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11章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にとろとろえっちになってしまうお話
250:教師
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翌朝、リリアさんの意識は、柔らかな光と、小鳥のさえずりの中で、ゆっくりと浮上しました。最初に感じたのは、全身を包むような、心地よい倦怠感と、身体の芯に残る、甘い熱の余韻。そして、自分を優しく抱きしめる、小さな、しかし確かな温もりでした。
(ん……。わたくし、昨日は、ユーノ様と、錬金術の……)
そこまで思い出したところで、昨夜の記憶が、濁流のように脳内になだれ込んできます。自ら禁断の薬を口にし、ユーノ様を押し倒し、そして、めちゃくちゃに壊してほしいと、涙ながらに懇願したこと。そのすべてを思い出した瞬間、リリアさんの顔から、さあっと血の気が引いていきました。
(わ、わたくしは、なんて、はしたないことを……!)
恐る恐る目を開けると、視界に飛び込んできたのは、あどけない寝顔で、すぅすぅと健やかな寝息を立てるユーノくんの姿でした。自分は、乱れたメイド服のまま、この愛らしいご主人様に、母親のように抱きしめられて眠っていたのです。
「きゃあああっ!?♡♡」
リリアさんは、小さな悲鳴を上げて、ベッドから飛び起きました。その衝撃で、ユーノくんも、ぱちり、と大きな青い瞳を開きます。
「ん……おねえちゃん、おはよう!」
眠たそうに目をこすりながら、ユーノくんは、蕩けそうな、甘い笑顔を向けました。そして、起き上がろうとするリリアさんの腰に、ぎゅっとしがみつきます。
「おねえちゃん、大好きだよ! 今日も、いっぱいお勉強がんばるからね!」
その、あまりにも無邪気な言葉と、純粋な笑顔。しかし、その瞳の奥に、昨夜自分を獣のように貪り尽くした、若き支配者の獰猛な光が、一瞬だけきらりと宿ったのを、リリアさんは見逃しませんでした。「お勉強」。その言葉が、ただの学問だけを指しているのではないことを、彼女はもう、その身をもって知ってしまっています。その、あまりのギャップに、リリアさんの心は、罪悪感と、羞恥と、そしてそれ以上の、どうしようもないほどの背徳的な悦びで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられてしまうのでした。
(だめですわ、リリア。しっかりなさい)
彼女は、必死に自分に言い聞かせます。昨夜のことは、すべて、あの禁断の薬が見せた、甘い悪夢。そう、そういうことにしておかなければ、もう、正気ではいられません。
「……ええ、ユーノ様。わたくしも、大好きですわ♡」
リリアさんは、内心の葛藤をすべて押し殺し、完璧な「頼れるおねえちゃん先生」の笑顔を、その顔に貼り付けました。
「さあ、まずは、お着替えをして、食堂へ向かいましょう。きっと、エレナ先輩が、お待ちかねですわよ?」
「うん!」
素直に頷くユーノくんの手を取り、リリアさんは、よろめきそうになる足で、しっかりと立ち上がります。その身体の奥深くには、昨夜、何度も注ぎ込まれた、若きご主人様の熱い生命力が、まだ確かに宿っているのを感じながら。
二人は、何事もなかったかのように、手を取り合って実験室を後にするのでした。しかし、リリアさんの心と身体には、決して元には戻れない、甘美で、そして背徳的な変化が、確かに刻み込まれてしまったのです。
◇◇◇
秋の夜長、領主邸の窓の外では、虫の音がりんりんと、まるで何かを訴えかけるように鳴り響いておりました。銀色の月光が、ステンドグラスを通して室内へと差し込み、床に敷かれた高価な絨毯の上に、幻想的な光の模様を描き出しています。
その日の夜のことです。エレナさんの私室の扉が、おそるおそる、控えめにノックされました。扉を開けると、そこに立っていたのは、いつもの知的な眼鏡の奥の瞳を、不安と、そして奇妙な熱っぽさで潤ませた、後輩のリリアさんでした。その手には、小さな銀のトレイ。上には、湯気の立つハーブティーが二つ、用意されています。
「先輩……。少し、お話が、よろしいでしょうか……?」
その声は、か細く、そして微かに震えておりました。エレナさんは、彼女のただならぬ様子を察し、静かに部屋へと招き入れます。リリアさんは、まるで壊れ物を扱うかのように、テーブルの上にそっとティーカップを置くと、エレナさんの向かいの椅子に、深く腰掛けました。
部屋を満たすのは、カモミールの心を落ち着かせる甘い香りと、二人の間に流れる、息が詰まるような沈黙だけです。先にその沈黙を破ったのは、リリアさんの方でした。
「先輩……。わたくし、昨夜……ユーノ様と……」
そこまで言うと、リリアさんの言葉は途切れ、その白い頬が、ぽっと赤く染まります。眼鏡の奥の美しい瞳は、羞恥と、罪悪感と、そしてそれらを遥かに凌駕する、どうしようもないほどの甘美な記憶に、とろりと蕩けておりました。
「わたくし……ユーノ様の、あの、緑色のポーションを……ほんの少しだけ、味見のつもりで……。そうしたら、身体が、言うことを聞かなくなってしまって……」
しどろもどろになりながら、リリアさんは告白を始めました。それは、錬金術の特別授業という名目のもと、自らが若きご主人様を誘い、その聖なる純潔を捧げ、身も心も、そして魂さえも、彼の若く強大な力によって完全に蹂躙されてしまったという、あまりにも背徳的な顛末でした。
(ん……。わたくし、昨日は、ユーノ様と、錬金術の……)
そこまで思い出したところで、昨夜の記憶が、濁流のように脳内になだれ込んできます。自ら禁断の薬を口にし、ユーノ様を押し倒し、そして、めちゃくちゃに壊してほしいと、涙ながらに懇願したこと。そのすべてを思い出した瞬間、リリアさんの顔から、さあっと血の気が引いていきました。
(わ、わたくしは、なんて、はしたないことを……!)
恐る恐る目を開けると、視界に飛び込んできたのは、あどけない寝顔で、すぅすぅと健やかな寝息を立てるユーノくんの姿でした。自分は、乱れたメイド服のまま、この愛らしいご主人様に、母親のように抱きしめられて眠っていたのです。
「きゃあああっ!?♡♡」
リリアさんは、小さな悲鳴を上げて、ベッドから飛び起きました。その衝撃で、ユーノくんも、ぱちり、と大きな青い瞳を開きます。
「ん……おねえちゃん、おはよう!」
眠たそうに目をこすりながら、ユーノくんは、蕩けそうな、甘い笑顔を向けました。そして、起き上がろうとするリリアさんの腰に、ぎゅっとしがみつきます。
「おねえちゃん、大好きだよ! 今日も、いっぱいお勉強がんばるからね!」
その、あまりにも無邪気な言葉と、純粋な笑顔。しかし、その瞳の奥に、昨夜自分を獣のように貪り尽くした、若き支配者の獰猛な光が、一瞬だけきらりと宿ったのを、リリアさんは見逃しませんでした。「お勉強」。その言葉が、ただの学問だけを指しているのではないことを、彼女はもう、その身をもって知ってしまっています。その、あまりのギャップに、リリアさんの心は、罪悪感と、羞恥と、そしてそれ以上の、どうしようもないほどの背徳的な悦びで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられてしまうのでした。
(だめですわ、リリア。しっかりなさい)
彼女は、必死に自分に言い聞かせます。昨夜のことは、すべて、あの禁断の薬が見せた、甘い悪夢。そう、そういうことにしておかなければ、もう、正気ではいられません。
「……ええ、ユーノ様。わたくしも、大好きですわ♡」
リリアさんは、内心の葛藤をすべて押し殺し、完璧な「頼れるおねえちゃん先生」の笑顔を、その顔に貼り付けました。
「さあ、まずは、お着替えをして、食堂へ向かいましょう。きっと、エレナ先輩が、お待ちかねですわよ?」
「うん!」
素直に頷くユーノくんの手を取り、リリアさんは、よろめきそうになる足で、しっかりと立ち上がります。その身体の奥深くには、昨夜、何度も注ぎ込まれた、若きご主人様の熱い生命力が、まだ確かに宿っているのを感じながら。
二人は、何事もなかったかのように、手を取り合って実験室を後にするのでした。しかし、リリアさんの心と身体には、決して元には戻れない、甘美で、そして背徳的な変化が、確かに刻み込まれてしまったのです。
◇◇◇
秋の夜長、領主邸の窓の外では、虫の音がりんりんと、まるで何かを訴えかけるように鳴り響いておりました。銀色の月光が、ステンドグラスを通して室内へと差し込み、床に敷かれた高価な絨毯の上に、幻想的な光の模様を描き出しています。
その日の夜のことです。エレナさんの私室の扉が、おそるおそる、控えめにノックされました。扉を開けると、そこに立っていたのは、いつもの知的な眼鏡の奥の瞳を、不安と、そして奇妙な熱っぽさで潤ませた、後輩のリリアさんでした。その手には、小さな銀のトレイ。上には、湯気の立つハーブティーが二つ、用意されています。
「先輩……。少し、お話が、よろしいでしょうか……?」
その声は、か細く、そして微かに震えておりました。エレナさんは、彼女のただならぬ様子を察し、静かに部屋へと招き入れます。リリアさんは、まるで壊れ物を扱うかのように、テーブルの上にそっとティーカップを置くと、エレナさんの向かいの椅子に、深く腰掛けました。
部屋を満たすのは、カモミールの心を落ち着かせる甘い香りと、二人の間に流れる、息が詰まるような沈黙だけです。先にその沈黙を破ったのは、リリアさんの方でした。
「先輩……。わたくし、昨夜……ユーノ様と……」
そこまで言うと、リリアさんの言葉は途切れ、その白い頬が、ぽっと赤く染まります。眼鏡の奥の美しい瞳は、羞恥と、罪悪感と、そしてそれらを遥かに凌駕する、どうしようもないほどの甘美な記憶に、とろりと蕩けておりました。
「わたくし……ユーノ様の、あの、緑色のポーションを……ほんの少しだけ、味見のつもりで……。そうしたら、身体が、言うことを聞かなくなってしまって……」
しどろもどろになりながら、リリアさんは告白を始めました。それは、錬金術の特別授業という名目のもと、自らが若きご主人様を誘い、その聖なる純潔を捧げ、身も心も、そして魂さえも、彼の若く強大な力によって完全に蹂躙されてしまったという、あまりにも背徳的な顛末でした。
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