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7章 いけない趣味の宿屋娘がいろいろと目覚めてしまうお話
132:朝
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夜が明け、朝の冷たい光が部屋に差し込み始めた頃、ようやく、リオの動きが止まりました。彼は、最後の咆哮と共に、今宵最大級の奔流をおかあさまの胎内に注ぎ込むと、満足げに、そして名残惜しそうに、その身を引き抜きます。
ずぷり、と生々しい音を立てて引き抜かれたそこからは、二人の体液と、おびただしい量の白い液体が混じり合ったものが、だらだらと溢れ出し、シーツに大きな染みを作っていきました。
リオは、ぐったりと意識を失ったままのおかあさまの身体を抱き寄せると、懐から小さな瓶を取り出しました。それは、魔術師ギルドでも高値で取引される、特製の回復ポーションでした。彼は瓶の蓋を開けると、その赤い液体を自らの口に含み、そして、おかあさまの唇に、そっと自らのそれを重ね合わせます。
こじ開けられた唇の間から、ポーションがゆっくりと流し込まれていく。その光景は、ひどくいやらしいものでありながら、同時にどこか神聖な儀式のようにさえ感じられました。すべてを飲ませ終えると、リオは今度は「清掃のスクロール」を取り出し、それを開きます。淡い光がおかあさまの身体を包み込み、あれほど生々しかった陵辱の痕跡――汗も、涙も、そして男の蜜も、すべてが嘘のように消え去っていきました。後に残されたのは、安らかに眠っているかのような、美しいおかあさまの姿だけでした。
リオは、その汗ばんだ額に、優しく口づけを落とすと、何事もなかったかのように服を整え、静かに部屋を出て行ったのです。
後に残されたのは、清められた美しいおかあさまと、静寂だけでした。しかし、リオは知る由もありません。清掃のスクロールは物理的な汚れは消せても、魂に刻まれた支配の証と、胎内に注がれた膨大な生命魔力を消し去ることはできないということを。
しばらくして、おかあさまの瞼がぴくりと震え、ゆっくりと開かれました。その瞳は、まだ焦点が合わず、ぼんやりと天井を見つめています。やがて、自分がどこにいるのかを思い出したのか、はっとしたように身を起こしました。回復ポーションの効果か、その顔色に疲労の色は見えません。しかし、その足取りはどこかおぼつかず、壁に手をつきながら、朦朧とした様子で部屋を出ていきました。
わたくしは、ふらふらと立ち上がり、水晶玉への魔力供給を止めました。途端に、部屋の空気が、ずしりと重く感じられます。夜明けの冷気が、汗ばんだ肌を撫で、ぶるりと身震いしました。
足元には、わたくし自身の秘め事の痕跡が、どうしようもなく大きな染みとなって残っています。その光景が、先程まで見ていたおかあさまの姿と重なり、どうしようもないほどの罪悪感と、そして、それを上回るほどの、甘美な興奮が、わたくしの胸を締め付けました。
おかあさまは、ただ犯されたのではありません。あれは、魂の交合。若く、力強い雄による、完全な支配の儀式。その儀式を通して、おかあさまは、新たな快楽の扉を開いてしまったのです。
そして、わたくしもまた、その扉の前に立っている。
羨ましい。羨ましくて、たまらない。
わたくしも、いつか、あんな風に。
あの若く、力強い雄に、すべてを委ねてみたい。この、誰にも見せたことのない身体を。まだ誰の色にも染まっていない、この場所を。彼の好きなように、めちゃくちゃにされてみたい。
そんな、恐ろしく、そして甘美な欲望が、わたくしの心の中に、確かに芽生えた瞬間でございました。
ずぷり、と生々しい音を立てて引き抜かれたそこからは、二人の体液と、おびただしい量の白い液体が混じり合ったものが、だらだらと溢れ出し、シーツに大きな染みを作っていきました。
リオは、ぐったりと意識を失ったままのおかあさまの身体を抱き寄せると、懐から小さな瓶を取り出しました。それは、魔術師ギルドでも高値で取引される、特製の回復ポーションでした。彼は瓶の蓋を開けると、その赤い液体を自らの口に含み、そして、おかあさまの唇に、そっと自らのそれを重ね合わせます。
こじ開けられた唇の間から、ポーションがゆっくりと流し込まれていく。その光景は、ひどくいやらしいものでありながら、同時にどこか神聖な儀式のようにさえ感じられました。すべてを飲ませ終えると、リオは今度は「清掃のスクロール」を取り出し、それを開きます。淡い光がおかあさまの身体を包み込み、あれほど生々しかった陵辱の痕跡――汗も、涙も、そして男の蜜も、すべてが嘘のように消え去っていきました。後に残されたのは、安らかに眠っているかのような、美しいおかあさまの姿だけでした。
リオは、その汗ばんだ額に、優しく口づけを落とすと、何事もなかったかのように服を整え、静かに部屋を出て行ったのです。
後に残されたのは、清められた美しいおかあさまと、静寂だけでした。しかし、リオは知る由もありません。清掃のスクロールは物理的な汚れは消せても、魂に刻まれた支配の証と、胎内に注がれた膨大な生命魔力を消し去ることはできないということを。
しばらくして、おかあさまの瞼がぴくりと震え、ゆっくりと開かれました。その瞳は、まだ焦点が合わず、ぼんやりと天井を見つめています。やがて、自分がどこにいるのかを思い出したのか、はっとしたように身を起こしました。回復ポーションの効果か、その顔色に疲労の色は見えません。しかし、その足取りはどこかおぼつかず、壁に手をつきながら、朦朧とした様子で部屋を出ていきました。
わたくしは、ふらふらと立ち上がり、水晶玉への魔力供給を止めました。途端に、部屋の空気が、ずしりと重く感じられます。夜明けの冷気が、汗ばんだ肌を撫で、ぶるりと身震いしました。
足元には、わたくし自身の秘め事の痕跡が、どうしようもなく大きな染みとなって残っています。その光景が、先程まで見ていたおかあさまの姿と重なり、どうしようもないほどの罪悪感と、そして、それを上回るほどの、甘美な興奮が、わたくしの胸を締め付けました。
おかあさまは、ただ犯されたのではありません。あれは、魂の交合。若く、力強い雄による、完全な支配の儀式。その儀式を通して、おかあさまは、新たな快楽の扉を開いてしまったのです。
そして、わたくしもまた、その扉の前に立っている。
羨ましい。羨ましくて、たまらない。
わたくしも、いつか、あんな風に。
あの若く、力強い雄に、すべてを委ねてみたい。この、誰にも見せたことのない身体を。まだ誰の色にも染まっていない、この場所を。彼の好きなように、めちゃくちゃにされてみたい。
そんな、恐ろしく、そして甘美な欲望が、わたくしの心の中に、確かに芽生えた瞬間でございました。
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