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17章 ボクっ娘魔術師奥様が教授と思い出振り返りえっちの報告をするおはなし
393:師弟
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「へぇ、面白そうじゃん。でも、ボク、そういう地味な調査って、あんまり得意じゃないんだよねぇ」
リノアは、わざと気乗りのしない素振りを見せた。正直なところ、古代遺跡には興味がある。しかし、この腹の底の読めない男の掌の上で踊らされるのは、癪だった。
「なに、君の専門である、古代魔術の結界解除と、呪詛の鑑定に、少しばかり力を貸してもらいたいだけだ。もちろん、報酬は弾む。君の店のポーションの材料となる希少な薬草も、優先的に回そう。もちろん、君が退屈しないよう、最高のメンバーを用意させてもらうとも。君の師、アウレリウス教授からの、たっての推薦でもある」
アシュワースは、にやり、と人の悪い笑みを浮かべた。その瞳は、すべてを見透かしているかのようだ。
「心配はいらん。君が心の底から満足できるような、『とびきりの体力』を持った、優秀なメンバーを、こちらで特別に用意させる」
その、あまりにもあからさまで、淫らな提案。リノアの身体の奥で、ラミアと人魚の血が、ずくん、と熱く疼いた。ガラハッドとの情事でさえ、彼女の尽きることのない渇きを、完全には癒せなかったのだ。もっと、もっと、圧倒的に強い雄に、めちゃくちゃにされたい。その、抗いがたい欲望が、彼女の理性を焼き尽くしていく。
(どんな男を用意してくれるんだろうねぇ。ガラハッドみたいな、岩みたいな筋肉の男かな? それとも、もっとこう、鞭みたいにしなやかで、技術でねじ伏せてくるような……♡ ああ、どっちもいいなぁ♡♡ いっそのこと、二人同時に、なんてのも……♡♡♡)
リノアは、ぺろり、と赤い舌で唇を濡らすと、悪戯っぽく微笑んでみせた。
「へぇ……? それなら、期待しちゃおうかな。ボク、見ての通り、か弱いからさぁ。ちゃんと、ボクを守ってくれるくらい、屈強で、体力のある男を用意してくれるんだろうねぇ?」
「ああ、もちろんだとも。君の、その有り余る『元気』を、朝まで、いや、三日三晩だって、喜んで受け止めてくれるような、とっておきの逸材を、な」
二人の間に、腹の探り合いのような、ねっとりとした視線が交錯する。その時、アシュワースは思い出したように付け加えた。
「ああ、そうだ。アウレリウス教授が、出発の前に、一度、魔術師ギルドに寄るようにと、君に伝言を預かっている。準備に必要なものがあるのだろう」
「はいはい、わかったよ。じゃ、そういうことで。しっかり準備してくるから、期待して待っててよね」
リノアは、ひらひらと手を振り、軽やかな足取りで執務室を後にした。重厚な扉が、ぱたん、と閉まる。残された静寂の中、アシュワースは、傍らに控えていたセレスに、ぽつりと呟いた。
「……やれやれ。あいつも、師匠に似て、食えん女狐だ」
「…はい。ですが、あれほどの魔術師は、そうそうおりません。彼女ならば、きっと」
セレスの声には、以前のような氷の冷たさはだけではなく、どこか熱を帯びた、主への絶対的な忠誠心と、そして、リノアという同性の強者に対する、嫉妬と羨望が入り混じった、複雑な響きがあった。あの島での出来事は、彼女の心と身体を、完全に従順な「雌」へと変えてしまっていたのである。
「ふん。まあ、見てのお楽しみだな」
「…あの、それはそうと、マスター…♡」
セレスは、うっとりとした表情でアシュワースににじり寄ると、おもむろにスカートの裾をたくし上げた。黒いストッキングに包まれた、完璧な曲線を描く臀部。しかし、その中心にあるべき、下着の存在はどこにもなかった。彼女は、自らの手でその豊満な肉の丘を左右に押し開き、徹底的に開発され尽くした、とろとろの蜜で濡れそぼった秘裂を、主人の目の前に晒け出した。
「わ、わたし…♡♡♡まだ、足りません…♡♡♡♡♡マスターの、おっきくて、あったかいので…♡♡♡♡♡わ、わたしを、満たして…♡♡♡♡♡おねがい、しますぅ♡♡♡♡♡」
「はは。まぁ、仕方ないな」
アシュワースは、呆れたように、しかしその口元には満足げな笑みを浮かべて、そう呟いた。セレスは、まるでご褒美を与えられる子犬のように、歓喜の声を漏らすと、くるりと背を向け、主人のたくましい膝の上に、ゆっくりと自ら跨るのであった。
◇◇◇
冒険者ギルドの、むせ返るような熱気と喧騒を背に、リノアは、丘陵地区へと続く、緩やかな坂道を登っていた。目指すは、アストリナ魔術師ギルドの本拠地である、黒曜石造りの巨大な塔「星見の塔」である。
ギルドに近づくにつれて、街の空気は、まるで水が濾過されるように、その様相を変えていく。冒険者たちの怒声や、酒場の陽気な音楽は遠のき、代わりに、風に乗って聞こえてくるのは、どこかの研究室から漏れ聞こえる、微かな呪文の詠唱と、錬金術の釜が立てる、くつくつという穏やかな音だけ。空気もまた、汗と酒の匂いから、乾燥した羊皮紙の匂いと、様々な薬草が混じり合った、どこか知的な香へと変わっていた。
やがて、リノアの目の前に、天を突くかのようにそびえ立つ、黒曜石の巨塔が、その威容を現す。太陽の光を浴びて、冷たく、そして鈍い輝きを放つその姿は、訪れる者を圧倒すると同時に、その内部に秘められた、計り知れない知識の深淵を、暗示しているかのようであった。
リノアは、わざと気乗りのしない素振りを見せた。正直なところ、古代遺跡には興味がある。しかし、この腹の底の読めない男の掌の上で踊らされるのは、癪だった。
「なに、君の専門である、古代魔術の結界解除と、呪詛の鑑定に、少しばかり力を貸してもらいたいだけだ。もちろん、報酬は弾む。君の店のポーションの材料となる希少な薬草も、優先的に回そう。もちろん、君が退屈しないよう、最高のメンバーを用意させてもらうとも。君の師、アウレリウス教授からの、たっての推薦でもある」
アシュワースは、にやり、と人の悪い笑みを浮かべた。その瞳は、すべてを見透かしているかのようだ。
「心配はいらん。君が心の底から満足できるような、『とびきりの体力』を持った、優秀なメンバーを、こちらで特別に用意させる」
その、あまりにもあからさまで、淫らな提案。リノアの身体の奥で、ラミアと人魚の血が、ずくん、と熱く疼いた。ガラハッドとの情事でさえ、彼女の尽きることのない渇きを、完全には癒せなかったのだ。もっと、もっと、圧倒的に強い雄に、めちゃくちゃにされたい。その、抗いがたい欲望が、彼女の理性を焼き尽くしていく。
(どんな男を用意してくれるんだろうねぇ。ガラハッドみたいな、岩みたいな筋肉の男かな? それとも、もっとこう、鞭みたいにしなやかで、技術でねじ伏せてくるような……♡ ああ、どっちもいいなぁ♡♡ いっそのこと、二人同時に、なんてのも……♡♡♡)
リノアは、ぺろり、と赤い舌で唇を濡らすと、悪戯っぽく微笑んでみせた。
「へぇ……? それなら、期待しちゃおうかな。ボク、見ての通り、か弱いからさぁ。ちゃんと、ボクを守ってくれるくらい、屈強で、体力のある男を用意してくれるんだろうねぇ?」
「ああ、もちろんだとも。君の、その有り余る『元気』を、朝まで、いや、三日三晩だって、喜んで受け止めてくれるような、とっておきの逸材を、な」
二人の間に、腹の探り合いのような、ねっとりとした視線が交錯する。その時、アシュワースは思い出したように付け加えた。
「ああ、そうだ。アウレリウス教授が、出発の前に、一度、魔術師ギルドに寄るようにと、君に伝言を預かっている。準備に必要なものがあるのだろう」
「はいはい、わかったよ。じゃ、そういうことで。しっかり準備してくるから、期待して待っててよね」
リノアは、ひらひらと手を振り、軽やかな足取りで執務室を後にした。重厚な扉が、ぱたん、と閉まる。残された静寂の中、アシュワースは、傍らに控えていたセレスに、ぽつりと呟いた。
「……やれやれ。あいつも、師匠に似て、食えん女狐だ」
「…はい。ですが、あれほどの魔術師は、そうそうおりません。彼女ならば、きっと」
セレスの声には、以前のような氷の冷たさはだけではなく、どこか熱を帯びた、主への絶対的な忠誠心と、そして、リノアという同性の強者に対する、嫉妬と羨望が入り混じった、複雑な響きがあった。あの島での出来事は、彼女の心と身体を、完全に従順な「雌」へと変えてしまっていたのである。
「ふん。まあ、見てのお楽しみだな」
「…あの、それはそうと、マスター…♡」
セレスは、うっとりとした表情でアシュワースににじり寄ると、おもむろにスカートの裾をたくし上げた。黒いストッキングに包まれた、完璧な曲線を描く臀部。しかし、その中心にあるべき、下着の存在はどこにもなかった。彼女は、自らの手でその豊満な肉の丘を左右に押し開き、徹底的に開発され尽くした、とろとろの蜜で濡れそぼった秘裂を、主人の目の前に晒け出した。
「わ、わたし…♡♡♡まだ、足りません…♡♡♡♡♡マスターの、おっきくて、あったかいので…♡♡♡♡♡わ、わたしを、満たして…♡♡♡♡♡おねがい、しますぅ♡♡♡♡♡」
「はは。まぁ、仕方ないな」
アシュワースは、呆れたように、しかしその口元には満足げな笑みを浮かべて、そう呟いた。セレスは、まるでご褒美を与えられる子犬のように、歓喜の声を漏らすと、くるりと背を向け、主人のたくましい膝の上に、ゆっくりと自ら跨るのであった。
◇◇◇
冒険者ギルドの、むせ返るような熱気と喧騒を背に、リノアは、丘陵地区へと続く、緩やかな坂道を登っていた。目指すは、アストリナ魔術師ギルドの本拠地である、黒曜石造りの巨大な塔「星見の塔」である。
ギルドに近づくにつれて、街の空気は、まるで水が濾過されるように、その様相を変えていく。冒険者たちの怒声や、酒場の陽気な音楽は遠のき、代わりに、風に乗って聞こえてくるのは、どこかの研究室から漏れ聞こえる、微かな呪文の詠唱と、錬金術の釜が立てる、くつくつという穏やかな音だけ。空気もまた、汗と酒の匂いから、乾燥した羊皮紙の匂いと、様々な薬草が混じり合った、どこか知的な香へと変わっていた。
やがて、リノアの目の前に、天を突くかのようにそびえ立つ、黒曜石の巨塔が、その威容を現す。太陽の光を浴びて、冷たく、そして鈍い輝きを放つその姿は、訪れる者を圧倒すると同時に、その内部に秘められた、計り知れない知識の深淵を、暗示しているかのようであった。
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