剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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3章 受付嬢も冒険者になってえっちな冒険に挑むお話

57:救出

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気が付くと私は、どこかのホテルの一室らしき場所に寝かされていました。 

ふわりと鼻腔をくすぐるのは、日に干した清潔なリネンの香りと、微かに薫る高級な香油の匂い。あれほど私の心身を支配していた、むせ返るような汗と鉄と男たちの欲望の匂いは、嘘のように消え失せています。ごわごわした革紐で縛られていたはずの手足は解放され、私の肌を包んでいるのは、肌触りの良い柔らかな夜着でした。

窓の外からは、午後の柔らかな陽光が差し込み、部屋の中の埃をきらきらと輝かせています。壁には趣味の良い風景画が飾られ、テーブルの上には磨き上げられた銀の水差しまで置かれていました。昨日までの、薄暗く湿った石と黴の匂いが支配する盗賊のアジトとは、何もかもが違います。

「……夢?」

掠れた声で呟いて、ゆっくりと身体を起こしました。心地よい倦怠感はあるものの、不思議と痛みはありません。それどころか、身体の奥から力がみなぎってくるような、奇妙な感覚さえあります。

その時、部屋の隅の椅子に腰かけていた人影が、静かに立ち上がりました。逆光で顔はよく見えませんでしたが、その筋骨隆々としたシルエットには、見覚えがありました。

「オジさま……?」

そうです。先日私をめちゃくちゃに犯し、私の心に決して消えない背徳の悦びを刻み付けた、あのモブ=オジさまです。 なぜ、この人がここに? 私の混乱をよそに、彼はぶっきらぼうに口を開きました。

「おぉ。やっと起きたか。」

「あの、わたしは……」

「帰りが遅いあんたを心配したギルドが、調査と救助の依頼を出してた。俺がたまたまそれを受けた、ただそれだけだ」 

どうやらそういうことのようです。 オジさまはこともなげに、事の顛末を説明してくれました。 彼が単身で盗賊団のアジトに乗り込み、私を救出してくれたこと。 盗賊団の皆さんは、私の記憶をほどよく抜き取られた上で、ヴェールウッドの衛兵に引き渡されたこと。 私の荷物は、オジさまが私の姿に変身してヴェールウッドの街の教会に届け、ギルドにも「リセ・シルバリーは任務を終え、無事アストリナに帰還予定である」と、すでに連絡を入れてくれたこと。後は私が何事もなかったかのようにギルドに顔を出すだけで、すべてが丸く収まる、と。 

信じられませんでした。あれほどの数の盗賊団を、たった一人で? 記憶の操作? まるで吟遊詩人が歌う英雄譚のようですが、この人ならやりかねない、という妙な説得力がありました。

「久しぶりに『ちーとすきる』を色々使ったから、ちょっと疲れたが」 

そう言って、オジさまはごきり、と首の骨を鳴らしました。 

「あの……助けていただいて、ありがとうございました」

私が深々と頭を下げると、彼がゆっくりとこちらに振り返りました。 そして、その瞳が私の姿を捉えた瞬間、彼の内側で、急速にどす黒い欲望が膨れ上がっていくのを、私は「感じて」しまいました。 

・・・

そうです。あの忌まわしい、けれど今は愛おしくさえある呪い……『蕩婦の嘆き』の淫紋は、いまだに私の下腹部に、その禍々しい存在を主張し続けていたのです。  オジさまの欲望に呼応して、淫紋がずくん、と熱く脈打ち、私の体の奥から、じゅわん、と甘い蜜がとろけ出してくるのがわかりました。

どうやらこれから、『うわがきわからせえっち』というのを、していただけるみたいです。親方様や、盗賊団の皆さんに与えられた快楽の記憶。それを、この方の、さらに強大で圧倒的な快楽で、すべて上書きしてくださる、と。そういうことなのでしょう。私の体は、もう、それを待ち望んでしまっているのです。

あなた。ごめんなさい。 

わたし、あなたの元へ帰るために、もっともっと、いやらしい女にならなければいけないみたい。 

まだまだギルドには帰れそうにありません♡ 
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