剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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11章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にとろとろえっちになってしまうお話

214:教育

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「……ふふ。では、ほんの、一口だけ。味見だけ、させていただきますわね?」

エレナさんは、慈愛に満ちた聖女のような微笑みを浮かべながら、その実、心の中では、悪魔の囁きにそっと耳を傾けておりました。これは、味見。ええ、あくまで、未来の領主様からの、大切なお願いなのですから。任務の一環、と言えなくもありませんわ。

「やったあ!」

ユーノくんは嬉しそうに声を上げると、用意していた小さなクリスタルのグラスに、とくとくと、ルビー色の液体を注ぎます。その光景は、まるで、これから始まる甘美な儀式の、始まりを告げているかのようでした。

エレナさんは、差し出されたグラスを、優雅な仕草で受け取ります。そして、まずはその香りを確かめるように、ゆっくりと鼻を近づけました。ふわり、と鼻腔をくすぐる、濃厚で複雑な甘い香り。それだけで、身体の芯が、とろり、と蕩けてしまいそうです。

「……とても、良い香りですわ。まるで、春の庭園にいるかのよう…」

うっとりとした表情でそう呟くと、彼女は、紅色の液体を、ちびり、と舌に乗せました。

その瞬間、エレナさんの青い瞳が、驚きに見開かれました。

「まあ……!」

口の中に広がったのは、衝撃的なまでの、美味しさの奔流でした。
最初に感じたのは、完熟した葡萄の、凝縮された濃厚な甘み。それが舌の上でとろけたかと思うと、次の瞬間には、木苺を思わせる爽やかな酸味が、味覚のすべてを駆け巡ります。そして、喉を通り過ぎる頃には、蜂蜜のようなまろやかなコクと、微かな花の香りが、官能的な余韻となって鼻腔をくすぐるのでした。ただ美味しいだけではありません。液体そのものに魔力が満ちているのです。一口飲むごとに、体内の魔力が穏やかに活性化し、疲れた身体の隅々まで、温かいエネルギーが満ちていくのを感じます。

「おいしい……。こんなに美味しいお酒、わたくし、生まれて初めていただきましたわ……」

それは、決して誇張ではありませんでした。夫であるニルスと飲む安酒場のエールとも、冒険の祝勝会で飲んだドワーフの火酒とも、そして、師であるアウレリウスに無理やり飲まされた、とても高価な葡萄酒とも、まったく次元が違うのです。それは、もはや飲み物というよりも、魔術によって生み出された、至高の芸術品でした。

「ほんと!? よかったあ!」

自分の作ったものを心から褒められて、ユーノくんは、心の底から嬉しそうに、満面の笑みを浮かべます。そのあまりにも無垢な笑顔に、エレナさんの心は、さらに温かくなるのでした。

「このタルトも、そのお酒に合うように、甘さを少し控えめにして、隠し味に岩塩を少しだけ入れてみたんだ! 一緒に食べると、もっと美味しいよ!」
「まあ、すごい。ユーノ様は、本当にお料理がお上手ですのね。将来は、きっと、たくさんの女性を虜にしてしまいますわ」
「えへへ、そうかな? エレナおねえちゃんが、今夜最初のお客さんだよ!」

そんな、たわいもない会話を交わしながら、エレナさんのグラスは、みるみるうちに空になっていきました。一口だけ、と心に誓ったはずの理性の壁は、この悪魔的な美味しさの前には、あまりにも脆く、はかないものでした。

「おねえちゃん、おかわり、いる?」
「あら、いいのですか? では、もう一杯だけ……♡」

ユーノくんは、エレナさんが美味しそうにお酒を飲む姿が、よほど嬉しいのでしょう。彼女のグラスが空になるのを見計らっては、嬉々として次の杯を注ぎます。エレナさんもまた、その無邪気な好意を無下にはできず、そして何より、この禁断の味の虜になってしまい、断ることができません。

杯を重ねるごとに、エレナさんの身体は、内側からゆっくりと、しかし確実に、熱を帯びていきました。メイド服の下、黒いレースの下着に包まれた肌は、ほんのりと桜色に染まり、じっとりと汗ばみ始めます。黒いドレスの下で、豊かな双丘の先端は、硬く、尖ったまま、絶えず存在を主張していました。

思考は、だんだんと、霧がかかったようにぼんやりとしてきます。目の前で、熱心に地理の教科書の間違い探しをしているユーノくんの、その真剣な横顔が、なんだかとても愛おしく、そして、雄々しく見えてくるのでした。

(まあ……ユーノ様。こんなに小さくて、可愛らしいのに……。こんなに素敵な殿方が、目の前にいらっしゃるなんて……♡)

酔いが回るにつれて、思考はどんどん、あらぬ方向へと滑っていきます。夫ニルスのこと、店の借金のこと、そんな現実的な悩みは、今はもう、頭の片隅にもありません。ただ、この心地よい酩酊感と、目の前の愛らしいご主人様のことだけで、胸がいっぱいになっておりました。

「……おねえちゃん? 顔、まっかだよ? だいじょうぶ?」

心配そうにこちらを覗き込むユーノくんの顔が、やけに近くに見えます。その吐息がかかるほどの距離に、エレナさんの心臓が、どきん、と大きく跳ねました。

「だ、大丈夫ですわよ……♡ わたくし、これでも、お酒には、強い方ですの……ふふっ♡」

呂律が回っていないことにも気づかず、エレナさんは、へにゃり、と蕩けきった笑みを浮かべます。その姿は、もはや威厳ある魔術師ではなく、ただの酔っ払った、男好きのする色っぽい人妻そのものでした。
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