53 / 101
第53話:姉妹の再会と侮辱
リンドブルム使節団の歓迎式典当日。王城ヴァイスフレアは、久しぶりの外交行事に華やかな雰囲気に包まれていた。
私はマルタに手伝ってもらって、皇太后様から賜ったばかりの深青色のドレスに身を包んでいた。星屑を散りばめた夜空のような美しいドレスだ。今の私には分不相応な気がしてならなかった。
「大丈夫です、アリア様。今のあなた様に一番お似合いのドレスですよ」
マルタは私の不安を見透かしたように、優しく微笑んでくれた。
謁見の間へ向かうと、そこにはすでに帝国の重鎮たちが集っていた。玉座にはレオン様が座り、その脇には宰相のエリオット様と騎士団長のギルバート様が控えている。三人の視線が私に気づいて、わずかに和らいだ。その事実が私の心を少しだけ強くしてくれた。
やがて扉が大きく開かれ、リンドブルム使節団が入場してきた。
その中心にいる人物を見て、私の心臓が大きく跳ねた。
燃えるような赤い髪を複雑に結い上げ、惜しげもなく宝石を飾っている。ドレスは帝国のどの貴婦人よりも豪華で、けばけばしいほどに華美だった。
イザベラ姉様。
彼女は少しも変わっていなかった。その傲慢なまでの美しさと、他者を見下すような冷たい翠の瞳。
彼女はまず玉座のレオン様の前へと進み出ると、これ以上ないほど優雅で媚びるような淑女の礼をしてみせた。
「ガルディナ帝国皇帝陛下におかれましては、ご健勝のこと心よりお慶び申し上げます。リンドブルム王国第一王女、イザベラにございます」
その声は猫が喉を鳴らすような甘ったるい響きを持っていた。しかし、レオン様の表情は氷のように微動だにしない。
形式的な挨拶が終わった後、イザベラはようやく私の存在に気づいたかのように、ゆっくりとこちらを振り返った。
「まあ、アリア。そこにいたのね」
その声には親愛の情など微塵もなかった。ただ、品定めをするような冷たい響きだけがあった。
私はそれでも、かすかな期待を胸に一歩前に出た。
「お久しぶりです、姉様。お元気そうで何よりです」
私がそう言って微笑みかけたその瞬間、イザベラの鼻がぴくりと動いた。そして扇で口元を隠し、聞こえよがしに言った。
「あなたこそ息災だったのね。でも、少し近寄らないでくださる? あなたから何だか……埃っぽくて甘ったるい、厨房のような匂いがするわ。王女としての嗜みもすっかり忘れてしまったのね」
その一言が鋭い氷の礫となって、私の胸に突き刺さった。
謁見の間の空気が一瞬で凍りつく。帝国の貴族たちが驚きと戸惑いの表情で、イザベラと私を交互に見ている。
私は言葉を失った。再会の第一声がこれだなんて。私の抱いていた淡い期待は、木っ端微塵に砕け散った。
イザベラは傷ついた私の表情を見て、満足そうに目を細めた。そして侍従に持たせていた豪奢な贈答品の箱を開けさせた。
「あなたのために故郷から贈り物を持ってきたのよ。きっと懐かしく思うでしょうから」
彼女が取り出したのは、私がリンドブルムにいた頃に使っていた古びた櫛やシミのついたドレスだった。公衆の面前で私がどれほどみすぼらしい生活をしていたかを、見せつけるための悪意に満ちた晒し上げだった。
そして最後に、彼女は小さな植木鉢を取り出した。中には根元からぽっきりと折れ、茶色く枯れてしまったハーブの苗が入っている。
「あら、大変。あなたが大切にしていたハーブ、長旅で枯れてしまったようですわ。まるで今のあなたみたいに、ね」
その残酷な言葉が、私の心の最後の防御壁を打ち砕いた。
目の前が真っ白になる。ああ、そうだ。この人はこういう人だった。私はこの人の前ではいつだって無力で惨めな存在でしかないのだ。
私が震える唇を噛み締め、俯いたその時だった。
「――無礼であろうッ!!」
地響きのような怒声が響き渡った。
声の主はギルバート様だった。彼は剣の柄に手をかけ、今にも飛び出さんばかりの勢いでイザベラを睨みつけていた。
「イザベラ王女! 貴様のその物言いは、我が帝国の至宝、アリア姫様に対する許しがたい侮辱である! 即刻その言葉を取り消せ!」
スイーツ騎士の忠義の咆哮。そのあまりの剣幕に、イザベラは一瞬怯んだように後ずさった。
続いて氷のように冷たい声が場を支配した。
「これはこれは、驚きましたな。リンドブルム王国の『友好親善』とは、随分と野蛮なものでございますね、イザベラ王女」
エリオット様が笑みを浮かべていない冷たい目で、イザベラを見据えていた。
「我が帝国の皇帝陛下が寵愛する聖女様に対する、その数々の暴言。外交儀礼に対する重大な違反として全て記録させていただきました。後の協議で正式な議題とさせていただきますので、ご承知おきを」
その言葉は優雅な脅迫だった。ギルバート様の熱い怒りとは違う、じわじわと相手を追い詰める冷たい恐怖。イザベラの顔から血の気が引いていくのが分かった。
そして、とどめの一撃が玉座から放たれた。
「イザベラ王女」
静かだった。しかしその声は謁見の間にいる全ての者の骨の髄まで凍りつかせるような、絶対的な威圧感を放っていた。
レオン様がゆっくりと玉座から立ち上がった。その蒼い瞳はもはや何の感情も映していない、絶対零度の光を宿している。
「その、汚れた口を慎まれよ」
その一言で、イザベラは完全に動きを止めた。
レオン様はゆっくりとした足取りで玉座を降りると、私の隣までやってきた。そして、まるで宝物でも守るかのように私の肩をそっと抱き寄せた。
「アリアは貴殿が侮辱してよい存在ではない」
彼の声は静かだが、揺るぎない響きを持っていた。
「彼女は我が帝国の光だ。そして――いずれ俺の隣に立ち、この国を共に治める未来の皇后となる女性だ」
その事実上の婚約宣言にも等しい言葉。
謁見の間は水を打ったように静まり返った。そして次の瞬間、帝国貴族たちの間から抑えきれない大きなどよめきが湧き上がった。
イザベラはその場で完全に凍りついていた。その美しい顔は驚愕と屈辱と、そして信じられないという色で醜く歪んでいた。
ありえない。
何が起きている?
なぜ皇帝が? 宰相が? 騎士団長が? あの無能なアリアを庇う?
彼女の完璧な計画は開始わずか数分で、木っ端微塵に砕け散った。彼女の侮辱はアリアを傷つけるどころか、逆に帝国におけるアリアの絶対的な地位を内外に知らしめる結果となったのだ。
周りを見れば帝国の貴族たちが、冷ややかな、そして嘲笑さえ含んだ視線を自分に向けている。
自分が完全に孤立している。この場所で自分だけが滑稽な道化を演じてしまったのだと。
イザベ-ラは、その事実をようやく理解した。
私の肩を抱くレオン様の腕は力強く、そして温かかった。
私は彼の胸に顔を埋めるようにしてその温もりを感じていた。涙が出そうだった。でも、それはもう悲しみや悔しさの涙ではない。
守られている。愛されている。
その、どうしようもなく温かい実感に私の心はただ満たされていた。
私はもう昔の、ただ虐げられるだけの無力な少女ではないのだ。
私はマルタに手伝ってもらって、皇太后様から賜ったばかりの深青色のドレスに身を包んでいた。星屑を散りばめた夜空のような美しいドレスだ。今の私には分不相応な気がしてならなかった。
「大丈夫です、アリア様。今のあなた様に一番お似合いのドレスですよ」
マルタは私の不安を見透かしたように、優しく微笑んでくれた。
謁見の間へ向かうと、そこにはすでに帝国の重鎮たちが集っていた。玉座にはレオン様が座り、その脇には宰相のエリオット様と騎士団長のギルバート様が控えている。三人の視線が私に気づいて、わずかに和らいだ。その事実が私の心を少しだけ強くしてくれた。
やがて扉が大きく開かれ、リンドブルム使節団が入場してきた。
その中心にいる人物を見て、私の心臓が大きく跳ねた。
燃えるような赤い髪を複雑に結い上げ、惜しげもなく宝石を飾っている。ドレスは帝国のどの貴婦人よりも豪華で、けばけばしいほどに華美だった。
イザベラ姉様。
彼女は少しも変わっていなかった。その傲慢なまでの美しさと、他者を見下すような冷たい翠の瞳。
彼女はまず玉座のレオン様の前へと進み出ると、これ以上ないほど優雅で媚びるような淑女の礼をしてみせた。
「ガルディナ帝国皇帝陛下におかれましては、ご健勝のこと心よりお慶び申し上げます。リンドブルム王国第一王女、イザベラにございます」
その声は猫が喉を鳴らすような甘ったるい響きを持っていた。しかし、レオン様の表情は氷のように微動だにしない。
形式的な挨拶が終わった後、イザベラはようやく私の存在に気づいたかのように、ゆっくりとこちらを振り返った。
「まあ、アリア。そこにいたのね」
その声には親愛の情など微塵もなかった。ただ、品定めをするような冷たい響きだけがあった。
私はそれでも、かすかな期待を胸に一歩前に出た。
「お久しぶりです、姉様。お元気そうで何よりです」
私がそう言って微笑みかけたその瞬間、イザベラの鼻がぴくりと動いた。そして扇で口元を隠し、聞こえよがしに言った。
「あなたこそ息災だったのね。でも、少し近寄らないでくださる? あなたから何だか……埃っぽくて甘ったるい、厨房のような匂いがするわ。王女としての嗜みもすっかり忘れてしまったのね」
その一言が鋭い氷の礫となって、私の胸に突き刺さった。
謁見の間の空気が一瞬で凍りつく。帝国の貴族たちが驚きと戸惑いの表情で、イザベラと私を交互に見ている。
私は言葉を失った。再会の第一声がこれだなんて。私の抱いていた淡い期待は、木っ端微塵に砕け散った。
イザベラは傷ついた私の表情を見て、満足そうに目を細めた。そして侍従に持たせていた豪奢な贈答品の箱を開けさせた。
「あなたのために故郷から贈り物を持ってきたのよ。きっと懐かしく思うでしょうから」
彼女が取り出したのは、私がリンドブルムにいた頃に使っていた古びた櫛やシミのついたドレスだった。公衆の面前で私がどれほどみすぼらしい生活をしていたかを、見せつけるための悪意に満ちた晒し上げだった。
そして最後に、彼女は小さな植木鉢を取り出した。中には根元からぽっきりと折れ、茶色く枯れてしまったハーブの苗が入っている。
「あら、大変。あなたが大切にしていたハーブ、長旅で枯れてしまったようですわ。まるで今のあなたみたいに、ね」
その残酷な言葉が、私の心の最後の防御壁を打ち砕いた。
目の前が真っ白になる。ああ、そうだ。この人はこういう人だった。私はこの人の前ではいつだって無力で惨めな存在でしかないのだ。
私が震える唇を噛み締め、俯いたその時だった。
「――無礼であろうッ!!」
地響きのような怒声が響き渡った。
声の主はギルバート様だった。彼は剣の柄に手をかけ、今にも飛び出さんばかりの勢いでイザベラを睨みつけていた。
「イザベラ王女! 貴様のその物言いは、我が帝国の至宝、アリア姫様に対する許しがたい侮辱である! 即刻その言葉を取り消せ!」
スイーツ騎士の忠義の咆哮。そのあまりの剣幕に、イザベラは一瞬怯んだように後ずさった。
続いて氷のように冷たい声が場を支配した。
「これはこれは、驚きましたな。リンドブルム王国の『友好親善』とは、随分と野蛮なものでございますね、イザベラ王女」
エリオット様が笑みを浮かべていない冷たい目で、イザベラを見据えていた。
「我が帝国の皇帝陛下が寵愛する聖女様に対する、その数々の暴言。外交儀礼に対する重大な違反として全て記録させていただきました。後の協議で正式な議題とさせていただきますので、ご承知おきを」
その言葉は優雅な脅迫だった。ギルバート様の熱い怒りとは違う、じわじわと相手を追い詰める冷たい恐怖。イザベラの顔から血の気が引いていくのが分かった。
そして、とどめの一撃が玉座から放たれた。
「イザベラ王女」
静かだった。しかしその声は謁見の間にいる全ての者の骨の髄まで凍りつかせるような、絶対的な威圧感を放っていた。
レオン様がゆっくりと玉座から立ち上がった。その蒼い瞳はもはや何の感情も映していない、絶対零度の光を宿している。
「その、汚れた口を慎まれよ」
その一言で、イザベラは完全に動きを止めた。
レオン様はゆっくりとした足取りで玉座を降りると、私の隣までやってきた。そして、まるで宝物でも守るかのように私の肩をそっと抱き寄せた。
「アリアは貴殿が侮辱してよい存在ではない」
彼の声は静かだが、揺るぎない響きを持っていた。
「彼女は我が帝国の光だ。そして――いずれ俺の隣に立ち、この国を共に治める未来の皇后となる女性だ」
その事実上の婚約宣言にも等しい言葉。
謁見の間は水を打ったように静まり返った。そして次の瞬間、帝国貴族たちの間から抑えきれない大きなどよめきが湧き上がった。
イザベラはその場で完全に凍りついていた。その美しい顔は驚愕と屈辱と、そして信じられないという色で醜く歪んでいた。
ありえない。
何が起きている?
なぜ皇帝が? 宰相が? 騎士団長が? あの無能なアリアを庇う?
彼女の完璧な計画は開始わずか数分で、木っ端微塵に砕け散った。彼女の侮辱はアリアを傷つけるどころか、逆に帝国におけるアリアの絶対的な地位を内外に知らしめる結果となったのだ。
周りを見れば帝国の貴族たちが、冷ややかな、そして嘲笑さえ含んだ視線を自分に向けている。
自分が完全に孤立している。この場所で自分だけが滑稽な道化を演じてしまったのだと。
イザベ-ラは、その事実をようやく理解した。
私の肩を抱くレオン様の腕は力強く、そして温かかった。
私は彼の胸に顔を埋めるようにしてその温もりを感じていた。涙が出そうだった。でも、それはもう悲しみや悔しさの涙ではない。
守られている。愛されている。
その、どうしようもなく温かい実感に私の心はただ満たされていた。
私はもう昔の、ただ虐げられるだけの無力な少女ではないのだ。
あなたにおすすめの小説
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。