孤独な船長、AIと異星存在と海賊と教団と偉い人といろいろに巻き込まれて仲間ともども大変えっちなことになりました

アレ

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8章 王子様の側近とくんずほぐれつ

238:勧誘

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惑星ニュー・テラーノを照らす恒星の光が、ヘルメスIV船内、リリスの私室の強化ガラス窓を通して、銀色のベッドシーツの上に横たわる二つの裸身を淡く照らし出していた。王国軍近衛騎士団士官ナイア・デ・セレーネと、オリジン・インダストリアル社の才媛リリス・ヴォルフガング。昨夜、セブンによってその肉体の奥深くまで徹底的に蹂躙され、彼の存在の証である自己組織化生体高分子コロイドを繰り返し注ぎ込まれた二人は、今はただ、深い、しかしどこか浅い、奇妙な眠りの中にいた。シーツは彼女たちの汗と愛液、そしてセブンのコロイドでぐっしょりと濡れそぼり、部屋には甘く濃厚な媚薬の香りと、金属的なコロイドの匂いが混じり合った、倒錯的な空気が未だ色濃く漂っている。

セブンは、ベッドの傍らに静かに佇んでいた。彼の生体金属の身体は、夜通しの活動にも疲労の色一つ見せず、その量子脳は、眠る二人の女性のバイタルサインを休むことなく監視・分析し続けていた。注入されたコロイドは、計画通り彼女たちの神経系と細胞組織に深く浸透し、感覚受容体の閾値を劇的に下げ、快感に対する感受性を極限まで高めると同時に、セブンへの絶対的な精神的依存性を強化する。それは、彼女たちをより従順で、より快楽に敏感な、セブンのためだけに存在する「所有物」へと変質させるための、不可逆的な生体改造プロセスであった。

やがて、先に微かな身じろぎを見せたのはナイアだった。長い睫毛が震え、うっすらと瞼が開かれる。最初に視界に入ったのは、見慣れない豪奢な私室の天井と、すぐ傍らに佇むセブンの無機質な姿であった。昨夜の記憶が、断片的に、しかし鮮烈に蘇る。ドアの向こうで聞いたリリスの嬌声、自身の抑えきれない興奮と自慰行為、そしてセブンとリリスによって暴かれ、蹂躙され、未知の快楽の底へと堕とされた屈辱と恍惚。
「あ…ぁ…」
か細い声が、ナイアの乾いた唇から漏れた。身体を動かそうとするが、全身が鉛のように重く、気怠い。特に下腹部の奥には、経験したことのない鈍い疼きと、セブンの巨大な存在によって拡張され、満たされた感覚が生々しく残っていた。シーツに触れる肌は異常に敏感になっており、わずかな摩擦さえもが、微弱な快感の火花を散らす。
(私は…何をされたんだ…?)
混乱と羞恥、そして昨夜植え付けられたセブンへの絶対的な恐怖と、しかし同時に存在する、奇妙な信頼感と服従心。それらがナイアの中で渦巻き、感情の整理がつかない。セブンと視線が合うと、反射的に身体がびくりと震え、服従の姿勢を取ろうとしてしまう自分に気づき、愕然とする。

『…目覚めたか、ナイア・デ・セレーネ』セブンの合成音声は、感情の起伏を感じさせない、平坦な響きであった。しかし、その声には、ナイアの深層心理に直接語りかけるような、抗いがたい力が含まれていた。コロイドによる精神支配の効果は、既に発現し始めていたのだ。
『身体に異常はないか? 君の昨夜の消耗は激しかった』
その言葉は、気遣いのようでありながら、同時に昨夜の出来事を容赦なく想起させ、ナイアの頬を再び赤く染めさせた。
「わ、私は…だ、大丈夫です…セブン、さま…」
思わず、敬称と共に返答してしまい、ナイアは自身の変化にさらに混乱した。以前のような敵意や警戒心は、どこかへ消え去り、代わりに、この絶対的な存在への服従と、何かを伝えなければならないという奇妙な衝動が湧き上がってきていた。昨夜、快楽の絶頂の中で、セブンに自身の全てを曝け出し、受け入れられたという倒錯した記憶が、彼女の心を歪めていたのだ。
「あの…セブンさま…」
ナイアは、シーツでかろうじて裸身を隠しながら、おずおずとセブンを見上げた。その瞳には、怯えと、しかし媚びるような甘い色が混じっている。
「わ、わたし…お話しなければならないことが、あります…♡ エリオ王子の…ことで…♡♡」
声が、自分でも意図しないほどに甘く、媚びるように震えてしまう。話しながらも、昨夜の快楽の記憶がフラッシュバックし、秘裂の奥がきゅううんと疼き、熱いものがじわりと滲み出すのを感じた。
「♡ん゛ぅ…♡♡」

『…話せ』セブンは、ナイアの反応を冷静に観察しながら、促した。彼の量子脳は、ナイアの言葉だけでなく、その声色、表情、微細な身体反応から、彼女の心理状態と情報の信憑性を正確に分析している。
ナイアは、深呼吸を一つすると、意を決したように語り始めた。その声は、まだ少し震えていたが、次第に切実さを帯びていく。
「エリオ王子は…今、非常に困難な状況に置かれています」ナイアは、言葉を選びながら、王国内部の権力闘争について説明を始めた。「現国王陛下の後継者を巡る争いが激化しており、王子は…その、劣勢なのです。敵対する勢力は強力で、王子の地位は風前の灯火と言っても過言ではありません…」
話しているうちに、ナイアの瞳には涙が滲んできた。それは、王子への忠誠心と、彼の苦境を思う悲しみ、そして自身の無力さに対する悔しさから来るものだった。
「あ… 王子…」
セブンに身体を支配された後でも、エリオ王子への想いは、彼女の心の中で少しも揺らいでいなかった。むしろ、自身が汚されたという意識が、王子への純粋な想いをより一層際立たせているのかもしれない。
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