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12章 クールな受付嬢も暑さでとろとろに溶けてしまうお話
288:土産
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「そ、そんなことは、ありませんわ! あれは、その、南国の開放的な雰囲気に、少し、当てられてしまっただけで…!」
「ふふふっ♡♡♡♡♡セレスさんったら、まだそんなことを言ってるんですかぁ?♡♡♡♡♡すっごく、気持ちよさそうでしたよぉ♡♡♡♡♡」
セレスさんの、あまりにも見え透いた強がりを、リーゼさんが、くすくすと、悪戯っぽく笑い飛ばします。その、あまりにも無邪気な態度に、セレスさんは、ぐっと言葉を詰まらせるのでした。
アシュワース氏は、そんな二人のやり取りを、心底楽しそうに眺めながら、二つの、小さな包みを差し出しました。
「さあ、食事の前に、シャワーでも浴びてくるといい。これは、私からの、ささやかなるプレゼントだ。昨日の働きに対する、褒美だと思ってくれたまえ」
促されるままに包みを受け取った二人は、その中身を見て、思わず、深い深いため息をつきます。そこに収められていたのは、どう考えても、まともな婦女子が、その肌に直接身に着けるのをためらうような、あまりにも悪趣味で、挑発的なデザインの下着だったのでした。
それは、まるで溶かした銀をそのまま固めたかのような、艶めかしい光沢を放つ、マイクロビキニでした。蜘蛛の糸よりも細い、銀色の鎖が、かろうじて、彼女たちの豊かな乳房の先端と、恥丘の最も秘められた部分を、申し訳程度に隠しているだけの、あまりにも破廉恥なデザイン。その鎖の一本一本には、極小の魔術的なルーンが刻まれており、身に着ける者の体温に反応して、ほのかに色を変えるという、悪魔的な仕掛けまで施されていました。
「…マスター。あなたの、その悪趣味は、どうにかならないものでしょうか」
「まあ、そう言うな。上には好きなものを着ていい。これは、あくまで、私からの、ささやかなる愛情表現だよ」
セレスさんは、呆れ果てた声でそう言いますが、アシュワース氏は、どこ吹く風です。二人は、顔を見合わせ、苦笑しながらも、その悪趣味なプレゼントを受け取らざるを得ませんでした。シャワールームで、昨夜の男たちの胤と、自分たちの愛液で汚れた身体を洗い流しながら、二人は、この島に来てから、自分たちの貞操観念が、いかに、そしてどれほど、麻痺してしまっているかを、改めて実感するのでした。
結局、二人は、その悪趣味なマイクロビキニの上から、この島に来る時に着ていた、それぞれの私服を身にまとうことにしました。リーゼさんは、胸元が大きく開いた純白のワンピース。セレスさんは、身体のラインがくっきりと浮かび上がる、黒のタイトなパンツスタイル。しかし、その服の下で、銀色の鎖が、肌に冷たく、そして熱く食い込み、そのたびに、二人の身体の奥底で、昨夜の記憶が、甘く、そして疼くように蘇るのでした。
◇◇◇
豪華なブランチをとりながら、アシュワース氏は、昨日の遺跡探索の結果を、まるで大学教授が講義でもするかのように、滔々と語り始めました。
「やはり、私の見立て通りだった。あの森の奥にあったのは、我々が知る、どの神話体系にも属さない、極めて古い、名もなき神を祀った巨大な神殿遺跡、その入り口のようだった」
彼の話によれば、この島の活発な火山活動の影響で、地中に埋もれていたはずの古代遺跡の入り口部分が、地表に露出していたとのこと。その神殿は、この島でしか採掘されない、月の魔力を吸収して自律的に再生するという特殊な鉱石『月長石』をふんだんに使って建造されており、侵入者を排除するべく設計された、巨大な迷宮のような構造になっていたそうです。
「しかし、内部は、ほとんどが水没していた。おそらく、数百年前に起こった、大規模な地殻変動の影響だろう。そして、その水の中には、極めて強力な、そして邪悪な魔物の気配が、満ち満ちていた。おそらくは、古代の神々に仕えていた、守護者のような存在か、古代のアンデット、あるいは別の入り口から侵入した水棲の魔物、あたりがあの場に留まっているのだろう」
アシュワース氏は、入り口付近を、同行させた戦闘用ゴーレムに命じて、徹底的に調査させたそうです。その結果、遺跡の奥には、極めて高度で、そして危険な、古代の封印魔術が、幾重にも施されていることが判明しました。
「下手に手を出せば、アストリナの街が、まるごと吹き飛びかねんほどの、強大なエネルギーが眠っている。危険すぎると判断し、私の方で、さらに強力な封印の結界を、入り口に幾重にも施してきた。あれを破れる者は、大陸広しといえど、そうはおるまい」
そう言って、彼は、心底楽しそうに笑いました。
「いずれ、腕利きの探索チームを、改めて派遣する必要があるだろうな。ふむ、心当たりがないでもないが…それは、また別の話だ」
その言葉に、リーゼさんとセレスさんは、ただ、呆然と顔を見合わせるばかりでした。自分たちが、この男の、常軌を逸した欲望の捌け口にされている間に、彼は、そんな、世界を揺るがしかねないほどの、重大な発見をしていたのです。その、あまりにも大きなスケールの差に、二人は、自分たちが、いかに、この男の掌の上で踊らされているだけの、ちっぽけな存在であるかを、改めて思い知らされたのでした。
「ふふふっ♡♡♡♡♡セレスさんったら、まだそんなことを言ってるんですかぁ?♡♡♡♡♡すっごく、気持ちよさそうでしたよぉ♡♡♡♡♡」
セレスさんの、あまりにも見え透いた強がりを、リーゼさんが、くすくすと、悪戯っぽく笑い飛ばします。その、あまりにも無邪気な態度に、セレスさんは、ぐっと言葉を詰まらせるのでした。
アシュワース氏は、そんな二人のやり取りを、心底楽しそうに眺めながら、二つの、小さな包みを差し出しました。
「さあ、食事の前に、シャワーでも浴びてくるといい。これは、私からの、ささやかなるプレゼントだ。昨日の働きに対する、褒美だと思ってくれたまえ」
促されるままに包みを受け取った二人は、その中身を見て、思わず、深い深いため息をつきます。そこに収められていたのは、どう考えても、まともな婦女子が、その肌に直接身に着けるのをためらうような、あまりにも悪趣味で、挑発的なデザインの下着だったのでした。
それは、まるで溶かした銀をそのまま固めたかのような、艶めかしい光沢を放つ、マイクロビキニでした。蜘蛛の糸よりも細い、銀色の鎖が、かろうじて、彼女たちの豊かな乳房の先端と、恥丘の最も秘められた部分を、申し訳程度に隠しているだけの、あまりにも破廉恥なデザイン。その鎖の一本一本には、極小の魔術的なルーンが刻まれており、身に着ける者の体温に反応して、ほのかに色を変えるという、悪魔的な仕掛けまで施されていました。
「…マスター。あなたの、その悪趣味は、どうにかならないものでしょうか」
「まあ、そう言うな。上には好きなものを着ていい。これは、あくまで、私からの、ささやかなる愛情表現だよ」
セレスさんは、呆れ果てた声でそう言いますが、アシュワース氏は、どこ吹く風です。二人は、顔を見合わせ、苦笑しながらも、その悪趣味なプレゼントを受け取らざるを得ませんでした。シャワールームで、昨夜の男たちの胤と、自分たちの愛液で汚れた身体を洗い流しながら、二人は、この島に来てから、自分たちの貞操観念が、いかに、そしてどれほど、麻痺してしまっているかを、改めて実感するのでした。
結局、二人は、その悪趣味なマイクロビキニの上から、この島に来る時に着ていた、それぞれの私服を身にまとうことにしました。リーゼさんは、胸元が大きく開いた純白のワンピース。セレスさんは、身体のラインがくっきりと浮かび上がる、黒のタイトなパンツスタイル。しかし、その服の下で、銀色の鎖が、肌に冷たく、そして熱く食い込み、そのたびに、二人の身体の奥底で、昨夜の記憶が、甘く、そして疼くように蘇るのでした。
◇◇◇
豪華なブランチをとりながら、アシュワース氏は、昨日の遺跡探索の結果を、まるで大学教授が講義でもするかのように、滔々と語り始めました。
「やはり、私の見立て通りだった。あの森の奥にあったのは、我々が知る、どの神話体系にも属さない、極めて古い、名もなき神を祀った巨大な神殿遺跡、その入り口のようだった」
彼の話によれば、この島の活発な火山活動の影響で、地中に埋もれていたはずの古代遺跡の入り口部分が、地表に露出していたとのこと。その神殿は、この島でしか採掘されない、月の魔力を吸収して自律的に再生するという特殊な鉱石『月長石』をふんだんに使って建造されており、侵入者を排除するべく設計された、巨大な迷宮のような構造になっていたそうです。
「しかし、内部は、ほとんどが水没していた。おそらく、数百年前に起こった、大規模な地殻変動の影響だろう。そして、その水の中には、極めて強力な、そして邪悪な魔物の気配が、満ち満ちていた。おそらくは、古代の神々に仕えていた、守護者のような存在か、古代のアンデット、あるいは別の入り口から侵入した水棲の魔物、あたりがあの場に留まっているのだろう」
アシュワース氏は、入り口付近を、同行させた戦闘用ゴーレムに命じて、徹底的に調査させたそうです。その結果、遺跡の奥には、極めて高度で、そして危険な、古代の封印魔術が、幾重にも施されていることが判明しました。
「下手に手を出せば、アストリナの街が、まるごと吹き飛びかねんほどの、強大なエネルギーが眠っている。危険すぎると判断し、私の方で、さらに強力な封印の結界を、入り口に幾重にも施してきた。あれを破れる者は、大陸広しといえど、そうはおるまい」
そう言って、彼は、心底楽しそうに笑いました。
「いずれ、腕利きの探索チームを、改めて派遣する必要があるだろうな。ふむ、心当たりがないでもないが…それは、また別の話だ」
その言葉に、リーゼさんとセレスさんは、ただ、呆然と顔を見合わせるばかりでした。自分たちが、この男の、常軌を逸した欲望の捌け口にされている間に、彼は、そんな、世界を揺るがしかねないほどの、重大な発見をしていたのです。その、あまりにも大きなスケールの差に、二人は、自分たちが、いかに、この男の掌の上で踊らされているだけの、ちっぽけな存在であるかを、改めて思い知らされたのでした。
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