきった瞳で、エレナさんはユーノくんの頬を、そっと指先で撫でます。その指先は、彼女自身の身体と同じように、熱く、そして微かに震えていました。メイド服の袖口から覗くその白い手首は、興奮で浮かび上がった血管が青く透けて見え、彼女の昂りを雄弁に物語っています。
「ですから、今度は、わたくしがお礼を差し上げますわ♡ とっても、とっても、気持ちのいい、お礼を…ね?」
その言葉が何を意味するのか、まだユーノくんには理解できません。しかし、目の前のお姉さん先生から放たれる、むせ返るような甘い匂いと、ねっとりとした熱を帯びた視線に、身体の奥がぞくぞくと粟立つのを感じていました。それは、本能的な恐怖と、未知なるものへの抗いがたい好奇心が入り混じった、原始的な戦慄でした。
抵抗する暇も、言葉を発する暇さえも与えず、エレナさんはその熟れた身体を折り曲げ、ゆっくりと顔を近づけます。そして、驚きに見開かれたユーノくんの、小さく柔らかな唇に、自らのそれを、そっと重ね合わせたのです。
「ん……♡」
ふに、と柔らかな感触。鼻腔をくすぐるのは、ユーノくんの肌から香る、まだあどけないミルクのような甘い匂いと、先ほどまで飲んでいた葡萄酒の芳醇な香り。そして、それらが混じり合った、抗いがたいほどに官能的な香りでした。
最初は、ただ唇を重ねるだけの、優しい口づけでした。しかし、それだけでは飽き足らず、エレナさんは、ちゅ、と小さな水音を立てると、まるで熟練の鍵師が錠前をこじ開けるかのように、滑らかな舌をユーノくんの唇の隙間からねじ込みます。
「んむっ!? んん……」
突然侵入してきた、熱く濡れた異物に、ユーノくんの肩がびくりと震えました。驚いて身を固くする彼の口内を、しかしエレナさんの舌は、まるで我が物顔で探検し始めます。小さな歯列を一つ一つ丁寧になぞり、敏感な上顎をくすぐり、そして、逃げ惑う彼の舌を、優しく、しかし執拗に絡め取ったのです。
「ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡」
(まあ……♡ なんて、美味しい……♡)
エレナさんの思考は、快感の渦に溶けていきました。ユーノくんの舌は、彼が作ったあの葡萄酒のように、甘く、瑞々しく、そして生命力に満ち溢れています。ただの子供のそれではありません。アストール家に代々受け継がれる、規格外の魔力が凝縮された、極上の蜜の味。高位の魔術師は、口づけのような深い接触を通じて、相手の魔力循環や魂の微かな揺らぎを読み取ることができます。エレナさんの鋭敏になった五感は、ユーノくんの唾液に混じる魔力の奔流から、彼自身の強大な潜在能力に加え、別の、静かで研ぎ澄まされた、それでいてどこか影のある魔力の残滓を確かに感じ取っていました。その味を、もっと、もっと深く味わいたい。その一心で、エレナさんはさらに深く舌を絡め、彼の唾液の一滴までをも、貪るように啜るのでした。
「え、あらっ!?」
「おねえちゃん!?」
視界が、ぐるぐると回り始めます。天井のフレスコ画と、床の大理石が、混じり合って、渦を巻いているようでした。
「あら……? すこし、飲みすぎて、しまったようですわ……♡」
「だ、大丈夫!? 立てる!?」
慌てたユーノくんが、小さな身体で、必死にエレナさんの身体を支えようとします。その肩に回された、まだ細く、しかし確かな力強さを秘めた腕の感触。首筋にかかる、彼の甘い匂い。それらすべてが、エレナさんの最後の理性を、優しく、そして完全に、断ち切りに来るのでした。
「ユーノ様……。そこの、寝台まで……♡ 連れて行って、くださらないかしら……♡」
吐息まじりの、甘く、ねっとりとした声でそうねだると、ユーノくんは顔を真っ赤にしながらも、こくこくと頷きます。
「う、うん! わかった! ちょっと待ってて!」
小さなご主人様は、一生懸命、エレナさんの重い身体を支え、部屋の隅にある、豪奢な天蓋付きのベッドへと、ゆっくりと運んでいきます。その健気な姿が、エレナさんには、たまらなく愛おしく、そして、食欲をそそるように見えました。
(ああ……なんて、可愛らしい……♡)
ベッドの縁にたどり着き、ユーノくんが彼女をそっと横たえようとした、まさにその瞬間。
エレナさんは、倒れ込むその勢いを利用して、自分を支えていたユーノくんの腕を、強く、ぐいっと引き寄せました。
「えっ!?」
驚くユーノくんの、小さな悲鳴。
抵抗する間もなく、彼の華奢な身体は、エレナさんの豊満で柔らかな身体の下敷きになり、二人一緒に、ふかふかのベッドの上へと倒れ込んだのです。
「エレナ……おねえちゃん……?」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。
その上に跨るようにして、エレナさんは、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべました。
「ユーノ様……♡」
その声は、どこまでも甘く、そして、これから始まる晩餐への期待に満ちています。
「いただきます、ね……♡」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。その上に跨るようにして、エレナさんは、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべました。熟れた果実が発酵して、極上の酒になるように、彼女の中で酒精は、理性を溶かし、純粋な欲望だけを蒸留していたのです。
「え、エレナ…おねえちゃん……?」
か細い声で、ご主人様が問いかけます。その声さえも、今のエレナさんにとっては、食欲をそそるスパイスでしかありません。
「ふふっ♡ ユーノ様。先ほどは、あんなに美味しいお酒とタルトを、ごちそうさまでした♡」
とろん、と蕩けきった瞳で、エレナさんはユーノくんの頬を、そっと指先で撫でます。その指先は、彼女自身の身体と同じように、熱く、そして微かに震えていました。メイド服の袖口から覗くその白い手首は、興奮で浮かび上がった血管が青く透けて見え、彼女の昂りを雄弁に物語っています。
「ですから、今度は、わたくしがお礼を差し上げますわ♡ とっても、とっても、気持ちのいい、お礼を…ね?」
その言葉が何を意味するのか、まだユーノくんには理解できません。しかし、目の前のお姉さん先生から放たれる、むせ返るような甘い匂いと、ねっとりとした熱を帯びた視線に、身体の奥がぞくぞくと粟立つのを感じていました。それは、本能的な恐怖と、未知なるものへの抗いがたい好奇心が入り混じった、原始的な戦慄でした。
抵抗する暇も、言葉を発する暇さえも与えず、エレナさんはその熟れた身体を折り曲げ、ゆっくりと顔を近づけます。そして、驚きに見開かれたユーノくんの、小さく柔らかな唇に、自らのそれを、そっと重ね合わせたのです。
「ん……♡」
ふに、と柔らかな感触。鼻腔をくすぐるのは、ユーノくんの肌から香る、まだあどけないミルクのような甘い匂いと、先ほどまで飲んでいた葡萄酒の芳醇な香り。そして、それらが混じり合った、抗いがたいほどに官能的な香りでした。
最初は、ただ唇を重ねるだけの、優しい口づけでした。しかし、それだけでは飽き足らず、エレナさんは、ちゅ、と小さな水音を立てると、まるで熟練の鍵師が錠前をこじ開けるかのように、滑らかな舌をユーノくんの唇の隙間からねじ込みます。
「んむっ!? んん……」
突然侵入してきた、熱く濡れた異物に、ユーノくんの肩がびくりと震えました。驚いて身を固くする彼の口内を、しかしエレナさんの舌は、まるで我が物顔で探検し始めます。小さな歯列を一つ一つ丁寧になぞり、敏感な上顎をくすぐり、そして、逃げ惑う彼の舌を、優しく、しかし執拗に絡め取ったのです。
「ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡」
(まあ……♡ なんて、美味しい……♡)
エレナさんの思考は、快感の渦に溶けていきました。ユーノくんの舌は、彼が作ったあの葡萄酒のように、甘く、瑞々しく、そして生命力に満ち溢れています。ただの子供のそれではありません。アストール家に代々受け継がれる、規格外の魔力が凝縮された、極上の蜜の味。高位の魔術師は、口づけのような深い接触を通じて、相手の魔力循環や魂の微かな揺らぎを読み取ることができます。エレナさんの鋭敏になった五感は、ユーノくんの唾液に混じる魔力の奔流から、彼自身の強大な潜在能力に加え、別の、静かで研ぎ澄まされた、それでいてどこか影のある魔力の残滓を確かに感じ取っていました。その味を、もっと、もっと深く味わいたい。その一心で、エレナさんはさらに深く舌を絡め、彼の唾液の一滴までをも、貪るように啜るのでした。
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