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6章 メイドとして潜入したら当然の如くぐちょぐちょえっちになってしまうお話
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「おねぇちゃ…たすけ、て…ぇ…」
か細い声で助けを求めるユーノくん。
小雪さんは一瞬、状況を冷静に分析しました。これは、魔導書に記された生命力活性化の魔術が、想定以上の効力を発揮して暴走した結果でしょう。強すぎる滋養強壮効果が、彼の肉体の許容量を超えてしまったのです。このままでは、彼の身体が魔力の奔流に耐えきれず、最悪の場合、精神に異常をきたすか、廃人になりかねません。
この暴走したエネルギーを、外部に排出し、鎮める必要があります。
小雪さんは、静かに一つため息をつくと、覚悟を決めた表情でユーノくんの前に膝をつきました。そして、涙で濡れた彼の頬に、そっと手を添えます。
「ユーノ様。これは、わたくしたち二人だけの、秘密ですよ?」
その言葉は、単なる口止めではありませんでした。これから始まる、甘く背徳的な儀式への、共犯者への誘いです。
「え゛?」
戸惑うユーノ様の小さな唇に、小雪さんは自らの唇を、そっと重ね合わせたのです。
柔らかく、そして少しひんやりとした感触が、ユーノくんの唇を優しく塞ぎました。
驚きに見開かれた彼の瞳に、黒曜石のように深い光を宿した小雪さんの瞳が、間近に映り込みます。鼻腔をくすぐるのは、古書の黴臭さとは全く違う、清潔な石鹸と陽だまりのような甘い花の香り。そして、彼の唇から漏れ出す、虹色のポーションが放つ蜜のように甘く、それでいて薬草の苦さが混じる不思議な香りでした。
初めて触れる女性の唇は、彼が想像していたよりもずっと柔らかく、温かいものでした。小雪さんは、怯える小鳥をあやすかのように、ただ優しく唇を重ねるだけです。しかし、その行為は、暴走する魔力の奔流を鎮めるための、シノビに伝わる儀式の一つでもありました。唇を通じて相手の魔力の波長を読み取り、その流れを穏やかに導く高等技術。
(…すごい魔力量。これが、領主の血筋…!)
小雪さんは内心で舌を巻きます。少年の身体から発せられる魔力は、まるで荒れ狂う嵐のようでした。それがすべて、彼の華奢な身体には不釣り合いなほどに膨れ上がった、一本の熱い杭へと収束しているのを感じます。
やがて、たっぷり時間をかけて彼の唇の感触を確かめた小雪さんは、名残惜しそうに、ゆっくりと顔を離しました。ちゅ、と小さな水音が、静かな部屋にやけに大きく響きます。二人の間には、銀色の唾液の糸が一本、きらりと光って引かれていました。
ユーノくんの分身は、先ほどよりもさらに熱と硬さを増し、今にもはち切れんばかりにびくんびくんと脈動しています。彼の全身から流れ出る魔力が、すべてそこに集約されている証拠でした。
「あ゛…おね…ぇちゃん…
ぼ、ぼく…」
混乱するユーノくんの瞳は潤み、今にも泣きだしそうです。そのあまりにも無防備で、庇護欲をそそる姿に、小雪さんの中で、任務という冷静な判断を超えた、温かい母性のような感情が膨れ上がっていくのを感じました。
「ユーノ様。ご安心くださいませ。
今、私が楽にして差し上げます♡
…でも、私には許嫁がおります。
ですので、これは、わたくしたち二人だけの秘密、ですよ♡」
その声は、慈愛に満ちた聖女のようでもあり、少年を甘い背徳へと誘う魔女のようでもありました。
小雪さんは、その場にすっと跪くと、震えるユーノくんのズボンのベルトに、ためらうことなく手をかけます。上質な革のベルトを外し、金のボタンを解いていくその手つきは、どこまでも滑らかで、一切の無駄がありません。
やがて、窮屈な束縛から解放された熱の塊が、ぼん、と鈍い音を立てて、その全貌を白日の下に晒しました。それは、とても少年のものとは思えぬほどに雄大で、怒張した血管が浮き出し、赤黒く輝いています。先端の傘からは、魔力が凝縮して生まれた透明な雫が、ぱたり、ぱたりと床の絨毯に染みを作っていました。
小雪さんは、その猛々しい姿を、まるで美しい宝石でも眺めるかのようにうっとりと見つめると、ゆっくりと顔を寄せ、自らの熱い吐息でその先端を湿らせます。そして、熟練の職人が芸術品を慈しむかのように、その熱く硬い柱に、そっと舌を這わせるのでした。
◇◇◇
「..っ♡ん、っ♡...んぁ...♡♡ん゛ッ」
(…大きい…♡そして、熱い…♡)
その熱量と大きさに、どうしても故郷に残してきた許嫁のものと比べてしまいます。
アストリナの街のはるか東、深い森と山々に囲まれた秘境に、シノビとよばれる者たちが暮らす集落はありました。その集落の頭領の息子、早瀬くんが小雪さんの許嫁です。
三歳年上の彼との婚姻は、小雪さんが物心付く前から決められていた、一族の定めでした。病弱ながらも、次代の頭領として日々修練に励む彼のひたむきな姿に、小雪さんは親同士の取り決めなど関係なく、淡い恋心を抱いていたのです。
彼との閨での体験は、数えるほどしかありません。それは、互いの身体を確かめ合うような、どこかぎこちなく、淡白なものでした。ですが心配ありません。男性を歓ばせるための術は、里の先輩くのいち達から、それこそ身体の隅々まで、詳しく、ねっとりと教え込まれています。舌の動かし方一つ、息遣い一つで、男という生き物がいかに容易く理性を失うのかを、小雪さんは知識として知っています。
小雪さんの、まるで生き物のように動く舌の愛撫に、ユーノくんの喉から、くぐもった呻き声が漏れました。
「あ゛、あ゛あ゛、、おねぇ……ちゃ…っ♡」
か細い声で助けを求めるユーノくん。
小雪さんは一瞬、状況を冷静に分析しました。これは、魔導書に記された生命力活性化の魔術が、想定以上の効力を発揮して暴走した結果でしょう。強すぎる滋養強壮効果が、彼の肉体の許容量を超えてしまったのです。このままでは、彼の身体が魔力の奔流に耐えきれず、最悪の場合、精神に異常をきたすか、廃人になりかねません。
この暴走したエネルギーを、外部に排出し、鎮める必要があります。
小雪さんは、静かに一つため息をつくと、覚悟を決めた表情でユーノくんの前に膝をつきました。そして、涙で濡れた彼の頬に、そっと手を添えます。
「ユーノ様。これは、わたくしたち二人だけの、秘密ですよ?」
その言葉は、単なる口止めではありませんでした。これから始まる、甘く背徳的な儀式への、共犯者への誘いです。
「え゛?」
戸惑うユーノ様の小さな唇に、小雪さんは自らの唇を、そっと重ね合わせたのです。
柔らかく、そして少しひんやりとした感触が、ユーノくんの唇を優しく塞ぎました。
驚きに見開かれた彼の瞳に、黒曜石のように深い光を宿した小雪さんの瞳が、間近に映り込みます。鼻腔をくすぐるのは、古書の黴臭さとは全く違う、清潔な石鹸と陽だまりのような甘い花の香り。そして、彼の唇から漏れ出す、虹色のポーションが放つ蜜のように甘く、それでいて薬草の苦さが混じる不思議な香りでした。
初めて触れる女性の唇は、彼が想像していたよりもずっと柔らかく、温かいものでした。小雪さんは、怯える小鳥をあやすかのように、ただ優しく唇を重ねるだけです。しかし、その行為は、暴走する魔力の奔流を鎮めるための、シノビに伝わる儀式の一つでもありました。唇を通じて相手の魔力の波長を読み取り、その流れを穏やかに導く高等技術。
(…すごい魔力量。これが、領主の血筋…!)
小雪さんは内心で舌を巻きます。少年の身体から発せられる魔力は、まるで荒れ狂う嵐のようでした。それがすべて、彼の華奢な身体には不釣り合いなほどに膨れ上がった、一本の熱い杭へと収束しているのを感じます。
やがて、たっぷり時間をかけて彼の唇の感触を確かめた小雪さんは、名残惜しそうに、ゆっくりと顔を離しました。ちゅ、と小さな水音が、静かな部屋にやけに大きく響きます。二人の間には、銀色の唾液の糸が一本、きらりと光って引かれていました。
ユーノくんの分身は、先ほどよりもさらに熱と硬さを増し、今にもはち切れんばかりにびくんびくんと脈動しています。彼の全身から流れ出る魔力が、すべてそこに集約されている証拠でした。
「あ゛…おね…ぇちゃん…
ぼ、ぼく…」
混乱するユーノくんの瞳は潤み、今にも泣きだしそうです。そのあまりにも無防備で、庇護欲をそそる姿に、小雪さんの中で、任務という冷静な判断を超えた、温かい母性のような感情が膨れ上がっていくのを感じました。
「ユーノ様。ご安心くださいませ。
今、私が楽にして差し上げます♡
…でも、私には許嫁がおります。
ですので、これは、わたくしたち二人だけの秘密、ですよ♡」
その声は、慈愛に満ちた聖女のようでもあり、少年を甘い背徳へと誘う魔女のようでもありました。
小雪さんは、その場にすっと跪くと、震えるユーノくんのズボンのベルトに、ためらうことなく手をかけます。上質な革のベルトを外し、金のボタンを解いていくその手つきは、どこまでも滑らかで、一切の無駄がありません。
やがて、窮屈な束縛から解放された熱の塊が、ぼん、と鈍い音を立てて、その全貌を白日の下に晒しました。それは、とても少年のものとは思えぬほどに雄大で、怒張した血管が浮き出し、赤黒く輝いています。先端の傘からは、魔力が凝縮して生まれた透明な雫が、ぱたり、ぱたりと床の絨毯に染みを作っていました。
小雪さんは、その猛々しい姿を、まるで美しい宝石でも眺めるかのようにうっとりと見つめると、ゆっくりと顔を寄せ、自らの熱い吐息でその先端を湿らせます。そして、熟練の職人が芸術品を慈しむかのように、その熱く硬い柱に、そっと舌を這わせるのでした。
◇◇◇
「..っ♡ん、っ♡...んぁ...♡♡ん゛ッ」
(…大きい…♡そして、熱い…♡)
その熱量と大きさに、どうしても故郷に残してきた許嫁のものと比べてしまいます。
アストリナの街のはるか東、深い森と山々に囲まれた秘境に、シノビとよばれる者たちが暮らす集落はありました。その集落の頭領の息子、早瀬くんが小雪さんの許嫁です。
三歳年上の彼との婚姻は、小雪さんが物心付く前から決められていた、一族の定めでした。病弱ながらも、次代の頭領として日々修練に励む彼のひたむきな姿に、小雪さんは親同士の取り決めなど関係なく、淡い恋心を抱いていたのです。
彼との閨での体験は、数えるほどしかありません。それは、互いの身体を確かめ合うような、どこかぎこちなく、淡白なものでした。ですが心配ありません。男性を歓ばせるための術は、里の先輩くのいち達から、それこそ身体の隅々まで、詳しく、ねっとりと教え込まれています。舌の動かし方一つ、息遣い一つで、男という生き物がいかに容易く理性を失うのかを、小雪さんは知識として知っています。
小雪さんの、まるで生き物のように動く舌の愛撫に、ユーノくんの喉から、くぐもった呻き声が漏れました。
「あ゛、あ゛あ゛、、おねぇ……ちゃ…っ♡」
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