剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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6章 メイドとして潜入したら当然の如くぐちょぐちょえっちになってしまうお話

120:依頼

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それから一週間後の夜。冒険者たちの熱気と欲望が渦巻く港湾要塞都市アストリナ、その喧騒から隔絶されたギルドマスターの執務室でのことです。

「うーん…困った、実に困った…」

ディーチェくんこと、ギルドマスターのアシュワース氏は、唸るように呟きました。執務机の上には、最高級の羊皮紙に書かれた二通の依頼書が、彼の頭痛の種として鎮座しています。部屋に満ちるのは、高価なワインの芳醇な香りと、それ以上に濃厚な、男女の交わりの後の匂いでした。

彼の隣にある、豪奢な天蓋付きのベッドの上では、ギルドの受付嬢であるリーゼさんが、まるで打ち捨てられた人形のように、息も絶え絶えに転がっています。プラチナブロンドの髪は汗で肌に張り付き、その白い肌は、アシュワース氏による「教育的指導」の痕跡で、まだらに赤く染まっていました。そして、彼女の脚の間からシーツへと溢れ出た、おびただしい量の白濁した液体が、その指導の激しさを何よりも雄弁に物語っています。

「♡ぁ゛...ぁ゛、っ♡っ♡...ぁ...♡」

意識はほとんどないのでしょう。ただ、快感の記憶だけがその身体を支配し、時折、幸せそうな、蕩けきった喘ぎ声がその唇から漏れるだけでした。

アシュワース氏が頭を悩ませている二つの依頼書。
一つは、アストリナの現領主からのものでした。先代領主、オットー氏が、原因不明の病から奇跡的な回復を遂げた、というのです。「女癖以外は完璧」と謳われ、そして恐れられた先代のこと。その有り余る精力が、良からぬ方向へ向かわぬよう、信頼できる人物を「世話係」として派遣し、その動向を監視してほしい。そして、おそらくは、その…夜のお相手もしてほしい、という含みを持たせた、極めて厄介な依頼でした。

もう一つは、魔術師ギルドのマスターからの、さらに深刻な警告です。領主邸の、固く封印されているはずの書庫の最奥から、禁断の魔術である「死霊術」の微弱な魔力反応が観測された、というのです。死霊術は、かつてアストリナを恐怖で支配した「怪物」、先々代領主が得意とした禁忌の魔術。魔族でもない限り、人間でこれを扱える者など、大陸広しといえども、そういるものではありません。

「ディーチェや。それほどまでに、困った話かね?」

突如、室温が数度下がり、蝋燭の炎が青白く揺らめきました。アシュワース氏の隣、豪奢な革張りの椅子に、いつの間にか一体のアンデッドが腰かけています。その眼窩に揺らめく蒼い知性の光は、紛れもなく、リッチと化した先々代領主その人でした。

「師匠。出歯亀は感心しませんな」

アシュワース氏は、驚く素振りも見せず、忌々しげに呟きます。数日前に、小雪さんから送られてきた詳細な報告書によって、彼はすべてを知っていました。先代領主の奇跡的な回復も、領主邸から漏れ出す死霊術の気配も、すべては師の愛すべきひ孫、ユーノくんの仕業であるということを。

「ディーチェや。ユーノはすごいぞ! わしの魔術を、まるで乾いた砂が水を吸うように、どんどん吸収しよるわ! これはいよいよおぬしを超える逸材かもしれんぞ!」

骸骨の顎をかちかちと鳴らし、心底嬉しそうに語る師に、アシュワース氏の眉間の皺はさらに深くなります。

「師匠。それを伝えるためだけに、わざわざこちらに?」
「うむ。なに、久しぶりに現世に起きてみれば、我が家は思いのほか退屈でな。ひ孫の成長だけが、今のわしの唯一の楽しみじゃよ」
「…そうですか。よくわかりましたから、さっさと成仏してください」

アシュワース氏は、これ見よがしに深いため息をつくと、二通の依頼書を丸めて屑籠へと放り込みました。そして、気を失ったまま蕩けた喘ぎ声を漏らすリーゼさんの隣に、自らの肥えた身体を滑り込ませ、その柔らかな肢体を強く抱きしめて床に就いたのです。

冒険者ギルドは、今日もいつも通り、平和です。

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